詩『言葉の街から』 対話シリーズ 1852-1856詩『言葉の街から』 対話シリーズ 1852 確かに前を見ている けれども ぼんやりしていることはある 1853 先生に叱られる少年も 職場で 注意されている人もまた 1854 次々に繰り出される言葉の 力線に 乾いた言葉か沈黙で迎え撃つ 1855 別のクリアーな流れに浸かって じいっと 自分の身も心も抱きかかえている 1856 そんな踏み固められた世界が ひっそりと 言葉の街の裏手にはある