※【病気解説一覧】のリンクを記事に最後に貼ってあります。様々な病気や検査について語っておりますので、普段から気になってるものを探していただければ幸いです。
心臓のためにもリラックスリラックス。
さて。誰もが何処かで聞いたことのある心不全。
「原因がよくわからない時の死因として、心不全が死亡診断書に記載される」
なんて話も聞いたことがあるかもしれません。
一体「不全」とはなんなんでしょう。腎不全、肝不全ってのもありますよね。この2つも同じです。
要するにそれぞれの臓器が働かなくなったってことです。
人間、死ぬ時は誰でも心臓が動かなくなるんですから、そりゃ死因不明の時は心不全って書くしかなくなる訳です。
まあそれでも医者は病態を推測して、心不全以外の死因を書かなくてはいけませんけどね。
さてさて。今回は心臓のお仕事を絡めてご説明致します。
【では心臓の仕事は何なのか?】
・それは全身に血液を送ることです。心臓はポンプですからね。
※出典:心不全.com
・右心系には、全身から酸素を使い切った血液が戻ってきて、その血液に酸素をたっぷり含ませてもらうために肺に送ります。
・左心系には、酸素をたっぷり含ませてもらった血液が戻ってきて、それを全身に送って酸素を臓器に行き渡らせるんです。
・心不全とは、心臓がこの仕事をできなくなった状態のことを言う訳です。
※出典:慶應義塾大学病院
【右心不全の症状・検査所見】
・右心系のポンプ機能が落ちるんですから、右心系の手前で血液の渋滞が起きる訳です。
・全身の静脈で渋滞が起きると、血管から水分が漏れ出て手足のむくみが現れます。
※出典:日本心臓財団
・同じ理由で胸水や腹水がたまることもあります。たまりすぎると肺が圧迫されて働かなくなっちゃうんで、呼吸不全(酸素飽和度90%以下)になることもあります。こうなると入院ですね。
・筋肉が収縮しなくなるんで心臓が大きくなってしまいます。これは心拡大と言って左心不全と共通して起きます。
・また静脈が拡張しますし、肝臓にも血液がうっ血するんで採血では肝障害が現れることもあります。
【左心不全の症状・検査所見】
・左心系のポンプ機能が落ちるんですから、左心系の手前で血液の渋滞が起きる訳です。
・つまり肺に水がたまる肺うっけつです。
・すると酸素飽和度が低下します。つまり症状としては「息切れ」したり「息が苦しくなる」んですね。
※出典:日本心臓財団
・やっぱりたまりすぎると肺が圧迫されて働かなくなっちゃうんで、呼吸不全(酸素飽和度90%以下)になることもあります。こうなると入院ですね。
【心臓のポンプ機能が落ちる理由】
・心臓の筋肉が動かなくなる疾患はたくさんありますが、代表的なものを記載します。
①高血圧
・常に心臓に負荷がかかり、心筋はカチコチになり広がらなくなり、十分に血液を送ることが出来なくなります。
・またずっと頑張ってると人間疲れちゃいますよね。心臓も同じで「もう無理ぃ」って感じでサボり始めちゃうんです。
・当然血液の渋滞が起きます。
②心筋梗塞
・心筋が壊死するんですから明らかにパワーは低下します。
・パワーが低下すればポンプ機能は落ちて、当然血液の渋滞が起きますよね。
③弁膜症
・心臓の弁とは部屋のドアです。出口が狭くなったり、緩くなるのが弁膜症です。
・当然、血液の渋滞が起きますよね。
④心筋症・心筋炎
・心筋の力が落ちるんですから、当然、血液の渋滞が起きますよね。
⑤心房細動などの不正脈
・特に心房細動は非常に脈が速くなる時があり、これが続くと心臓が疲れて心不全になってしまいます。
【何処で診てくれるの? どんな検査をするの?】
・心不全やその原因疾患の有無を調べるには、心臓の専門である循環器内科を受診しましょう。
・検査は採血、心電図、胸部レントゲン、心臓超音波等です。
①採血(BNP)
・普通のクリニックでも出来ます。
・心臓が出すホルモンで、血管をひろげて尿を出す作用があります。つまり心臓への負担があると上昇する訳で、心臓のSOSサインなんですね。
・症状がなくても発見出来るので重宝します。BNPだと100以上は本物とはよく言われることです。
※出典:日本心臓財団
②胸部Xp(レントゲン)
・普通のクリニックでも出来ます。
・心臓が大きくなる心拡大、肺の血管に渋滞した血液がたまる肺うっ血、胸水の有無を確認します。
※出典:遠隔画像診断
③心電図
・心不全の所見は分かりませんが、心不全の原因となる不整脈や心筋梗塞などがわかります。
④心臓超音波
・これは病院や循環器専門クリニックじゃないとできません。
・ポンプ機能をEF(駆出率)という数値で評価します。
・心臓の動きもチェックできますし弁膜症もわかります。
【治療は何するの?】
・体に水が多いと心臓に負担がかかります。そのため利尿剤で体の中の水分を減らします。これが外来での主な治療です。
・酷い時、呼吸不全(酸素飽和度90%以下)の時は入院です。点滴で利尿剤や心臓をサポートする薬を使いながら、毎日体重測定やレントゲン撮影や採血(BNP)を行って治療の評価をします。
・最近はエンレスト(心臓保護が可能な降圧剤)という薬を使うことも増えてきました。本来は慢性心不全に使う薬ですが、現場では入院中に投与されており、その応用として外来でも使用されるんです。
今回は以上です。皆さん、息苦しくて足がむくむ時は循環器内科を受診しましょう。
それではお疲れ様です。
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