縮景園の稲荷神社 (1) | 広島市安佐南区伴中央 岡 崎 神 社

広島市安佐南区伴中央 岡 崎 神 社

広島市安佐南区伴中央一丁目11番9号 
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アストラムライン「大原」駅より 約900m 徒歩11分
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岡崎神社社務所 082(848)3828

先日、少し時間のあった日に、縮景園(中区上幟町2-11)に行ってみました。

観光地としても有名ですが、本当に四季折々の美しさがあって、心和む庭園です。

 

 

この縮景園の中に、稲荷神社のお社の跡があるのを皆様はご存知でしょうか。

見たところ、赤い鳥居があって、小さなお社?という雰囲気ですが、

登ってみますと、手水舎などは勿論、注連縄も紙垂も、お賽銭箱もありません。

これは飽くまで跡地であって、現在は稲荷の神さまはお祀りされていないのです。

 

 

 

もともとは浅野五代藩主吉長が、1713年に、ここに稲荷の神さまお祀りしましたが、

1945(昭和20)年8月6日の原爆のときに被害に遭い、焼失してしまいました。

そして、その後、縮景園全体の復元工事が始まったのですが、

宗教施設である稲荷神社を、広島県教育委員会が主体となって再建することは叶わず

御神体は饒津神社(にぎつじんじゃ、東区二葉の里2-6-34)に遷されることになり、

現在の縮景園に残っているのは、その稲荷神社の跡地のみ、ということです。

 

饒津神社は、浅野家の代々を御祭神とする神社ですので、

泉邸(=縮景園=浅野家別邸)にあった稲荷の神さまをお遷しする場所として

相応しかったということでしょう。

現在の饒津神社の一画に、赤い鳥居の連なりがあり、

「泉邸今中稲荷大明神」のお社があります。

「御神体は縮景園の稲荷社より遷座」と境内案内図にも書かれています。

遷座(せんざ)とは神さまをある場所からほかの場所へと、お遷しすることです。

 

 
(この記事を書いたあと饒津神社にもお詣りしましたので、この話はまだ続きます)