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S.Tep|SNS教育の未来を作る

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成長の敵は自分自身。言い訳を論破する思考法

 

 

あなたは今、「でも」「だって」と言い訳をしていませんか?

 

もしあなたが、自分自身の現状を本気で変えたいと願い、心からの成長を望み、目の前にある何かしらの悩みを解消したいと切望しているのなら、この記事はあなたのためのものかもしれません

私たちは皆、心のどこかで「変わりたい」「もっと頑張りたい」「新しい自分になりたい」という情熱の炎を宿しているはずです。

しかし、その一方で、変化という大きな壁の前で足がすくんでしまう自分も存在します。

なぜ、あれほど強く願ったはずの変化や成長への一歩が、これほどまでに重く感じられるのでしょうか。

その最大の原因こそが、私たち自身の内側から湧き出てくる「言い訳」という名の抵抗勢力にほかなりません。

「でも、私には才能がないから」。

「だって、今は時間が本当にないから」。

「どうせ、自分がやったって意味がない」。

かつて大学などでは、このような思考停止の言葉を「DD論」と呼ぶことがありました。

「でも」と「だって」を繰り返すだけで、結局は何も行動を起こさないまま日々を過ごしてしまうのです。

この「DD論」に支配されている限り、残念ながら人は、どの道を選んだとしても変わることはできず、本質的な成長を遂げることはないと私は断言します。

あなたがもし、昨日までの自分と決別し、本気で人生を好転させたいと考えるのであれば。

まず最初に取り組むべきは、自分自身の内側から聞こえてくるその「言い訳」を、徹底的に論破する思考を持つことなのです。

この記事では、なぜ私たちが言い訳をしてしまうのかという深層心理から、他人を攻撃する虚しさ、そして自分自身の弱さを論破する具体的な思考法まで、私が実践の中で見出したすべてをお伝えしていきます。

あなたの未来を切り開く鍵は、他人を打ち負かすことではなく、自分の中の「最強の敵」である言い訳を打ち破ることにあるのです。

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なぜ私たちは「言い訳」をしてしまうのか

 

そもそも、**これほどまでに私たちの行動を縛り付ける「言い訳」**は、一体どこからやってくるのでしょうか。

その正体を知ることは、自分自身を論破するための第一歩となります。

 

変化への恐れと現状維持バイアス

 

 

人間の脳は、本能的に「変化」を恐れ、「現状維持」を好むようにプログラムされています。

これは、未知の領域に進むことのリスクを避け、安全な場所(コンフォートゾーン)に留まろうとする、太古から続く生存戦略の一つでしょう。

あなたが新しい挑戦を前にして「でも、失敗したらどうしよう」と感じるのは、決してあなたが弱いからではなく、脳が正常に機能している証拠でもあるのです。

言い訳とは、**この変化への本能的な恐れから自分自身を守るために生み出された、「心の防衛本能」**に他なりません。

「やらない理由」を並べることで、失敗するかもしれないというストレスから、無意識のうちに逃れようとしているのです。

しかし、その防衛本能に従い続けている限り、あなたは永遠に安全地帯から一歩も出られません。

成長とは、常にこのコンフォートゾーンの外側にあるものだからです。

 

失敗を恐れる心とプライド

 

 

言い訳の背後には、「失敗したくない」という強い恐怖心が隠れています。

特に、これまで何かに真剣に取り組んできた人ほど、そのプライドが邪魔をすることもあるでしょう。

挑戦して無様に失敗する姿を他人に見られるくらいなら、最初から「自分には向いていない」と言い訳をして行動しない方が、精神的にはるかに楽なのです。

「どうせ自分には無理だ」という言葉は、一見すると自己評価が低いように見えますが、その実態は違います。

それは、「本気でやって失敗し、自分の無力さを突きつけられること」を極度に恐れる、傷つきたくないというプライドの表れなのです。

このプライドを守るために、私たちは無意識のうちに「やらない理由」を探し出し、それを正当化してしまうわけです。

 

他人からの評価という「見えない鎖」

 

 

私たちの行動を縛るもう一つの大きな要因は、「他人からの評価」という見えない鎖です。

「こんなことを始めたら、周りから笑われるのではないか」。

「もし途中で挫折したら、あの人に何を言われるかわからない」。

このように、自分の行動基準が「他人軸」になってしまっている人は、非常に多いと感じます。

他人の目を気にしている限り、あなたの行動は常に制限され、言い訳を生み出す格好の材料を提供し続けることになります。

なぜなら、すべての人から肯定される行動など、この世に存在しないからです。

誰かの否定的な視線を想像するたびに、「やっぱりやめておこう」という言い訳があなたの背中を引っぱるのです。


 

他人を論破する快感より、自分の「言い訳」を論破する成長を

 

世の中には、他人を論破したり、批判的なコメントで他者を攻撃したりすることに、異常なほどのエネルギーを注ぐ人たちがいます。

しかし、私はずっとそういった行動に疑問を感じてきました

 

他者否定で満たされる「空虚な承認欲求」

 

 

他人を論破し、誰かを打ち負かして一時的な優越感に浸ること。

あるいは、他人の投稿や活動に対して否定的な意見をぶつけ、自分の正しさを主張すること

そういった行為で得られるものは、一体何なのでしょうか

私は、他人の何かを貶めようが、誰かを悪く言おうが、そこで満たされるのは「自分自身の虚しさ」だけだと確信しています。

自分自身が満たされていない、心に空虚な部分を抱えているからこそ、他人を引きずり下ろすことでしか自分の存在価値を確認できないのです。

それは、自分自身の見にくい部分、認めたくない弱さを、他人という鏡に映して攻撃しているに過ぎません。

 

虚しさが倍増する「反発の法則」

 

 

他人を攻撃することで得られる快感は、麻薬のようなもので、決して長続きはしません

むしろ、その行為の後には、強烈な「反発」が待っています

「なぜ、自分はあんな無意味なことをしてしまったのだろう」。

「どうして、あんなひどい言葉を投げつけてしまったのか」。

攻撃的な行動を取った後に襲ってくるのは、**他人を傷つけたことに対する罪悪感と、結局何も変わらなかった自分自身への「虚しさ」**だけなのです。

そんな無意味で不毛な行為に貴重な時間と思考を費やすことほど、人生の無駄遣いはありません。

 

成長の痛みこそが「本物の糧」となる

 

 

もし、あなたがその有り余るエネルギーをどこかにぶつけたいのなら、その矛先を他人ではなく、自分自身の内側に向けてください

他人をボコボコにしていい気分になるぐらいであれば、自分自身のマイナスな部分、ネガティブな思考、そして何よりも「言い訳」をボコボコにぶっ潰してあげる方が、よほどあなたの成長につながります。

もちろん、自分自身の弱さや「嫌だな」と思う部分と正面から向き合い、それを論破していく作業は、痛みを伴います。

自分の見たくない部分を直視し、それを否定し続けるわけですから、これ以上の痛みはないかもしれません。

しかし、その「成長痛」こそが、あなたが本物の一歩を踏み出すために必要な糧となるのです。

他人を叩いてもあなたの人生は一ミリも変わりませんが、自分の言い訳を一つ潰すごとに、あなたの人生は確実に変わっていくのです。


 

私が実践する「自己論破」の具体的なプロセス

 

では、具体的にどのようにして**自分自身の内側から湧き上がる「言い訳」**と戦い、それを論破していけばよいのでしょうか。

これは、私自身が日々実践している、生々しい「内なる戦い」の記録でもあります。

 

毎朝の配信で直面する「内なる声」との戦い

 

 

私は、毎朝のライブ配信という活動を続けています。

それは、自分自身との約束であり、多くの人とのつながりの場でもあります。

しかし、そんな活動を続ける私の中にも、毎日のように「言い訳」の声は聞こえてきます。

「こんなことを毎朝続けたところで、一体何の意味があるんだ」。

「どうせ、聞く人なんてずっと聞き続けるわけじゃないだろう」。

「今日くらい休んでも、誰も困らないのではないか」。

特に、始めたばかりの頃や、反応が薄いと感じる時には、こうしたネガティブな声が何度も心の内から響いてくるのです。

実際、全員が全員、私の話をずっと聞き続けてくれるわけではないのは事実です。

しかし、私はその声が聞こえるたびに、自分自身でそれを全力で論破します

「それは、お前が続けたくないだけですぐに考えつく、薄っぺらい言い訳だろう」。

「そもそも、お前自身がやり続けないで、どうやって他の人たちに『継続が大事だ』と伝えるんだ」。

「お前がトップで走り続ける姿を見せないで、誰が信じてついてくるというのだ」。

このように、自分の中から出てくる言い訳や弱音を、一つ残らず認識し、潰していくのです。

その場で即座に、言葉に出してでも、思考の中だけでも、徹底的に論破し尽くすこと。

これを繰り返していくことで、**だんだんと「そうだよな」「なんだかんだ言っても、やらなきゃいけないよな」**という確信に変わっていきます。

言い訳を論破し、行動を正当化する理由が強化されることで、初めて次のステップに進むことができるのです。

 

「やらない理由」を一つずつ消していく作業

 

 

私が常々感じているのは、**「人は、やらない理由がなくなれば、やる」**というシンプルな事実です。

多くの人が行動できないのは、やりたい気持ちが足りないのではなく、「やらない理由」が多すぎるだけなのです。

もしあなたが何かを始めたいのに踏み出せないなら、まずは「なぜそれをやらないのか」という理由を、すべて紙に書き出してみてください。

「時間がない」「お金がない」「自信がない」「家族が反対するかもしれない」「やり方がわからない」。

おそらく、**驚くほどの「やらない理由」**が出てくるはずです。

それこそが、**あなたが論破すべき「言い訳リスト」**にほかなりません。

次に、そのリストを一つずつ潰していく作業を始めます。

「本当に時間はないのか? 1日10分すら作れないのは、優先順位の問題ではないか」。

「お金がないと言うが、その学びを先送りにすることで失う未来の収益と比べて、どちらが大きな損失か」。

「自信がないのは当たり前だ。自信は行動した後にしかついてこないものではなかったか」。

このように、一つ一つの言い訳に対して、冷徹なまでに「本当にそうか?」と問いかけ、論破していくのです。

すべての「やらない理由」を潰し切った時、あなたの前には「やる」という選択肢しか残されていないはずです。

 

自己投資における「言い訳」の罠

 

 

この「言い訳を論破する思考」は、新しい学びや講座など、「自己投資」を決断する場面で特に重要になります。

何かを学ぼうとする時、**「でも、自分でできそうだから」「だって、お金がもったいないから」「今はまだ迷っていて」**という言葉は、本当によく耳にします。

しかし、その言葉が最初に出てきてしまう時点で、その人はまだ「成長のための言い訳」を論破できていないのです。

自分自身の中で、「なぜ学ぶ必要があるのか」という問いを、心の底から納得させることができていない証拠です。

私がよくお伝えするのは、**「講座にお金を払ったから変われるわけではない」**という厳しい現実です。

どれほど高額な自己投資をしようと、**どれほど素晴らしい環境に身を置こうと、結局やるのは「あなた自身」**です。

皆さん自身が「変わろう」と本気で努力しなければ、どんなに良い場所に入っても、成果は一切出ないし、変化も起きません。

もし、自分自身の言い訳を潰し切れないまま、他人に説得されたり、その場の雰囲気や流れで「やらなきゃ」と焦って投資をしてしまったら、どうなるでしょうか。

そうした人たちは、入った後になってから、また新たな言い訳を生み出します

「入ったはいいけど、投稿を続ける自信がない」。

「でも、結局は自分の人生の時間も大切にしたい」。

そう言って、結局は学びを継続できずに辞めてしまい、何も変わらないまま終わってしまうのです。

だからこそ、何かに挑戦する前に、まず自分自身の言い訳をオール論破しておく必要があるのです。

その覚悟ができて初めて、自己投資は本当の意味での「投資」として機能し始めるのです。


 

「他人」ではなく「昨日の自分」を比較対象にする生き方

 

言い訳が生まれる大きな原因の一つに、**「他人との比較」**があります。

私たちは、なぜこれほどまでに他人の動向が気になり、自分と比べてしまうのでしょうか。

 

他人軸から自分軸へシフトする

 

 

特に現代は、SNSを開けば他人の華やかな成功や充実した日常が、否応なく目に飛び込んでくる時代です。

それらを見るたびに、「それに比べて自分は…」と落ち込み、行動できない自分を正当化するための言い訳の材料にしていないでしょうか。

「あの人には才能があるからできるんだ」。

「私には、あの人のような環境がないから無理だ」。

他人の成功を妬んだり、他人の何かを否定したり、あるいは他人の目を気にして自分の行動を制限したりすること。

それらはすべて、あなたの貴重な人生のエネルギーを、他人のために浪費している状態です。

もし、他人のことを羨んだり、否定したりする時間があるのなら、そのエネルギーをすべて自分自身に向けてください。

 

比較すべき唯一の存在は「過去の自分」

 

あなたが本当に比較すべき相手は、SNSの向こう側にいる誰かではなく、「昨日の自分」ただ一人です。

昨日よりも一行でも多く文章を書けただろうか

一ヶ月前よりも、一つの新しい知識を深く理解できただろうか

一年前の自分と比べて、ほんの少しでも成長していると胸を張って言えるだろうか

この「過去の自分」という比較軸を持つことができれば、他人の動向は一切気にならなくなります

なぜなら、自分の成長曲線に集中している人間にとって、他人の進捗は参考情報でしかなく、自分の価値を決めるものではなくなるからです。

この「自分軸」が確立して初めて、日々の小さな積み重ねが確かな意味を持ち始め、継続の力となるのです。

 

外部環境のせいにしない「内部要因」への集中

 

 

なかなか成果が出ない時や、物事がうまくいかない時、私たちはつい「外部環境」のせいにしたくなります。

「景気が悪いからだ」「プラットフォームの仕様が変わったからだ」「運が悪かったんだ」。

もちろん、外部の影響がゼロだとは言いません

しかし、あなたがどれだけ外部環境に文句を言っても、その環境が変わることはありません

あなたが本当にコントロールできるのは、唯一、自分自身の「心の内」だけです。

つまり、「環境が悪いからやらない」という言い訳をしている自分自身を、どう扱うかです。

「この状況でも、自分にできることはないか?」。

「この環境だからこそ、試せる新しいアプローチはないか?」。

すべての原因を自分自身の「内部要因」に求め、言い訳を論破し、行動を続けること。

それこそが、どんな時代や環境でも成果を出し続ける人の共通した思考法なのです。


 

長期的な成長のために「今日の言い訳」を潰し続ける

 

本当の成長とは、一夜にして成し遂げられるものではありません

それは、日々の地道な積み重ねが、長い時間をかけて形になるプロセスです。

 

今日の小さな行動が「1年後の未来」を作る

 

 

私たちが昨日一日で積み上げたものが、いつ、どのような形で反映されるかは、誰にもわかりません。

手っ取り早くお金を稼ぐことだけを考えるなら、すぐに結果が出る方法もあるのかもしれません

しかし、本質的なスキルや信頼、そして人間的な成長を求めるのであれば、話はまったく別です。

昨日行った地道な努力や誠実な行いが、何かしらの成果や価値として返ってくるのは、3ヶ月後、半年後、長ければ1年後、2年後ということさえあります。

未来は、それくらい「遠い」ものなのです。

だからこそ、私たちは言い訳をしやすくなります

「どうせ、今日これをやったところで、明日すぐに何かが変わるわけじゃない」。

「わざわざ今、この面倒なことをやる意味がどこにあるんだろう」。

この、「すぐに結果が出ないこと」に対する焦りや無力感こそが、継続を阻む最大の言い訳となります。

しかし、その声が出てきた時こそが、自分を論破する最大のチャンスなのです。

「未来のために、今やるんだろう」。

「この小さな積み重ねが、1年後の自分を作ると信じられないのか」。

1年後、2年後の未来のために、今この瞬間に何ができるかを問い続け、目の前の「どうせ意味ない」という言い訳を論破し続けること。

それこそが、長期的な成長を遂げるための唯一の道だと私は信じています。

 

「今やらなくてもいい」という最大の敵

 

 

そして、もう一つ強力な言い訳があります。

それは、**「今のままでもうまくいっているから、わざわざ変えなくてもいい」**という現状維持の誘惑です。

これは、ある程度の成果を出した人が陥りやすい、非常に危険な罠です。

私自身、講座運営においてこの罠に陥りかけたことがあります。

「今、この状態でもある程度はうまくいっているのだから、わざわざ大幅に変える必要はないだろう」。

「この状態が、なんだかんだ言って受講生にとってもベストなはずだ」。

正直に言えば、そう言い訳をして、変化から逃げようとしていた時期がありました。

しかし、私自身がその「言い訳」を徹底的に論破したのです。

「ここで満足したら、いずれ受講生たちにとって満足できるものではなくなるかもしれない」。

「『今のままでいい』と考えること自体が、最大の怠慢ではないか」。

「もっと満足してもらうために、もっと成長してもらうために、自分にやれることは本当にないのか」。

自分自身で、自分を厳しく問い詰めたのです。

 

「満足」を捨て、「最高」を追求する覚悟

 

「今のままでいい」とか、「楽をしたい」とか、「手放れさせたい」とか。

そういった思考はすべて、私にとっては成長を止める「無駄な言い訳」でしかありません

「お前はもっとできるだろう」。

「もっと皆さんのためになることがあるはずだ」。

そうやって、自分自身を論破し続けるしかありません。

そこで私は、**「すべての満足度を、どこよりもトップにする」**と決意しました。

それは、**受講した時の感情的な満足度(定性的な価値)**はもちろんのこと。

**受け取るコンテンツの質や量(定量的な価値)**という事実上の部分でも、その両方で最強を目指すと決めたのです。

この「最高を追求する」という覚悟を持つと、「今のままでいい」という言い訳は一切通用しなくなります

だから今、私は大幅な改修や運営手法の見直しに、全力で取り組んでいます。

それは、そうし続けないと、結局また自分の中に「言い訳」が出てきてしまうことを、私自身が一番よく知っているからです。


 

あなたの人生を堂々と「スピーカー」で聞かせられるものにするために

 

 

最後に、私がこの「言い訳を論破する」という思考を、なぜこれほどまでに大切にしているのか、その根底にある想いをお話しさせてください。

 

隠れて学ぶのではなく、堂々と学べる姿勢

 

私は時々、**「旦那さんや子供に隠れて、こそこそと朝のインプットをしています」**という声を聞くことがあります。

その気持ちは痛いほどわかりますが、同時に私は少しの寂しさも感じるのです。

私は、私の発信する内容や、皆さんが行う「学び」という行為が、そのようなものであるべきではないと思っています。

むしろ、朝のニュース番組や教育番組の代わりに、家のスピーカーで堂々と流していても恥ずかしくないような内容。

家族全員がそれを聞いて、**「お母さん(お父さん)は、こんなにも真剣に未来のために学んでいるんだ」**と誇りに思ってもらえるような内容。

それこそが、**私たちが目指すべき「学びの姿」**ではないでしょうか。

 

家族や大切な人にも自信を持って語れる「生き様」を

 

あなたのパートナーが聞いても、**「なるほど、仕事に活かせるな」**と感じるような活力やモチベーションを与えたい。

あなたの子供たちが聞いても、**「人生において大切なことだ」**と、自然に学べるような内容を届けたい。

そのためには、私自身がまず、一切の「言い訳」をせずに、最高のものを届け続けるという姿勢を見せ続けなければなりません。

「今日は疲れたから手を抜こう」とか、「このくらいでいいだろう」とか。

そうした自分への甘えや言い訳をすべて論破し、毎日真剣に目の前の課題と向き合い続けること。

その「生き様」そのものが、私が本当に伝えたいメッセージなのです。

 

あなたの「言い訳」を論破する声は、未来のあなたからのエールである

 

 

この記事を読んで、あなたは多くの「痛み」を感じたかもしれません

それは、あなたの中にある「言い訳」が、私の言葉によって刺激されたからです。

しかし、**自分の中のネガティブな声を論破しようとするその「厳しい声」**は、決してあなたを苦しめるものではありません。

それは、**「お前はそんなもんじゃないだろう」「もっとできるはずだ」と信じている、未来のあなた自身からの「エール」**なのです。

これは、小手先のテクニックではなく、人生単位で大切なマインドセットだと私は信じています。

私自身、それなりに多くの失敗や、辛く大変な経験をしてきた自負があります。

だからこそ、**その経験から得た「言い訳をしない生き方」**が、あなたの人生を変えるきっかけになると確信しているのです。


 

さあ、あなたの「最初の言い訳」を論破しよう

 

 

ここまで長い記事を読んでいただき、本当にありがとうございました

今、あなたの頭の中には、どんな言葉が浮かんでいるでしょうか

「確かにその通りだけど、でも自分には難しそうだ」。

「分かったつもりだけど、だって実践する時間がない」。

もし、そんな「でも」や「だって」という言葉が少しでも浮かんでいるのなら。

それこそが、**あなたが今、この瞬間、最初に論破すべき「最強の敵」**です。

何か特別なことを始める必要は、どこにもありません

やるべきことは、驚くほどシンプルです。

常に自分自身のネガティブな面、言い訳がましい部分を真正面から見つめ、それを一つ残らず潰していくこと。

「やらない理由」をなくして、「じゃあ、やるか」と前に進むこと。

その地道で痛みを伴う作業の繰り返しこそが、あなたを本物の成長へと導いてくれるのです。

あなたの人生を変えるのは、他人からの賞賛ではなく、自分自身の「言い訳」を打ち破った、その小さな勝利の積み重ねなのです。

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なぜ多くの人は「99%」で満足してしまうのか

 

 

物事を進める上で、私たちは常に岐路に立たされています。

「ここまでやれば十分だろうか」

あるいは、「もう一歩だけ、ほんの少しだけ質を高められないか」と自問自答する瞬間に。

多くの場面で、私たちは「99%の完成度」で良しとしてしまう傾向があるのではないでしょうか

残りの1%は、あまりにも小さく、些細なものに見えるかもしれません。

「そんなのわざわざこだわらなくていいでしょう」という声が、自分の中から、あるいは周囲から聞こえてくることもあるでしょう

「そこの細部とか、その表現にわざわざ時間とリソースを割く必要はない」と、合理的な判断のように思える誘惑が囁きかけます。

時間には限りがあり、他にやるべきタスクが山積みになっている状況なら、なおさらです

「まあ、いいか」という一言で区切りをつけ、次の作業に移ってしまう。

この「妥協」という選択は、決して悪いことばかりではないと主張する人もいるかもしれません

完璧を求めすぎて何も生み出せないよりは、80%でも90%でも形にすることの方が重要だという考え方もあります。

しかし、私個人としては、その「残り1%」という領域にこそ、成長と成果を決定的に分ける境界線が引かれていると強く感じているのです

99%までは多くの人が到達できる領域かもしれません。

そこそこの努力と時間、そして才能があれば、ある程度の水準に達することは可能でしょう

ですが、そこから先の「プラス1%」の世界は、まったく別の次元の話です。

それは、他人から見れば取るに足らないような、自己満足とさえ思われかねないほどの微細な領域への執着が求められる世界なのです

この、他人には理解されにくいかもしれない領域にまで、本気でこだわれるかどうか。

「いや、ここは自分にとって絶対に譲れない、めちゃくちゃ大事なポイントなんです」と胸を張って言い切り、そこに情熱を注ぎ込めるかどうか

この姿勢こそが、その他大勢から抜け出し、唯一無二の価値を創造する上で、決定的に重要な要素なのではないでしょうか。

意外と、この「最後の1%」をないがしろにするというか、なあなあにしてしまっている人は多いように見受けられます

「ここまでやれば及第点だ」という安心感や、「これ以上やっても費用対効果が合わない」という打算が、私たちの一歩を止めてしまうのです。

しかし、もしその1%にこだわり抜き、自分の中で「これ以上ない」と思えるほどのイメージを完璧に作り上げることができたとしたら

そこには、今まで見えていた景色とはまったく異なる、とてつもない可能性の広がりが待っているのではないかと、私は信じています。

だからこそ、自分の中で「絶対にこれは譲らない」「これは何があっても大事にする」という「こだわり」のポイントを、できるだけ増やし続けること

これこそが、本質的な成長や揺るぎない成果を築き上げていく上で、最も重要な心構えであると、私は常に自分に言い聞かせているのです。

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「まあ、いいか」が未来を蝕む。私が経験した手痛い反省

 

 

なぜ、私がこれほどまでに「1%のこだわり」の重要性を説くのか。

それは、他ならぬ私自身が、そのこだわりを欠いたことによって、大きな後悔と手痛い反省を経験してきたからにほかなりません

口では「丁寧にやろう」「細部にこだわろう」と偉そうなことを言いながら、実際の行動が伴っていなかった時期が確かにありました。

特に、過去に携わっていた店舗経営の領域において、その甘さが露呈したと痛感しています

あの時、もっと細部にまで神経を研ぎ澄ませていれば、まったく違う未来があったのではないか。

今でもその悔しさが、私の胸を強く締め付けるのです

 

店舗経営で失った「可能性」。細部を疎かにした代償

 

店舗を運営していく上では、無数の「細部」が存在します。

お客様の目に触れる空間のデザイン、接客の一つ一つの言葉遣い、提供するサービスの質、バックヤードの整理整頓に至るまで、すべてが経営の結果に直結していくのです

当時の私は、どこかで「まあ、こんなものだろう」と高を括っていた部分があったように思います。

「とりあえず、なんとかなるだろう」という根拠のない楽観論に寄りかかり、一つ一つの要素を徹底的に突き詰める作業を怠っていました

もっとここは細かく分解して改善できるはずだ、というポイント。

もっとここは1個1個丁寧に積み上げるべきだ、という基礎的な部分

そういった、いわば「経営の神は細部に宿る」という格言の核心部分を、私はないがしろにしてしまっていたのです。

こだわりが欠けていた、としか言いようがありません

その結果として、どうなったか。

ほんの少しの綻びが、やがて大きな問題へと発展していく様を目の当たりにしました

お客様からの小さなお叱りの声、スタッフ間のわずかな連携ミス、数字に現れる微妙な停滞。

それらはすべて、「あの時の1%」を妥協したことへの当然の報いだったのです

せっかく目の前にあったはずの「可能性」という名の種。

それを大きく育てるチャンスがいくらでもあったにもかかわらず、私自身の甘さが原因で、その多くを失ってしまったと感じています

本気で、心の底からこだわり抜いていれば。

あの時、「まあ、いいか」ではなく、「いや、絶対にここまでやる」と決断し、実行に移していれば

今とはまったく異なる景色が、そこには広がっていたはずなのです。

 

「なんとかなる」という幻想が奪ったもの

 

この経験から得た教訓は、あまりにも大きなものでした。

自分の中では「こだわろうぜ」と人前に出て発信しておきながら、いざ自分自身の事業という土俵においては、そのこだわりを徹底できていなかった

一つ一つの事業、一つ一つの経営単位で、本当に細部の細部にまで魂を込めてやり切れていたかと問われれば、素直に「はい」とは言えない自分がいます。

その事実が、ただただ、素直に悔しいのです

もっとこだわれるポイントは無数にあったはずです。

お客様が本当に求めている体験価値は何か、スタッフが最高のパフォーマンスを発揮できる環境とは何か、その実現のために今すぐできることは何か

小さな、本当に小さな改善の積み重ねを、なぜあの時徹底しなかったのか。

その小さなこだわりを一つ一つ実践しているだけで、成果が出るスピードも、到達できる地点も、まったく違っていたのではないか

そう思わずにはいられません。

この「悔しさ」こそが、私にとっての原動力であり、皆様への注意喚起でもあります

「1%ぐらい、こだわらなくたっていいじゃないか」という声。

「そんな細かいところまで見てる人なんていないよ」という妥協への誘い

世の中には、そうした声が満ち溢れています。

しかし、その他大勢が気に留めないような、その狭く、暗く、面倒な「1%」の領域にこそ、本質的な価値が眠っているのです

そこを「やっぱりちゃんとやるぜ」と腹を決め、緻密に、丁寧に積み上げていくこと。

その地道な作業こそが、将来の自分を救い、強固な基盤を築き上げる唯一の道であると、私はあの日の反省から確信しているのです


 

その1%が「唯一無二」を生み出す。こだわることの真の意義

 

 

細部へのこだわりを持つこと。

それは単なる自己満足や、完璧主義者の神経質な振る舞いとは根本的に異なります

「自分の中では、ここは絶対に譲れない」という核を持つこと。

「何が何でも、自分にとってはこれが最も大事なポイントなんだ」と断言できる信念を持つこと

皆様にも、そうした「こだわり」のポイントが、それぞれあるのではないでしょうか。

その大切な「こだわり」の解像度を、さらに1%高めてみることを提案したいのです

今あるこだわりを、さらに研ぎ澄ませ、本気で、徹底的に突き詰めてみてほしい。

その先にこそ、「唯一無二」の価値が生まれる瞬間があると、私は考えています

 

妥協の連鎖を断ち切る力

 

なぜ、そこまで細部にこだわる必要があるのか。

それは、一度「まあ、いいか」という妥協を許してしまうと、その妥協は必ず連鎖するからです

「今回は80%でいいや」という思いで取り組んだ仕事が、本当に80%のクオリティで仕上がることは稀でしょう。

多くの場合、80%を目指したものは、その半分の40%程度の結果にしかならない、というのが私の実感です

目標設定そのものが低いのですから、そこに注がれるエネルギーも、工夫も、情熱も、すべてが中途半端になってしまいます。

その結果生まれるのは、誰の心にも響かない、凡庸なアウトプットだけです

そして、一度そのレベルで良しとしてしまうと、「前回もあれで大丈夫だったから」と、次も同じ基準で物事を判断するようになってしまう。

これが、妥協の連鎖の恐ろしさです

この負の連鎖を断ち切る唯一の方法は、最初から「100%」を目指すこと以外にありません。

自分が出しうる最高のクオリティ、考えうる限りの細部への配慮、そのすべてを注ぎ込む覚悟で取り組むのです

 

100%を目指してこそ80%に到達する現実

 

もちろん、最初から完璧な100%を生み出すことは難しいでしょう。

100%の完成度を作るぞ、という強い意志で取り組んだ結果として、現時点でのベストが「80%」の出来栄えだった、ということは往々にして起こり得ます

しかし、これは「最初から80%でいいや」と思って取り組んだ結果の40%とは、天と地ほどの差があります。

100%を目指した80%には、次への明確な課題と、成長への伸びしろが詰まっています

「今回はここまでできたが、残りの20%を埋めるためには何が必要か」という、具体的かつ建設的なフィードバックが手に入るのです。

このプロセスを愚直に、何度も何度も繰り返していくこと

100%を目指して取り組み、結果として出た80%を冷静に分析し、次の100%に活かしていく。

このサイクルを回し続けた人だけが、いつの日か、誰もが目を見張るような「本物の100%」の領域へと足を踏み入れることができるのではないでしょうか

クオリティを求める目は、人それぞれ違うかもしれません。

「そこまで求めなくてもいいんじゃないか」と、周囲から言われることもあるでしょう

「いや、でも自分の中では、本当はもっとできるはずだ」という葛藤を抱えることもあるはずです。

しかし、その「もっとできるはずだ」という感覚を、決して否定しないでほしいのです

「私はもっとこういうこだわりを持ちたい」と強く願うこと。

それは、自分自身の大切な価値観を守ることであり、未来で圧倒的な成果を生み出すために必要不可欠な原動力なのです

その1%にこだわり抜き、面倒な作業を厭わず、緻密に積み上げた先にしか見えない景色が、必ずあります。

その景色は、妥協を繰り返した先にある日常とは、比較にならないほど素晴らしいものであると、私は確信しています


 

「自由」と「秩序」のパラドックス。本当の自由は緻密な土台の上にしか築けない

 

「こだわり」という言葉は、時に「窮屈さ」や「不自由さ」を連想させるかもしれません。

「もっと自由に、自分の裁量でやりたい」と考える人にとって、細かなルールや徹底したこだわりは、成長を縛る「拘束」のように感じられることもあるでしょう

特に、新しいことを始めるとき、多くの人は「自由」を求めがちです。

しかし、私自身の経験、特に多くの人と関わる店舗経営などでの反省を踏まえると、この「自由」という言葉の捉え方には、大きな落とし穴があると感じています

本当の自由とは、一体何なのか。

それは、「何でもあり」の無秩序な状態とは、似て非なるものなのです

 

「ルール」は無秩序を防ぐ枠組みである

 

例えば、学校や組織における「ルール」や「校則」について考えてみましょう。

「スカートの長さはここまで」「髪を染めてはいけない」といった、現代の価値観からすれば時代錯誤とも思えるルールも確かに存在するでしょう

そうした不合理なルールは、常に見直され、改善されていくべきです。

しかし、そうした個別の是非はさておき、「ルール」や「枠組み」そのものが持つ本質的な役割を見誤ってはなりません

もし、学校や社会からすべてのルールが撤廃され、「完全な自由」が与えられたとしたら、何が起こるでしょうか。

そこに出現するのは、希望に満ちた理想郷ではなく、おそらく「無秩序」な世界です

力の強い者がすべてを支配し、弱い者は虐げられる。

それは「自由」ではなく、単なる「混沌」であり「暴走」に過ぎません

保育園や学校が子供たちに課しているルールや枠組みというもの。

それは、子供たちの成長を縛るためのものではなく、決められた秩序の中で安心して活動し、その上で「自由」に挑戦していくための「安全な土台」として機能しているのではないでしょうか

決められた枠組みという基盤があるからこそ、その中で「何をしようか」「どう表現しようか」という、建設的な自由が生まれるのです。

これは、私たちが仕事や創作活動において「1%にこだわる」ということと、深く通底しています

 

基礎なき自由がもたらすのは「暴走」という現実

 

店舗経営において、私は当初、スタッフにある程度の「自由」や「裁量」を任せる方針をとっていました。

その方が、個々人の自主性や創造性が発揮されるだろうと考えたからです

しかし、結果として起こったのは、秩序の乱れでした。

明確な「枠組み」や「絶対に守るべき基準」という土台を緻密に構築することを怠った結果、それぞれが思い思いの「自由」を追求し始め、組織全体としての統一感やサービス品質が著しく低下してしまったのです

これは、まさに基礎工事を疎かにしたまま、いきなり立派な城を建てようとするようなものでした。

私が築くべきだったのは、まず「ここまでこだわる」という強固な土台、緻密な基盤だったのです

一つ一つの作業手順、お客様への対応マニュアル、品質管理の基準。

そうした「細部へのこだわり」を徹底的に積み上げ、強固な「城」を築き上げること

そして、その堅牢な城の中でこそ、スタッフは安心して「本当の自由」を発揮し、より質の高いサービスを追求することができたはずなのです。

最初から自由を求めてはいけません

まずは、緻密に、丁寧に、一つ一つ基盤となる土台を積み上げる作業に全力を注ぐべきです。

その苦しく、地道な作業の先に見えた景色の中でこそ、私たちは本質的な「自由」を手にすることができるのです

「適当でいい」という言葉も同様です。

枠組みがまったくない中での「適当」は、ただの「手抜き」でしかありません

しかし、100%のこだわりを持って構築された「丁寧な枠組み」の中での「適当さ(=適切なさじ加減)」は、最高のパフォーマンスを生み出す「柔軟性」となり得ます。

この「こだわり」という土台を、私たちは決して捨ててはならないのです


 

「完璧主義」と「本気のこだわり」を混同してはいけない

 

 

ここで一つ、非常に重要な境界線について触れておく必要があります。

それは、「1%へのこだわり」と、「完璧主義」との違いです

この二つは、似ているようでいて、その本質はまったく異なります。

「こだわれ」と言うと、「完璧主義になれということか」「それでは息苦しくて何も進まない」と感じる方もいるかもしれません

しかし、私が提唱する「こだわり」は、非生産的な完璧主義とは一線を画すものです。

むしろ、完璧主義の罠に陥らないためにこそ、私たちがこだわるべき「枠組み」が重要になってくるのです

 

無駄な100%を求める完璧主義

 

いわゆる「完璧主義」とは、何を指すのでしょうか。

私なりの定義では、それは「無駄な100%」を追い求める姿勢です

プロジェクトの核心的な価値とは関係のない、重箱の隅をつつくような細部に固執し、時間ばかりを浪費してしまう。

あるいは、まだ80%の枠組みすら出来上がっていないのに、いきなり120%の理想形を追い求めてしまい、結果として何も完成させられない

これが、非生産的な完璧主義の正体です。

そこには、達成すべき「100%の基準」そのものが明確に定義されていません

明確なゴールラインがないまま、「なんとなく完璧」を目指して走り続けている状態であり、それは単なる消耗戦でしかありません。

これでは、成果が出るはずもなく、やがては「どうせ完璧になんてできない」という無力感に苛まれることになります

 

枠組みの100%を追求する「こだわり」

 

一方で、私が強く推奨する「本気のこだわり」とは、何でしょうか。

それは、「自分たちが定義した枠組みの100%」を徹底的に追求する姿勢です

どういうことか。

まず、「何をもって100%とするか」という基準、すなわち「枠組み」を、可能な限り緻密に、丁寧に設計することから始めます

このプロジェクトの目的は何か。

ターゲットに届けるべき核心的な価値は何か

そのために、絶対にクリアしなければならない品質基準(クオリティライン)はどこか。

これらを明確に定義し、「ここまでやれば100%だ」というゴールポストを、まず自分たちの手で打ち立てるのです

そして、その定めた「100%の枠組み」を実現するために、持てる力のすべてを注ぎ込む。

これが、真の「こだわり」です

このアプローチが完璧主義と決定的に違うのは、「100%の枠組み」が最初から明確であるという点です。

ゴールが明確だからこそ、そこに到達するための最短距離を設計できます

そして、その枠組みの中での80%の完成度と、枠組みすらない状態での80%の完成度では、意味がまったく違ってきます。

枠組みがない状態での「80%でいいや」は、先ほども述べた通り、40%の結果しか生みません

しかし、明確に「100%の枠組み」を設計し、そこを目指して全力を尽くした結果としての「80%の完成度」は、非常に価値が高いのです。

「我々は100%の枠組みを定義し、そこを目指したが、現時点でのリソースでは80%の地点に着地した。残りの20%は次のフェーズで必ず達成しよう」

この判断は、単なる妥協ではなく、極めて戦略的な意思決定です。

「こだわり」とは、無限に時間をかけて完璧を目指すことではありません

「ここまでやる」と決めたラインまで、細部の一点一画たりとも疎かにせず、徹底的に質を追求し、積み上げることなのです。

この「枠組みを定義する力」と「それをやり切る執着心」こそが、凡庸な結果と非凡な成果を分ける、決定的な差となっていきます


 

あなたの「こだわり」が「頑固」にならないために。客観性を保つ技術

 

 

ここまで「1%のこだわり」の重要性について、熱を込めてお話ししてきました。

しかし、この「こだわり」というものは、一歩方向性を間違えると、非常に厄介な代物に変貌する危険性も孕んでいます

それは、「こだわり」が「頑固」へと変質してしまうリスクです。

正しい方向に向けられた情熱は、素晴らしい価値を生み出す「こだわり」となります

ですが、間違った方向に向けられた情熱は、変化を拒み、他者の意見を受け入れない、ただの「頑固」になってしまうのです。

例えば、特定の手法に異常な「こだわり」を持ってしまい、それがもはやオリジナリティや「らしさ」とは呼べないレベルに達してしまったら、それはもはや「こだわり」とは呼べません

それは単なる「執着」であり、「頑固」です。

自分では「こだわっている」つもりでも、傍から見れば「ただの面倒な人」「うざい奴」になってしまう危険性は、常につきまといます

では、どうすれば自分の「こだわり」が「頑固」の罠に陥るのを防ぎ、常に正しい方向へと研ぎ澄ませていくことができるのでしょうか。

そのための最も強力な武器が、「クリティカルシンキング(批判的思考)」であると私は考えています

 

クリティカルシンキングという名の羅針盤

 

クリティカルシンキングと聞くと、難解な思考法のように思えるかもしれません。

日本語では「批判的思考」と訳されることが多いため、単に他者や物事を否定的に見る技術だと誤解されがちです

しかし、その本質はまったく異なります。

クリティカルシンキングとは、物事を一つの側面からだけではなく、多角的・多面的に捉え、その本質を見極めようとする思考の「型」です

そして、その「批判」の矢印は、何よりもまず自分自身に向けられるべきものです。

「自分がいま持っているこの『こだわり』は、本当に正しい方向を向いているか?」

「これは単なる自分のエゴや、過去の成功体験への固執ではないか?」。

「もっと良い方法、もっと本質的なアプローチがあるのではないか?」

このように、自分自身の思考や行動に対して、もう一人の自分、あるいは心の中に「賢者」のような存在を立てて、絶えずツッコミを入れさせ、批判してもらうのです。

この「自己内対話」こそが、自分の「こだわり」が独りよがりな「頑固」へと堕落するのを防ぐ、唯一の羅針盤となります

 

最も簡単な実践法「サードパーソン・セリフトーク」とは

 

クリティカルシンキングを実践する上で、最も簡単かつ効果的だとされている手法の一つに、「サードパーソン・セリフトーク」というものがあります。

これは、直訳すれば「三人称での独り言」という意味です

私たちは通常、物事を考えるとき、「私(I)」や「我々(We)」という一人称、あるいは「あなた(You)」という二人称で思考します。

「私はこれが大事だと思っている」「俺は今イラついているんだ」といった具合です

このように一人称で考えている時、私たちの意識は、その感情や思考と完全に「一致」してしまっています。

「私=イラついている」という状態であり、そこから距離を取ることが非常に難しいのです

そこで、「サードパーソン・セリフトーク」を使います。

「私」という主語を、自分の名前やあだ名といった「三人称」に置き換えて、心の中で呟いてみるのです

例えば、あなたの名前が「太郎」だとしたら、「太郎は、これを大事だと主張している」というように。

「太郎は今、イラついているようだ」と、まるで他人事のように自分を実況中継するのです

たったこれだけのことですが、思考に驚くべき変化が起こります。

「私」という主語を「太郎は」という三人称に変えた瞬間、自分の意識と感情との間に、明確な「距離」が生まれるのです

自分の思考を、一歩引いた場所から客観的に眺めることができるようになります。

「ふむ、太郎はイラついているようだが、それは本当にイラつくべき事態なのか?」

「太郎はこれを大事だと主張しているが、そのこだわりは、客観的に見ても理に適っているだろうか?」。

「誰が見ても、それは絶対に守るべき大切なこだわりだ」と、三人称の視点からでも確信できるのであれば、それはあなたにとって本当に大切な「こだわり」でしょう

しかし、もし客観的に見て「いや、それってただのエゴじゃないか?」「キモくないか?」と感じるのであれば。

それは「こだわり」ではなく、修正すべき「頑固」や「エゴ」であった可能性が高い、ということに気づくことができます

このように、主語という「フレーム」を変えるだけで、私たちは自分自身を客観視し、思考を冷静に分析する力を手に入れることができるのです。

これは非常に強力かつ、誰でも今すぐに実践できるテクニックです

あなたのその大切な「こだわり」を、独りよがりな「頑固」にしないために。

ぜひこの「サードパーソン・セリフトーク」を、日常に取り入れてみてください


 

まとめ:その1%の面倒さの先にこそ、あなたの望む景色が広がっている

 

 

今日、私がお伝えしたかったことは、極めてシンプルです。

それは、「その1%の細部にこそ、本気でこだわれる人間になろう」という、強い呼びかけです

私自身が、過去の事業において、その1%を疎かにし、「なあなあ」にしてしまった部分がどれほど多かったことか。

それを昨日改めて見直していた中で、あまりにも多くの反省点に気づかされ、愕然としました

もっともっと、本当はこだわらなければならなかった。

もっともっと、その時点でやれることを、徹底的にやり切らなければならなかった

もっともっと、自分というものが何を目指しているのかを、深く見つめ直す必要があったのです。

それを、当時の私はやり切れていなかった

だからこそ、今、改めて強く思うのです。

その細部まで徹底的にこだわりを持つこと

「ここまではこうする」「この品質は絶対に譲らない」という基準を、一つ一つ丁寧に自分たちの中で作り上げ、積み上げていくこと。

その地道で、面倒で、時には苦しい作業こそが、私たちが本当に求める「成果」や「変化」を築き上げていく上で、何よりも重要なのだと

「らしさ」を追求すること、「本気」で向き合うこと。

そうした言葉の本当の意味は、この「1%への執着」の中にこそ宿っています

最初は「うわぁ、大変だなぁ」と思うかもしれません。

「こんな面倒なこと、いつまで続ければいいんだ」と、心が折れそうになる日もあるでしょう

しかし、そのしんどさや面倒さを超える覚悟でこだわり抜いた、その先にだけ見える景色が確実に存在します。

その景色は、妥協と「まあ、いいか」で塗り固められた日常の先にあるものとは、まったく比較にならないほど、美しく、価値のあるものであるはずです

この記事をここまで読んでくださったあなたなら、きっと大丈夫だと信じています。

あなたなら、その「1%」にこだわりを持つことができるはずです

今日のお話を聞いて、「自分ならこうしよう」「もっとこういう部分を丁寧に積み上げてみよう」と、きっと前向きに捉えてくださる方々だと、私は思っています。

だから、どうか「適当でいいんだ」という安易な言葉に流されないでください

私たちが目指すべきは、強固な「こだわり」の枠組みの中で、最高のパフォーマンスを発揮するための「柔軟性」です。

その1%への執着が、あなたの明日を、そして未来を、決定的に変えていくのですから

 

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唯一無二のアカウントが最強である

 

 

最近は、少しインスタグラムから距離を置いたテーマに触れることが多かったのですが、久々にインスタ市場にも強く関連する、非常に重要な核心についてお話ししようと思います。

「唯一無二のアカウントが最強である」という話です。

僕がこの「唯一無二」という言葉を使い始めてから、もうすぐ2年が経とうとしています。

確か2年前の11月頃、「自分主体こそが唯一無二になる」という内容の音声配信をしました。

ありがたいことに、その配信は大きな反響を呼び、多くの「いいね」と共に、当時の受講生たちも「自分らしさ」と「共感性」を軸に成果を出していた時代背景がありました。

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繰り返される流行と、市場の「ゆるい揺り戻し」

 

 

しかし、その後の2年間、インスタ市場を定点観測していると、アカウントコンセプトの「ゆるい揺り戻し」が続いていると僕は感じています。

僕が「唯一無二」を提唱し始めた当時、そのような発信をしている人は皆無でした。

当時は「100日企画」などが流行した後で、僕の発信は新鮮に映り、実践した人は無双できる市場があったのです。

ところが、その流れを受けて、今度は「俗人性」の時代がやってきました。

「私らしく生きる」「自分を好きになる」「痩せて綺麗になって夫を〜」といった、僕の提唱する「唯一無二」とは少し異なる、「俗人性もどき」のコンセプトが市場を席巻したのです。

そして、その流行に乗るように、インスタ運用を教えるスクールや講座が乱立しました。

結果として何が起こったかというと、同じようなアイコン、同じような発信内容ばかりになり、市場全体の質が低下していきました。

「これではダメだ」という空気が生まれ、再び「俗人性」への揺り戻しが起こります。

今度は、「数投稿で爆発的に伸びる」といった「衝撃性フォーマット」が流行しました。

「プロセスエコノミー」を超えたような、過激な手法が注目を集めましたが、それもまたインスタスクールによって消費され、廃れていく。

この市場は、ずっとこの「ゆるい揺り戻し」を繰り返しているのです。


 

揺れ動く市場でも変わらない、たった一つの本質

 

 

さて、こうした市場の変遷をずっと見てきた上で、僕が皆さんに伝えたいことは、実は2年前から何一つ変わっていません。

結局、「あなただから見たいんです」と言ってくれる人が増えれば増えるだけ、そのアカウントの価値は強くなるということです。

これは僕の中では揺るがない「普遍性」であり、事実だと確信しています。

だからこそ、僕はこれからも「唯一無二」の重要性を唱え続けていきます。

もちろん、時代に合わせて「なぜそれが良いのか」という細かな要素や手法は変化していくでしょう。

しかし、「唯一無二」を追求した結果、発信者と受け手がどう変わるかという本質的な部分は、これからも変わることはないと強く思っています。


 

小手先のテクニックが、あなたを不幸にする

 

 

皆さんが今、僕の発信に触れてくれている理由は何でしょうか。

おそらく、よくある「インスタ攻略法」や、集客目的の「謎のライブローンチ」に対して、一種の「気持ち悪さ」を感じているからではないでしょうか。

「たった〇〇投稿で自由な暮らしを手に入れる」「最新アルゴリズムを利用した〇〇設計術」「禁断の〇〇リール撮影の極意」……。

こうした言葉に一瞬反応はしたものの、「なんだか違う」という違和感を抱いているはずです。

それに対して、僕は一貫して「そんな小手先のことではなく、地に足つけてやり続けろ」と伝えています。

だからこそ、「確かにそうだ」と共感し、僕の発信を選んでくれているのだと理解しています。

だとしたら、皆さん自身も、そういった小手先のテクニックに振り回される必要は一切ないのではないでしょうか。

僕の元には、「最近〇〇さんがアルゴリズムがこうなったと言っていますが、どうですか?」「最新のインスタは〇〇らしいですが、どう思いますか?」といった質問がよく来ます。

正直に言って、「知らん」というのが本音です。

結局、どれだけ時代が変わり、インスタの仕様が変遷しようとも、それを見ている「人間」は変わっていないからです。

確かに市場は成熟しましたが、この2〜3年で人間の本質が根本から変わったわけではありません。


 

あなたが本当にやるべき、たった一つのシンプルなこと

 

 

だから、僕たちがやるべきことは、今も昔も驚くほどシンプルです。

見てくれる人にとって、最大限の価値と気づきを与えられるようなコンテンツメイキングをし続けること。

ただ、それだけなのです。

インスタグラムのアルゴリズムという「変動要素」に振り回されるのではなく、「価値提供」と「オリジナリティ」という「不変要素」をカチッと押さえる。

そして、そのクオリティを徹底的に上げていくこと。

これこそが、あなた自身の「唯一無二」というブランディングを確立し、届けるべき価値を広げていく唯一の方法だと僕は断言します。

その価値提供の結果として、適切な対価をお金としていただける関係性が生まれ、「あなただから見たい」という人々が、さらに集まってくるのです。


 

「TTP(徹底的にパクる)」が蔓延する、恐ろしい現実

 

しかし、今のインスタの発見欄を見てみてください。

悲しいことに、みんな一緒じゃないですか。

「真似して伸ばす」「参考元の雰囲気を真似る」という行為が、未だに横行しています。

確かに「守破離(しゅはり)」という言葉があるように、最初は「型」を守ることも重要かもしれません。

しかし、それにしても「真似しすぎ」なアカウントが多すぎます。

初めてその投稿を見た人にとっては、それがオリジナルに見えるかもしれません。

ですが、知っている人が見れば、それは「パクリ」だと一瞬でわかってしまいます。

それは、発信者として本当に良くない状態だと、僕は強く危惧しています。


 

あなたは、ヒカルやDAIGOを丸パクリできますか?

 

分かりやすい例を挙げましょう。

もし、あなたがTTP(徹底的にパクる)を推奨されたとして、その対象が超有名な芸能人やYouTuberだったら、それでもやりますか?

例えば、YouTuberヒカルさんの放送内容を丸パクリするなんて、誰もやらないでしょう。

メンタリストDAIGOさんの解説と全く同じことを、丸パクリするなんてあり得ないはずです。

なぜやらないのか?

(炎上して)「殺される」から、ですよね。

それなのに、「普通の一般人」が相手なら真似していい、というこの風潮が、僕はヤバイと思っているんです。

今名前を挙げた人たちや、西野さんなどもそうですが、なぜ彼らがあれほどまでに強い影響力を持っているのか。

それは、「あの人たちにしかできないコンテンツ」を作っているからに他なりません。

多くの人は「彼らは天才だから」「特別な能力があるから」と言い訳をしますが、僕はそうは思いません。

彼らは、「自分らしさ」すなわち「唯一無二」を徹底的にこだわり抜き、それを貫いた結果として、今の地位を築いたのです。


 

パクっていい「ネタ」と、パクったら死ぬ「見せ方」

 

 

ヒカルさんも昔は「くじ引き」などのネタをパクってやった、と公言していますが、それはあくまで「ネタ(企画)」だけです。

料理で言えば、「肉じゃが」というレシピの完成形は、誰が作っても「肉じゃが」です。

「旦那が喜ぶ〇〇肉じゃが」という投稿を見て、自分も肉じゃがのレシピを投稿したからといって、「あいつはパクった」とはならないじゃないですか。

そういった「超でかい標題(ネタ)」は、情報が飽和した現代において、もはやパクリもクソもない領域になっています。

しかし、多くの人が真似しているのは、そこではありません。

最もバレやすく、最も致命的な「見せ方」の部分を真似しているのです。

例えば、投稿の「映り方」「色味」「撮影手法」「テロップの入れ方」「カットの切り替わり」……。

そういう部分を真似するから、「ヤベェだろ」と問題になるわけです。


 

あなただけの「価値の積み重ね」こそが最強の武器になる

 

情報過多の時代ということは、逆説的に言えば、「自分らしさ」を見つめ直すチャンスでもあります。

「自分とは何者か」と問われたとき、「他の人が話せないこと」「その人だからこそ言えること」を、どれだけポイントポイントで積み重ねられるか。

その「合計値」こそが、あなたのアカウントのコンセプトとなり、発信していく上での強い価値や可能性をもたらすのです。

だからこそ、僕自身もYouTubeやインスタ、その他のライブ配信において、他の人が簡単に真似したり、再現したりできない「オリジナリティ」を徹底的に追求しています。

僕の真似をして、「これからは自分らしさが大事です」「唯一無二の思いを伝えることが大事です」と言っている人がいても、言葉でわかってしまいます。

本当にオリジナリティを作った人間にとっては、どれだけ表現や言い方を変えようとも、同業者でそれっぽいことを言っていれば、「あ、こいつ俺の(誰々さんの)話をパクって変えてるな」とバレるものです。

そういう安易な真似事は、本当に気をつけた方がいいと心から思います。


 

TTP(徹底的にパクる)という行為の「異常性」に気づいていますか?

 

以前、TTPについてこんな質問をいただきました。

「昨日、旦那とTTPについて話していたのですが、私が旦那に話していた内容と(あなたの発信が)同じだったので鳥肌が立ちました」

このTTPという問題に対して、我々は一度、発信者としての色眼鏡を外し、冷静に、一般的な感覚に戻る必要があります。

「発信者だから許される」なんてことは、一切ありません。

一般的な感覚で考えて、他人の「猿真似」をして作ったものを見て、人が喜ぶでしょうか?

絶対に喜びません。

「私の投稿が真似された。私の投稿が上手になっている証拠です!」などとストーリーズで言っている人がいますが、本音と建前というものがあります。

建前では「えー嬉しい」と言っていても、本音では「こいつ殺す」と思っているのが人間です。

パクられて嬉しいなんて、本気で思っているわけがない。

もし皆さんが、8時間も9時間もかけて、ゼロから生み出したオリジナリティ溢れるテクニック、ノウハウ、構図、画角を、どこの馬の骨とも分からない奴に丸パクリされたらどう思いますか?

「は?」ってなりませんか?

僕なら、僕のこのスタイルや見せ方をそっくりそのまま真似している奴がいたら、普通にぶっ潰します。

それと全く同じことなのです。


 

狂気じみた「パクリ許可DM」という謎の文化

 

さらにヤバいのは、「〇〇さんの投稿をパクっていいですか?」というDMを送るという、謎の文化があるらしいことです。

はっきり言って、イカれています。

そのDMを送られたインフルエンサー側の気持ちになってみてください。

最近フォローしてきたような人から「パクっていいですか?」と聞かれて、「ダメです」と断ったら、その人がどういう行動に出るか分からなそうで、怖くないですか?

「私の投稿をパクるのは禁止です」なんて言ったら、即フォローを外されそうですし、非常に断りにくい。

そういう、断れない状況を利用した、極めて悪質な行為だと僕は思います。


 

発信者界隈に蔓延する「常識の欠落」

 

この業界は、基本的なルールやマナー以前の、「人として普通しないでしょ」という領域が欠落している人が多すぎると感じています。

初対面の発信者に「すいません、いくら稼いでますか?」と聞く人がいますが、どこの脳みそのネジが飛んでいたらそんなことが聞けるんだと、僕は本気で思います。

初対面で「パクっていいですか?」と聞くのも、それと全く同レベルの非常識です。

もちろん、分からない人には一生分からないのでしょう。

そして、この放送(記事)の最大のパラドックスは、今僕が話している「気持ち悪さ」にすでに気づいている人にしか、このメッセージが届かないということです。

本当に気づいてほしい人には、一生届かない。

だから、皆さんにお願いできることとしては、皆さんの周りでも「それはおかしい」と声を上げ続けてほしい、というくらいなのです。


 

「TTPの基準」を探すこと自体が、すでにおかしい

 

「ここまではパクリで、ここからはパクリじゃない」といった基準の話もよく出ます。

「要素をパクるのはTTPじゃない」とか、いろんな理屈がありますが、そんなものは一切関係ありません。

見ている人にとって「パクリだろう」と思われたら、それはどうであろうが「パクリ」なのです。

そもそも、本当のオリジナリティを持っている人からすれば、そんな基準は必要ないはずです。

「ここまでだったらセーフ」という基準でやっている時点で、「ここから先は犯罪」と言っているのと同じです。

「お店の中で商品をポケットに入れるまではセーフで、外に出たらアウト」みたいな理屈が通りますか?

ポケットに入れた時点で、どう考えてもヤバイだろう、という話です。


 

なぜ「TTP推奨コンサル」は消えないのか?

 

では、なぜTTPを推奨するコンサルタントや発信者が後を絶たないのでしょうか。

答えは非常にシンプルです。

彼らは、自分自身のブランディングや「唯一無二」のやり方で、受講生を伸ばさせる「自信」と「能力」がないからです。

考えてみてください。

TTP(=上手くいっている人の丸パクリ)をさせれば、伸ばすのは簡単です。

すでに上手くいっている人の映像を、もっと綺麗にして真似すれば、それは伸びるに決まっています。

特に、自分と同じジャンル(例えば「レシピ系」)で伸ばした経験があれば、「私や、他の伸びてるレシピ系アカウントを丸パクリしてください」と教えるのは、誰だってできます。

これは、インスタを教える人たちの「能力」の問題なのです。


 

業界の闇:教える側のレベル低下と「マトリョシカ構造」

 

 

根本的な原因は、教える人たちの相対的なレベルが、全体的に著しく下がったことにあります。

昔、僕がコンサルや講座を始めた頃は、こういうことをするだけで「詐欺だ」「怪しい」と散々言われました。

その中で、責任を持って教え、成果を出さなければ、即「詐欺」のレッテルを貼られ、市場から退場させられたのです。

実際に、実力がなくて崩壊したスクールを僕はいくつも見てきました。

しかし、今は情報弱者と呼ばれる人々が増えたと同時に、教える側のレベルも下がってしまった。

その結果、**恐ろしい「マトリョシカ構造」**が生まれています。

  1. TTP推奨コンサルからTTPを教わる。

  2. しかし、本質的ではないため稼げない。

  3. 稼げないから、今度は自分が「コンサル」になる。

  4. 自分はTTPしか教わっていないので、TTPしか教えられない。

  5. その人から教わった人が、また稼げずにコンサルになる……。

これは、女性起業家界隈でよく見られる「私らしく生きる自分起業」という謎の講座と全く同じ構造です。

「自分起業」を教わった人が「自分起業の講座」を作り、「リールで自分起業」みたいな謎の講座を100万円で売る。

さらに、その教わった人がまた「自分起業」を教える……。

これは、業界全体をメタ的に見ていないと、なかなか気づくことができない「地獄絵図」なのです。


 

僕の受講生が「インスタコンサル」にならない理由

 

ここで一つの答えがあります。

僕の講座生から、「インスタの講座」をやる人がほとんど出てこないことです。

なぜなら、僕のノウハウや向き合い方、僕がやっていることの本質は、丸パクリして簡単に「再現」できるものではないからです。

もし中途半端に真似しようものなら、「じゃあ、直接(筆者)さんに教わればいいじゃん」となってしまう。

僕のやり方を学んだ人は、安易に「TTP」を推奨するようなコンサルには、なり得ないのです。

これが、何よりも雄弁な「答え」だと僕は思っています。


 

「ファン化」という言葉の、致命的な勘違い

 

最近は、「お友達インフルエンサー」が「フォロワーさんから愛されるための発信の秘訣」といったグループコンサルを始めている、という話も聞きます。

その人自身が愛されているのは事実かもしれませんが、その人の「キャラ」や「DMの返し方」を真似すれば愛されると勘違いする人が量産されるのではないかと、ゾッとします。

「ファン化テクニック」などと謳う発信も同様です。

はっきり言いますが、「ファン化テクニック」を語る人は、「恋愛テクニック」を語る人と同じくらい気持ち悪いと僕は思います。

「男性は女性の右側に座れ」とか「バックトラッキング(オウム返し)を使え」とか、そんな小手先のテクニックを駆使する人のことを、あなたは本気で好きになりますか?

それと、「ファン化」は全く同じです。

もっと大事なのは、「相手のことをどう思うか」「相手のためになることを先にやってあげよう」といった、人間としての普遍的な本質の部分じゃないですか。

そもそも、「ファン化」という言葉に違和感を持たない時点で、かなり危ういと僕は感じています。

「ファン化できない」と相談されたら、僕はいつも「ファン化って、あなたにとって何ですか?」と聞き返します。

すると、大抵「私のことを好きと思ってくれることです」みたいな、鬼のように浅い答えが返ってきます。

「ファン」という言葉は、本来、芸能人やジャニーズのような、「推し」と呼べるレベルの存在に対して初めて使える言葉のはずです。

インスタグラムごときで、安易に「ファン」などという偉そうな言葉を使うべきではないと、僕は強く思います。


 

結論:あなたが今すぐ向き合うべき、たった一つのこと

 

 

話があちこちに飛びましたが、今日僕が本当に伝えたかったことは、一つだけです。

もはや、ノウハウやテクニックの時代は終わりました。

大事なのは、「あなたは結局、どうしたいのか?」「何を成し遂げたいのか?」という、あなた自身の本質です。

あなたにしか語れないこと、あなたにしかない価値観こそが、見ている人の感動や変化、そして大きな成長を作っていきます。

そこに全身全霊で向き合い、学び、変化し続けること。

人間は、あなたが思っているほど単純ではありません。

だからこそ、小手先のテクニックに逃げず、もっと丁寧に、自分自身と向き合ってみてはいかがでしょうか。

今日のお話が、改めて皆さんの「自分らしさ」を見つめ直す、何かのきっかけとなることを願っています。

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