お恥ずかしながら、片付けができるようになっても、
私と主人は毎日靴を下駄箱に片付ける「習慣」がどうしても身に付かなくて、
玄関三和土には靴がたくさん出ている状態でした。
もちろん子供の靴も出しっぱなし…。
下駄箱の中もイマイチ整っているとは言いづらい状態…。
「どんな玄関にしたら、
私たちは靴を毎日きちんと片付けられるだろう」
と考えぬいて、靴箱はフルオープンの靴棚にしました。
小中高の学生時代は、玄関で必ず上履きに履き替えて、
自分の靴も毎回しまっていたはず。
なんで今の家ではできないのか…?と考えてみたら、
「引戸や扉をあけて、靴を入れて、閉める」という行為を
面倒に感じていることに気づきました。
靴の収納は、玄関で脱いで、三和土から持ち上げて、ひょいと置くだけの棚。
「靴棚」の効果はてきめんで、
靴をしまうことが即「習慣」とまではいかなくても、
ほんの少し気をつければ、すぐに片付けられるようになりました。
うっかりしまい忘れることもありますが、それをしまうこと自体が億劫じゃないので
1足以上三和土に出ていたことはありません。
自分の持っている靴の数も種類も一目瞭然。
汚れも目につくのでケアする回数も増えました。
息子3歳は保育園に通っており、園では上履きを履いて過ごすので
毎日登園降園時に靴を履き替えて自分の靴箱に置くんですね。
なので、新居でも「今度の家ではここに靴を置こうね」と言っただけで
息子は毎日靴を脱いだら靴棚に置くようになりました。
それを見て、1歳の娘もお出かけの時は靴棚から靴を持ってくるし、
私がうっかり脱ぎっぱなし(!)にしてしまった靴を
「よいしょ、よいしょ」と靴棚に置いてくれたりするんです…。
「靴棚」にしたおかげで、
子供でも片付けやすい玄関になったんだなと本当に嬉しく思ってました。
ハウスメーカーの住宅展示場にある「ファミリー玄関」という
家族が使用する部分を見えなくする玄関の形も主人から提案されましたが、
「ファミリー玄関部分は見えないなら汚くてもいい」と思ってしまいそうで
今まで同様、脱ぎっぱなしにしてしまう自分が想像できちゃったので却下しました。
(どんだけめんどくさがりなんでしょうか…)
でも本当にこの靴棚は片付けやすい家づくりのなかでも、
やってよかったなぁ…と心から思える収納のひとつです。
そういえば先日、とても印象的な出来事がありまして…
義母のマンションへ遊びに行った際、
息子が玄関で自分の靴を持ったまま
「靴はどこに置いたらいいの?」と聞いたんです。
義母のマンションには作り付けの観音扉の玄関収納がありますが、
いつものように簡単に置いておける場所が見当たらなかったから聞いたんでしょうね。
私が「人のおうちでは、端っこに揃えておけばいいんだよ。」と言ったら
「そっか。」と言って靴を揃えて置き、ニコニコと部屋の中へ入って行きました。
そのときしみじみ思ったのが、
「この子は、誰かから言われたわけでも、親から厳しくしつけられたわけでもなく、
ただ自分の脱いだ靴はどこかに置くもの、と思っている人間なんだなぁ」
ということでした。
いまだにたびたび脱ぎっぱなしにしてしまう私には、
3歳の君のその習慣がとってもうらやましいと思うよ。よかったね。
本当にそう思いました。
私は子供の頃から片付けが下手で「片付けなさい!」と怒られてばかりでした。
怒られることはあっても、片付け方を教えてもらったことはありませんでした。
大人になるまで「お片付け」が嫌いで苦手で、
大人になってからは「お片付けができない自分」をイヤだと思っていました。
いまは、片付けられなかった頃の経験があるからこそ、毎日
「簡単に片付いてうれしい」「お片付けがラクになって楽しい」
と思えてるわけですから、当時の自分のことも
「苦手なりに、ホントに頑張ってたね」と褒めてあげたい気持ちです!
それでも、本気で片付けに取り組もうと思えたのは、
子供たちのおかげです。
この子たちが私のように、片付けられないことで苦労することがないように、
お片付けを『楽しいもの、当たり前のこと』と思いながら
成長してくれたらと願っています。
その思いに少し近づけたのかも…と嬉しくなったのが今回の靴棚の一件なのでした。
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