先日、縮景園の稲荷神社について書きましたが↓、今日はその続きです。
もとは縮景園(中区上幟町2-11)にあった稲荷神社が、
今は饒津神社(にぎつじんじゃ、東区二葉の里2-6-34)に遷座されている、
という話を、以前書きました。
そのあと、実際に饒津神社に参りまして、境内の稲荷神社にもお詣りして来ました。
饒津神社は、浅野家の代々をお祀りしている神社で、
御祭神は浅野長政命、浅野末津姫命、浅野幸長命、浅野長晟命、浅野長勲命、です。
縮景園にあった、浅野家由来の稲荷神社がここに遷された理由もうなずけます。
饒津神社の拝殿・本殿の、向かって右側の一角に、稲荷神社がありました。
浅野家先祖にあたられる神々とともに祀られることになった訳ですね。
ちなみに、神社を出て、境内から少し離れた住宅地の一角まで歩いてくると、
もうひとつ別の、縮景園由来と言い伝えられる小さなお稲荷さんがありました。
南区上大須賀町にある、「正一位飛泉稲荷大明神」というお社です。
詳しい由来は不明とのことですが、大昔に縮景園から何かが飛んできて、
それを見た当時の人達が、これは神社を建ててお祀りせねばと、
この稲荷神社をつくったという逸話が、案内札に書かれています。
縮景園=泉邸(=浅野家別邸の別称)から飛んできたので、
「飛泉稲荷」(ひせんいなり)と書かれているのでしょう。
今も、地元でとても大切にお祀りされていることが感じられました。