※【病気解説一覧】のリンクを記事に最後に貼ってあります。様々な病気や検査について語っておりますので、普段から気になってるものを探していただければ幸いです。
世に出回ってる怪しい薬シリーズはひとまずこれで一区切りにしようと思います。
前回の記事を含めてここで言う怪しい薬とは、まあいわゆる情弱ビジネスですよね。不安を煽り、そこにつけ込んで買わせると言う手段。
クリニックや病院を受診するのがめんどくさい人達に向けて「わざわざそんな所に行かなくてもこれのんでおけば大丈夫だよ」と耳元で囁く。
何より罪深いのは、薬そのものに症状を改善する根拠が乏しいこと。
だからお客様の声を見ても、これを飲んだから良くなったとは一言も書いてません。元気でいたいから飲むということが主だったりします。
会社が利益を得るために、効くかどうかあやしい薬を、表現を大袈裟にして売りつけているという事実を認識していただきたいんです。
さて今回はズバリこれです。
グルコサミンとコンドロイチン。
歌い文句は、軟骨成分の復活補充です。
軟骨成分が復活すると一体何がいいのか、そもそもこれは一体どんな病気に対して使うといいのか、本来が書かなくてはいけません。
しかし情弱商品ですから「この病気に効く」って特定がなくて、なんかふわっとしてますよねー。
まあ企業は多くの人に買って欲しいんですから、この薬はいいですよという印象を刷り込みたいのもあるでしょう。
ここでハッキリしておきましょう。本当は「軟骨成分復活ってのは変形性関節症に効果がある」って言いたいんですよ。
でも言えない。何故?
確固たる証拠がないからです。
アミノ酸であるグルコサミンはヒアルロン酸の材料です。コンドロイチンは結合組織の主要成分です。確かに両方とも軟骨成分ではあるんです。
しかし根本的な弱点がこれら商品にはあります。
それは、仮に有効な成分だったとしても内服では関節に届かないということです。
だって整形外科さんで膝に注射してるじゃないですか。ヒアルロン酸を。
※出典:康静会
わざわざ膝を傷つけたり感染するかもしれないリスクを背負って注射を行ってるんですよ、安全な内服ではなく。
つまりヒアルロン酸は飲んでも届かないということです。ヒアルロン酸の材料となるコンドロイチン、そしてグルコサミンだって同じです。
きっと胃腸の消化液で分解されて跡形もなく消え去ってしまっていることでしょう。
それに効果があるならとっくに現場で使われてる筈です。
整形外科の先生がコンドロイチンやグルコサミンを処方してくれたことあります? ありませんよね。
コンドロイチンやグルコサミンは、医者が処方できない特別な成分ではなく、内服しても意味がない成分なんです。
ああそうそう。プロテオグリカンだって意味がないですよ。グルコサミンの26倍とか言ったって、そもそもグルコサミンに意味がないんですから。
レモン何個分のビタミンCと同じ理屈です。そもそもレモンに大してビタミンCが含まれてないってヤツ。
とにかく、臨床試験で証明されてない、根拠のない薬を効果があると言ってはいけません。
※臨床試験についてはこちら。
ちなみに!
EPA製剤だけは別です!
これには心血管イベントを減らす確かな根拠がありますので、リスクのある方はのまれた方がいいかと思います。
......ま、医者から処方してもらった方が安いですけどねー。セサミンとかいらないし。また出血しやすくなることも自覚しておく必要があります。
今回は以上です。
それでは皆さん、お疲れ様です。
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