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今日は少しあっさりです。
皆さん、風邪をひいた後にだるさが残ってることはありませんか?
それ、もしかしたら亜急性甲状腺炎かもしれません。
我々医療従事者も忘れがちなんですよねぇ。
症状は甲状腺の痛み、発熱、倦怠感(だるさ)、動悸、息切れなんですが......風邪と区別がつかないことが多いんです。
だって肝心の甲状腺の痛みを訴える人が少なくて、熱とかだるさなんて風邪でもインフルエンザでもコロナでもあるじゃないですか。動悸も意外と気付かないもんです。
ちなみに女性に多く30-40歳に多いです。
原因は不明ですが、上述の通り風邪をひいた後に発症することが多いんで、ウイルス感染が関与していると考えられています。
いずれにせよ甲状腺が炎症を起こして組織が破壊。ためこんでいた甲状腺ホルモンが放出されて、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)と同じ症状が起きるんです。
※出典:伊藤病院
繰り返しますが、症状は発熱、移動する甲状腺の腫れや痛み、だるさに加えて、脈が速くなったり、息切れがしたりします。
その後、放出してしまった甲状腺ホルモンが枯渇するため甲状腺機能低下の時期があり、やがて復活した細胞がホルモンを新しく作ることで正常化します。
※出典:伊藤病院
稀に甲状腺ホルモンが下がったままでホルモン補充が必要になることがありますが、ほとんどが2-3ヶ月で軽快します。
ですから治療は対症療法が多いですね。熱が出たらアセトアミノフェンやロキソプロフェンなどの消炎鎮痛剤、効果がなければステロイド。動悸がひどかったらβブロッカー(メトプロロール)などです。
似たような病気として無痛性甲状腺炎もあります。
また亜急性甲状腺炎や無痛性甲状腺炎だと思ったらバセドウ病だったなんてこともあります。
そんな訳で、風邪をひいた後に、甲状腺の痛みと腫れ、だるさ、動悸があったら受診しましょう。
甲状腺ホルモン(FT3,FT4)や甲状腺刺激ホルモン(TSH)に加えて、バセドウ病原因物質のTRAb(TSHレセプター抗体)もチェックしてくれます。
以上です。それでは皆さん、お疲れ様です。
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