「御神札に汚れがついてしまいました。大丈夫でしょうか」

「御守を誤って洗濯してしまいました。新しく頂いたほうが良いでしょうか」

等々のお問合せがときどきあります。

基本としては、そのままでも大丈夫です。

 

そもそも、神宮大麻などに巻かれている薄紙は、

お授けする前の段階で御神札を傷めないようにするためですので、

御神札を受けられたあとは、剥がすべきものです。

そのあとは汚れても全く構わない、…わけではないにしても、

御家庭でお祀りされているときに、新品同様に保つ努力をされる必要はありません。

偶発的に汚れてしまっても、そのことだけで御神札が損なわれることはないのです。

破魔矢なども、透明袋から出してお祀りになるのが良いのです。

 

御守もまた、肌身離さず持っていれば、時間とともに傷んで来るのは避けられません。

日々、様々なことがありますから、汚れたり破れたりもあり得ます。

御神札と同様に、見た目が新品でなくなったらおしまい、というものではありません。

その後もひきつづき、感謝をもって大切にされれば良いのです。

 

ちなみに、御守は、ひきだしの奥などに仕舞い込んでおいたりせずに、

常に目に触れるところに置いて・或いは持ち歩いて、

神さまのお恵みを感じて戴くべきものです。

お財布などに入れて持ち歩かれるとか、

ご自分のお部屋の、よく見えるところにお祀りになるのが良いとされています。

その意味でも、傷めないよう触らずにおくことが大事な訳ではないのです。

 

勿論、一年の途中で、どうしても汚れや傷みが気になる、とお思いになったら、

神社で、同じ御神札や御守の、新しいものを受けられてもよろしいです。

一年に一体しかお授けできないということはありません。

どうぞご自身のお気持ちに従ってお考えになってください。