詩『言葉の街から』 対話シリーズ
1861
くよくよしても始まらない
病気やケガや
身体の不自由になる前に 黒雲
1862
黒雲ばかり見つめていると
黒くなる
心を抱えて言葉の森をさ迷う
1863
暗い不毛の森で
きみは出会うんだ
金剛石みたいに堅い不動の言葉に
1864
言葉も神も超えた
名づけようもない
世界内 われらは日々泳いでいる
1865
その時はその時さ 折り返して
じっくり考えればいい
くよくよしても始まらない