※【病気解説一覧】のリンクを記事に最後に貼ってあります。様々な病気や検査について語っておりますので、普段から気になってるものを探していただければ幸いです。



本日も健診で比較的よく指摘される尿酸値についてです。


「高いので注意しましょう」


そう言われても何を注意していいかわからんって方もいると思うんで、少し解説させて下さい。



結論から申し上げますと、尿酸値が高くても日常生活で困るのは痛風だけです。


ただ痛風以外で注意すべき重要ポイントがもちろんあるんで、最後の方に書かせていただきます。



尿酸がたまる仕組みには2つあります。


1つは体内。新陳代謝で細胞が死ぬ時、分解されて材料であるプリン体が残ります。最終的に老廃物である尿酸になります。


1つは身体の外から。ご存知の食べ物、飲み物です。人間以外の動物や魚にも細胞の新陳代謝はある訳で、飲み食いすりゃ当然プリン体の摂取にはつながります。魚卵、ビールなどですね。

※細かくは最後の方のページに表を載せましたんでご参考下さい。


そんでもって尿酸は尿や便で体の外に排泄されます。


※出典:三和化学研究所


産生と摂取と排泄のバランスが保たれてるうちはいいんです。


しかし、摂取し過ぎか、或いは腎臓が悪くて排泄する量が減るか、いずれにせよ血液中の尿酸が過剰に増えてくると溶けきれず結晶になってしまいます。



※出典:東京大学附属病院予防医学センター


これがめっちゃトゲトゲしてるんですよ。見るからに触ったら痛そうですよね。


コイツが血管に突き刺さる......訳ではないんですが、まあその方が分かりやすいんでそういうイメージでもいいかもしれません。

※結晶を異物として排除しようと炎症を起こすのが実態です。


この現象が起きやすいのが足の親指付け根の血管。冷えるんで結晶化しやすく、関節も狭く炎症が起きやすいんだそうです。


※出典:fun Okinawa。


めちゃくちゃ赤く腫れて痛くなるんですねー。

まさに痛風発作であります。


ちなみに尿酸値が9を超えると、発作のリスクが20%から90%に跳ね上がります。

※出典:焼津水産化学工業


ですから食生活の是正や薬で9未満にしといた方がいいって訳です。


食生活については、前述の通りページの最後の方に表を添付しておりますのでご参考下さい。


薬については尿酸合成阻害薬尿酸排泄促進薬があります。


本当は病態によって使い分けるべきなんですが、どちらかと言うと尿酸合成阻害薬の方がよく使われています。


なぜなら尿酸排泄促進薬は、肝障害に気をつけなきゃいけないし、尿路結石を防ぐために水分をたくさん摂らなきゃいけないし、色々面倒くさいからです。


もちろん、尿酸合成阻害薬だけでダメなら追加したり変更したりしますけれども。


まずは尿酸合成阻害薬フェブリク(フェブキソスタット)から始めるのが無難だと思います。腎障害があっても使えるし、1日1回ですむし、とにかく安全です。



では最後に、痛風以外で尿酸値が高いと良くない理由を説明致します。


まず、腎臓と尿酸値は密接な関係にあります。


腎臓が悪いと排泄できなくて尿酸値も上がるし、尿酸値が高いと結晶が血管を傷つけるから腎臓にも悪い


尿酸値が高い人は腎障害の指標となるCre(クレアチニン)、尿素窒素、eGFRをチェックしましょう。


上記の通り、腎障害がある人は腎保護のために尿酸値を下げる必要があるんですね。


「そもそも腎臓が悪くて尿酸値が高いんだから、今更尿酸値を下げても意味はない」は間違いな訳であります。


※腎障害についてはこちら。



そんでもって尿酸が高いと尿路結石にもなります。有り余った尿酸結晶が尿にも出てくるんで、集まれば石にもなるって訳ですね。


※尿路結石についてはこちら。



プリン体摂取については下記をご参考下さい。


※出典:未来echoシェアリング


本日はこんなところでしょうか。

では皆さん、お疲れ様です。



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