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そろそろご飯ネタがなくなってきました......。
健診で必ず行う心電図。
「大丈夫」
医者からはそう言われたけど、結果の紙にはなんか書いてある。
「これほっといていいの?」
そう思いますよね。
心電図で分かる病気には主に虚血性心疾患と不整脈、他には心臓肥大、弁膜症、心筋炎などがあります。
今回は狭心症とか心筋梗塞の総称、虚血性心疾患の心電図で、これは受診しといた方がいいってものを解説してみたいです。
ちなみに心電図には自動解析機能が必ずついてまして、コイツがめちゃくちゃ細かい。小さなことまでグチグチ言ってくるタイプなんです。
ですから、心電図の結果に正常と書かれていたらまず問題ないんで、そこは安心して下さい。
虚血性心疾患は読んで字の如く、心臓に栄養を供給してる血管が細くなって、心筋への血流が不足してる病気。
まだ心筋が死んでないのが狭心症、心筋が死んじゃったのが心筋梗塞です。
では、まず最初に、心電図を理解するための予備知識をどうかご理解いただきたいです。何卒お付き合いください。
下図のように心臓は3つの冠動脈によって血流をもらっています。左冠動脈の前下行枝と回旋枝、そして右冠動脈です。
※出典:m3.com
この何処かがつまる、或いはつまり気味なので心臓の血流が減る訳ですが、心電図の異常所見も実はこれに対応します。
下図をご覧ください。
※出典:メディックメディア。
上記の通り、心電図にはⅠ、Ⅱ、Ⅲ、aVR、aVL、aVF、V1、V2、V3、V4、V5、V6と12の誘導があり、つまった血管によって、所見が現れる誘導が決まってるんです。
具体的に言うと大体以下の通りです。あくまで大雑把に、ですけれども。
左冠動脈回旋枝:Ⅰ、aVL、V5-6の全てに所見が現れる。
右冠動脈:Ⅱ、Ⅲ、aVFの全てに所見が現れる。
左冠動脈前下降枝:V1-4の全てに所見が現れる。
虚血性心疾患だと言い切るには、上の通り複数の誘導で所見が揃うことが大事なんです。
全部揃ってない時は非特異的STT変化と記載され、経過観察とされることが多いんです。つまり虚血性心疾患とは言えない、ということですね。
続いて、その場所ごとに現れる所見についてです。
まだ血流不足なだけで心筋は死んでいない狭心症は下のような所見になります。
※出典:m3.com
続いて既に心筋が死んでしまった心筋梗塞の心電図は次のように変化します。
※出典:m3.com
ですので、それぞれの所見は以下通りに意味をもちます。
・ST低下:狭心症の可能性。筋肉の壊死なし。
・ST上昇:心筋梗塞の可能性。筋肉が壊死。
・異常Q波:古い心筋梗塞の可能性。
・陰性T波(冠性T波を含む):古い心筋梗塞の可能性。
※他にR増高不良も古い心筋梗塞の可能性があります。
気付かないうちに心筋梗塞になってるってこと意外とあるんですよねぇ。
いずれにせよ、ST低下・ST上昇・異常Q波・陰性T波(冠性T波を含む)・R増高不良が、説明済の誘導パターンで現れている場合はヤバいとなる訳です。
面倒くさい患者と思われてもいいですから、是非医者にきいてみてください。
「先生、わたしの心電図は、全てのパターンで揃っててやばい感じですか?」って。
肯定されたら専門の循環器内科を受診しましょう。そして心臓超音波、冠動脈CTを受ける必要があるか確認してもらいましょう。いわゆる胸痛があれば尚更です。
長い説明にお付き合い頂き有難うございました。
いずれ何処かで不整脈編もやりたいと思います。右脚ブロックとか、期外収縮とかいろいろありますよね。
それでは皆さん、今日のところはお疲れ様です。
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