※【病気解説一覧】のリンクを記事に最後に貼ってあります。様々な病気や検査について語っておりますので、普段から気になってるものを探していただければ幸いです。
こういうの好きです。
さて、当院では西洋医学のみでなく、漢方(東洋医学)の力も借りて診療を行っています。
何故なら全ての症状の原因が分かり、全ての症状が治る訳ではないからです。
自分も医者になるまで勘違いしてました。残念ながら医療は万能ではなかったのです。
中にはしっかりと診断がつき、西洋医学のお薬を飲めば治る症状もありますが、診断がつかない症状や診断がついても西洋の薬がなかなか効きにくい症状もたくさんあります。
今思いつく限りで、診断がついて薬を飲めばほとんどが治るのは胃潰瘍や十二指腸潰瘍くらいなものです。
他に頭痛薬もよく効くと思いますが、これだって効かない人がいるのです。
ですので、使える薬は何だって使います。
「効果のある薬を探して、いろいろ試して、少しでも生活が楽になることを目指しましょう」
「もちろん薬以外でためしたいことがあれば一緒にやっていいですよー」
自分はこうお伝えしています。だからその症状に効く漢方があれば使うんです。
とは言えもちろん東洋医学の漢方が万能と言う訳でもありません。
要はいいとこ取り、組み合わせだと思います。
※出典:北里大学東洋医学総合研究所
今回の記事では、医者が行っている基本的な診察の流れ、そして診断が難しい場合とその理由、更に当院で処方する漢方を説明したいと思います。
【では基本的な診療の流れとは?】
・診断は問診と病歴聴取で7割が決まると言われています。医者は自ら学んだ知識と経験を駆使して、患者さんの症状から疾患を推測します。
・一問一答という表現は大袈裟ですが「この症状ならこの疾患」というような特徴的なキーワードを見逃してはいけないんですね。消化器疾患で言えば次のような感じです。
・胸焼け、呑酸:逆流性食道炎。
・空腹時心窩部痛:十二指腸潰瘍。
・食後心窩部痛:胃潰瘍。
・発熱と嘔吐を伴う心窩部痛:胆管炎。
・突然の1日5回以上の下痢で嘔吐も伴う:感染性胃腸炎。
・黒色便:上部消化管出血。
・灰白色便:膵癌や胆管癌等による閉塞性黄疸。
・急に便がでなくなって嘔吐も伴う:腸閉塞。
・夜の右季肋部痛:胆嚢炎。
・飲酒後の背部痛:急性膵炎。
・冷や汗を伴う夜の背部痛:尿路結石。
・右下腹部痛:虫垂炎、憩室炎、クローン病。
・左下腹部痛:憩室炎、便秘。
・左下腹部痛→下痢→下血:虚血性腸炎。
・頻回で少量の便(渋り腹):S状結腸癌や直腸癌。
・症状のない貧血:上行結腸癌。
・以前はなかった便秘:大腸癌。
・体重減少:癌、甲状腺疾患、糖尿病。
・頻度の高い疾患、そして何より命に関わる危ない疾患を除外することが大事なんです。
・そして腹部診察や採血やCTや内視鏡は、あくまで問診や病歴聴取で疑った疾患を証明するために行うんです。
・こうして診断がついて治療に移れれば何も言うことはありません。
【診断がつかなければ症状とのお付き合いになる】
・しかし、実際にクリニックや病院に来院される方の訴えは典型的なものばかりではありません。特徴的なキーワードがない症状もあるんです。
・例えば「なんか気持ち悪い」とか「お腹がはる」とか「お腹が変な感じがする」とか「空腹にならない」とか「食欲がない」とか「なんか怠い」とか。
・こうなると症状から1つの疾患に絞るのが難しくなり、多くの鑑別疾患を除外する必要があるので検査も多くなってしまいます。
・しかも、そうしてたくさんの検査を行ったのにもかかわらず診断がつかなかった場合、そして診断がついたけれど根本的な治療がなかった場合は、症状とのお付き合いとなるんです。
・例えば、胃潰瘍や逆流性食道炎がなくても、胃酸過多で心窩部痛がある人がいたとしましょう。
・或いは「なんかつまる感じがする」「胃の違和感がとれない」なんて症状の人がいたとしましょう。
・西洋医学のガスターやパリエットなどの制酸剤が効果的かもしれません。しかし効果がない場合もある。
・ここで漢方が登場するんです。この場合は、半夏瀉心湯や半夏厚朴湯や六君子湯です。
・まあそんな感じです
・さてさて。そんな訳で当院で処方する主な漢方を少し紹介しましょう。ちなみに効果が出るまで時間がかかるんで2週間くらい様子を見ましょう。
【症状と漢方】
・のどのつまった感じ:半夏厚朴湯、六君子湯。
・便秘、腹部膨満:大建中湯、麻子仁丸、防風通聖散。
・心窩部のつかえ、下痢、過敏性腸症候群:半夏瀉心湯。
・筋肉痛、足のつり:芍薬甘草湯。
・感冒、頭痛、肩こり:葛根湯。
・咳、花粉症、気管支喘息:小青竜湯。
・咳:五虎湯、麦門湯。
・イライラ、ストレス:抑肝散。
・しびれ:午車腎気丸。
・むくみ、二日酔い、吐き気:五苓散。
・痛み:真武湯。
・全身倦怠感、食欲低下:補中益気湯、十全大補湯。
こんな感じです。ご参考下さい。他にも症状に対するご希望の漢方があれば処方致します。
今回は以上です。それでは皆さんお疲れ様です。
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