※【病気解説一覧】のリンクを記事に最後に貼ってあります。様々な病気や検査について語っておりますので、普段から気になってるものを探していただければ幸いです。
今回もあっさり目です。
骨粗鬆症。
国内に1300万人いるみたいです。
自分のクリニックでも薬を処方したり、骨密度を定期的に測ったりしてる患者さんがいます。
その中で注意すべきだなぁと感じることを含めて大まかに解説出来たらと思います。
【骨粗鬆症とは】
タイトルにもあるように、何らかの原因により骨が脆くなって、骨折しやすくなった骨疾患です。
【原因】
閉経、内分泌疾患、ステロイドなどの薬剤、関節リウマチなどです。
実際、エストロゲンが減る40歳から骨粗鬆症は増えていきます。
※出典:慶応義塾大学病院
【何処が骨折しやすいのか】
これにより腰胸椎の圧迫骨折、転倒した際の大腿骨頚部骨折と手首の橈骨骨折が生じやすくなるんですね。
※出典:西田整形外科クリニック
ですから骨粗鬆症は骨折まで含めて骨粗鬆症な訳です。
【どういう人に注意が必要か】
そういう意味で腰が曲がってる人は圧迫骨折の既往が疑われるんで、骨密度を測った方がいいでしょう。
なんの症状がなくとも、40歳越えたら女性は骨密度を測った方が良さそうですね。そして下がり傾向なら毎年受けた方が良さそうです。
【検査】
検査はレントゲンの応用ですが、クリニックと病院では少し違いがあります。
クリニックで主にやってる骨密度検査は、MDという手の骨密度を測る検査。簡単な一方、あくまで参考値と言っても悪くないでしょう。
病院で出来る骨密度検査は、DXAという大腿骨と腰椎をしっかりと測定する検査です。
※もちろん専門分野である整形外科などではこちらを採用しているクリニックさんもあると思います。
どっちがいいかは明白です。だって骨粗鬆症で骨折しやすいのは腰椎と転倒した時の大腿骨なんですから。
ただ病院に行くと時間がかかるんで、とりあえずクリニックで測ってみるってのも悪くはないでしょう。
【検査で何処からが異常か】
皆さんがもらう紙を一緒に見てみましょう。
※出典:骨検
YAM(young adult mean)といって若い人と比べた値をチェックして下さい。上図だと63%ですね。
青のゾーンが80%以上、黄のゾーンが70-80%、赤のゾーンが70%以下です。
境目は70%以下になってるかどうかでしょう。つまり赤のゾーンから薬が必要ってことですね。
【治療】
色々な薬が出てきてます。そこまで詳しくないんで、大体の流れとそれぞれの薬を紹介しておきます。
①赤いゾーンギリギリか黄色のゾーン
・活性型ビタミンD3
・ビスホスホネート
まずはこの2つの組み合わせでしょう。基本中の基本。昔っから使われてるイメージです。
②赤のゾーンで女性
・活性型ビタミンD3
・エストロゲン受容体調整薬
この2つの組み合わせでしょうか。
③赤のゾーンでかつ60%を下回ったら
・深刻な場合ですね。
・上記に加えて骨形成促進剤を使うかを考えます。
ただ、ここからは薬を使い慣れてる整形外科の先生に相談した方が良いですね。とにかく副作用との兼ね合いが大事なんです。
ではそれぞれの薬です。
①活性型ビタミンD3
・最初に処方されますよね。エディロール(エルデカルシトール)とかアルファカルシドールです。
・1日1回の飲み薬です。
・血中のカルシウムが高くなることがあるんで、「なんか調子悪い」「眠い」とかがあったら採血でカルシウムをチェックしましょう。なんにもなくても年2回くらいチェックしてもいいと思います。
②ビスホスホネート(骨吸収抑制剤)
・アレンドロン(週1内服)、ボンビバ(月1回注射)などです。
・血中のカルシウムが下がったり、顎の骨や大腿骨が骨折することがあります。
③骨形成促進
・テリボン(テリパラチド)などです。
・週1の注射です。
④エストロゲン受容体調整
・エビスタという薬です。
・1日1回内服です。
・副作用は深部静脈血栓です。エコノミークラス症候群の名前の方が有名ですね。
⑤ 骨形成促進+骨吸収抑制
・イベニティ(ロモソズマブ)ですね。
・月1回注射です。
・血中のカルシウムが下がったり、やはり顎の骨折を生じることがあります。
他にもありますが、とにかく活性型ビタミンD3+ビスホスホネート以外の薬が必要な場合は、経験のある整形外科外来を受診しましょう。
今回は以上です。
それでは皆さん、お疲れ様です。
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