※【病気解説一覧】のリンクを記事に最後に貼ってあります。様々な病気や検査について語っておりますので、普段から気になってるものを探していただければ幸いです。


にんにく注射って聞いたことありますでしょうか。

※出典:Jcastニュース。


よくスポーツ選手とかが打ってるイメージがあります。

そこから広がっていろいろなクリニックで自由診療でやってます。

「結局なに打ってるの?」
「それって意味あるの?」

皆さん1度は思ったことありませんか?
今回はちょっと踏み込んで解説したいと思います。まあ、皆さん薄々気付いてるとは思いますけどね。


【ニンニク注射とはなんなのか】
・効能としては主に疲労回復をうたっています。
・一体中身はなんなのでしょう。

ずばり、アリナミンです。

そう。要はビタミン剤であり、これを点滴にしたものなんです。


いや、ちょっと語弊がありますな。上の錠剤は数種類のビタミンが配合されてますが、にんにく注射はこれです。



アリナミンF
FはフルスルチアミンのFです。
つまりこの成分のみの注射です。

そしてフルスルチアミンとは、ビタミンB1を吸収しやすく改造して、ニンニクの主成分アリシンを結合してあるものです。だからそういう匂いがするんですな。


クリニックによっては他のビタミンも混ぜてますが、結局飲み薬以上の成分が入ってる「にんにく注射」はありません。


上記のアリナミン錠以外にも、他の会社からビタミン剤は市販されてますよね。

こういうのとかです。


繰り返しますが、にんにく注射は飲み薬の範疇は超えない内容の注射な訳です。


「飲み薬でも摂取出来るけど、点滴の方が効く感じがする」


これもニンニク注射の期待を高めてる要素とも言えるでしょう。


もちろん効果を感じられる人なら打ったり飲んだりしていいとは思います。


......あともう1つ。

上の商品を見ていて何か気付きません?


ただのビタミン剤なのに効能が多過ぎやしませんか?


・肌荒れ、ニキビ、口内炎。

・筋肉痛、関節痛、腰痛、神経痛、手足のしびれ。

・眼精疲労、肩こり。


これら全部に効くんですって。

ただのビタミン剤なのに。


いやいやいやいや......。


「そんな訳あるかい!」


正直、商品のCMを見る度に自分は突っ込んでますよ。


だって整形外科や内科で、痛み止めとしてビタミンB1を処方されたことあります?


副作用も合併症も少ない、ただのビタミンB1を投与するだけで痛みがとれるんなら、ロキソニン処方する前に、或いは膝に注射打つ前に、とっくに処方してる筈なんですよ。


でも処方しない。つまりそれはほとんど効果がないってことなんです。痛み止めとしてはね。


まだ下のメチコバール(メコバラミン)の方が信用出来ます。


こっちはビタミンB12で、末梢神経障害、つまりしびれに効くって触れ込みなんですな。まあ......あんまり効かないけど。


いずれにせよ、絶対に効果がないって断言出来ないのをいいことに「痛みに効きます!」って断言しちゃうのは「さすがにそれは詐欺って言うんじゃないの?」って正直思ってしまう訳です。



さて。これだけ言っといてなんなんですが、ビタミンB1製剤には存在意義はあります。

ビタミンB1欠乏で生じる病気があるんです。米だけ食ってるとなる脚気、酒飲み過ぎのウェルニッケ脳症です。これらにはビタミンB1投与は有効でしょう。

以下も同様に有用です。
・ビタミンB2は欠乏で起きる口内炎や舌炎に効きます。
・ビタミンB6は欠乏で起きる皮膚症状に効きます。
・ビタミンB12は欠乏で起きる悪性貧血や舌炎に効きます。


今回は以上です。ご参考くださいませ。
それでは皆さん、お疲れ様です。


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