※【病気解説一覧】のリンクを記事に最後に貼ってあります。様々な病気や検査について語っておりますので、普段から気になってるものを探していただければ幸いです。
先日、医師会の雑誌を見てたらこんなものを見つけました。
※QRコードからYouTubeに飛べますが、よく考えたらアメブロの画像だと難しいですね。リンクを下に貼っておきます。
嚥下機能を維持する体操です。
見にくい写真で大変恐縮ですが是非利用していただきたいんです。
「いやいや。さすがにまだ早いよ」
そんな方ばかりと思います。しかしご自身だけの問題ではないんです。
祖父、祖母、父、母。どなたかは必ず嚥下機能の問題と直面している筈です。
脳梗塞後、認知症、パーキンソン病など神経疾患はもちろん、高齢になれば誰だって全ての予備力が低下し、飲み込む力である嚥下機能も衰えます。
口の中が不潔になり、バイ菌がわいてしまい、本来は入らない気管支に侵入し、そのまま肺におっこちてしまう。反射が弱いから咳で外に追い出すこともできない。
こうして誤嚥性肺炎の出来上がりです。
※出典:長野県後期高齢者医療広域連合
・理学療法士による嚥下機能チェック。
・内視鏡を用いた嚥下機能チェック。
・嚥下指導及びリハビリ。
どれも実臨床でやられていることですが、全てが行える病院は少ないんです。
せいぜい誤嚥性肺炎で入院してきた患者さんに理学療法士による嚥下機能チェックとリハビリを行う程度です。外来患者さんには対応出来ていない施設がほとんどです。
研修医時代に脳神経内科をローテーションしていた頃、そして市中病院で働いてた頃、本当にたくさんの誤嚥性肺炎の患者さんを拝見しました。
少しでも誤嚥が疑われる肺炎の場合は、絶飲食にして水分補充のための点滴にします。
抗生剤で治療しつつ、理学療法士さんに嚥下機能をチェックしてもらい、誤嚥しない食事の選定やリハビリをやってもらうんです。
※出典:村上病院。
医師による嚥下内視鏡も増えてきましたが、外来で出来る施設は限られています。
※出典:村上病院。
その上で、どれだけリハビリしても生きていくだけの栄養は口からの食事だけでは得られないと判断された場合は、出てくる訳ですよ、延命治療を行うかどうかの問題が。
静脈からの点滴ではせいぜい1日200-300キロカロリーですし、そもそも確保している血管が長くは持ちません。そのうち刺すところがなくなって点滴が出来なくなってしまうんです。
※心肺停止の対する延命処置についてはこちら。
①胃ろうを作ってチューブからの栄養を行う。
②中心静脈ポートを作り、点滴からの栄養を行う。
③何もせず看取っていく。
いずれかの選択を必ずしなくてはなりません。
自分は消化器内科医ですから、内視鏡を使って胃ろうをたくさん作りました。
市中病院時代には外科の先生にCVポートをたくさん作ってもらいました。
胃ろうからの経管栄養も、ポートからの中心静脈栄養も、選択肢として間違いなく有益です。日本の平均寿命を押し上げてる要因でもあります。
それでも敢えて申し上げますが、患者さんの元気だった頃の言動を思い返して、是非本人が望む方向へ導いてあげて下さい。尊厳死も立派な選択肢の1つです。
さて話を戻しまして。幸いにも食事も再開出来て退院に至った患者さんですが、残念ながら1ヶ月後に舞い戻ってきてしまうことが少なくありません。
落ちるところまで落ちてしまった嚥下機能はなかなか戻りませんし、自宅に帰ってリハビリがなくなった状況だとまたすぐに嚥下機能が低下してしまうんです。
外来レベルで出来ることはないかと常日頃思っていた訳です。
そこで冒頭のQRコードです。
是非活用していただき、少しでもADLを維持し、QOLを維持して参りましょう。
松戸市内では日本大学松戸歯学部附属病院を受診するのもいいでしょう。
今回は以上です。
それでは皆さん、お疲れ様です。
「いつでもCTその日に説明」「発熱外来」「同じ日に胃カメラ大腸カメラ」「予約なしでインフルエンザワクチンとコロナワクチン」、他にもニーズに答えられるようできることはなんでもやってます。