社頭上棟祭 | 広島市安佐南区伴中央 岡 崎 神 社

広島市安佐南区伴中央 岡 崎 神 社

広島市安佐南区伴中央一丁目11番9号 
アストラムライン「伴中央」駅より 約800m 徒歩10分
アストラムライン「大原」駅より 約900m 徒歩11分
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岡崎神社社務所 082(848)3828

23日午後には、社頭にて上棟祭を行いました。

昔は建築に際して、地鎮祭→上棟祭→竣工祭、と三回の神事を行うことが

一般に多くありましたが、今では地鎮祭のみのところが大半です。

しかしこのたびの施主さまは、棟上げに際して棟札(むなふだ)を御希望になりましたので

お授けするにあたり、岡崎神社の社頭にて、上棟祭を執り行うことに致しました。

 

棟札は、柱が建ち、棟木を上げる段階まで工事が到達したとき、

建築の記念・記録として、建物内部の、棟木・梁など高い場所に取り付けます。

建物全体が完成してしまうと、室内から見える場所ではなくなりますので、

いつの日か大規模な改築が行われるとか、

遠い将来に建物の御役目が終わって取り壊されるときが来るまで、

棟札を目にすることは、我々にはありません。

ですので、これまでの人生で(!)棟札なるものを一度も見たことがない、

と仰る方も多いことと思います。

 

様々な形式があり、「こうでなければならない」というものではありませんが、

神社でお授けするものは、以下のようなかたちが多いと思います。

  

 

上棟祭の御祭神は、建物の神さまである屋船久久能知神(やふねくくのちのかみ)と

屋船豊受姫神(やふねとようけひめのかみ)、

さらに工事の守神さまである手置帆負神(たおきほおいのかみ)と

彦狭知神(ひこさしりのかみ)、の四柱の神さまを主神としてお祀りいたします。

個人情報に関する箇所を上の写真では消しておりますが、

建物の名称や、施主さま・施工業者さまの御名前を書き入れ、

上棟祭の日にちと、祭主となった神社名を記録します。

 

多くの建築物で、地中深くには地鎮祭のときの「鎮め物」が埋まっており、

棟木の高いところには「棟札」が掲げられています。

建物に普通に居住されている間には、人目に触れることはありませんが、

考えてみると不思議な、そして厳粛な気持ちになりますね。