富士山マラソン、フルマラソン完走 | オカポンのブログ

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岡本 誠 OKAMOTO Makoto

2023年11月26日(日)、富士山マラソン(フルマラソン)を完走しました。去年は27kmで関門アウトだったが今年はリベンジ成功。しかし体はボロボロ。これが最後のフルマラソンだと思います。台湾の人が大挙して参加していました。

 

■大会記録
岡本 誠 7714 グロスタイム 5:48:31 ネットタイム 5:45:06 フルマラソン男子65~69歳

■前年はリタイア
去年2022年の富士山マラソン、この年は山梨百名山全山を10月に踏破し毎週のように山に登っていたので、フルマラソンでも完走できると思っていた。また富士山マラソンは過去に2回完走している。しかし登山とマラソンは使う筋肉が違うようで、20kmを過ぎたあたりから足が攣ってしまい27kmの関門でリタイアした。富士山マラソンは完走6時間の時間制限があり、完走者は完走メダルをもらえる。大会会場から駐車場へ帰るシャトルバスで、完走者が誇らしげにメダルを首にかけていて、とても悔しい思いをした。


■マラソン練習
フルマラソンの完走経験は何度かあるが、去年2022年と2013年の富士山マラソンはリタイアしている。最後に完走したのは2014年の富士山マラソン。加齢と共に体力は低下しており、もうフルマラソンを完走する脚力はないかもしれない。今年が最後のフルマラソン完走のチャンスと思い、長距離のランニング練習を行うことにした。本来はレース3ヶ月前から始めるべきなのだが、いろいろイベントもあり1ヶ月半前からの練習開始となった。
自宅は東京都稲城市向陽台。米軍多摩レクリエーション施設、桜ヶ丘公園、多摩カントリークラブの周りを走る自分で設定した10.4kmの稲城ランニングコースがある。いつもはここを走るのだが、同じ所を何周も走るのはつまらないので、多摩川サイクリングロードをずーっと下り、走れなくなった所で最寄りの南武線の駅から帰ってこようと計画した。最後の羽田空港まで行くと30km以上ある。ここに無料の足湯スカイデッキがあり、ここを利用して電車で帰ってくればいいと思った。

●10月16日(月) 9:07 自宅から出発。日差しを避けるため登山時にいつも被っているキャップを身につける。財布やパスやスマホはウエストバッグに入れた。給水は多摩川沿いの公園の水飲み場を使う。朝食はトースト1枚なのでコンビニでおにぎりを3個買って炭水化物を補給した。


自宅から南へ下り是政橋へ出る。途中、府中街道と南多摩駅裏の道で長い時間の信号待ちに会う。次回からは南多摩駅を過ぎてから計測を開始しよう。

 

多摩川サイクリングロードの右岸(南側)を走る。

 

ロードバイクに轢かれないよう左端を走る。

 

所々にトイレがあることもランニング練習に向いている。

 

京王相模原線/京王閣競輪場の手前、走り始めてから約6kmあたりに水道があり水を飲む。

 

多摩水道橋を左岸(北側)へ渡る。

 

二子玉のビルが見えてきた。

 

二子多摩川、約15kmに水道があり水を飲む。

 

17kmあたりから未舗装路になってしまう。次回からは右岸(南側)を走ろう。

 

ランナーには何人も追い越される。

 

19kmを過ぎ、走れる限界に近くなった。丸子橋で終了することにした。

 

多摩川の道もなくなり一般道の歩道を走る。

 

東急の多摩川駅に行くのに階段なので、ここをゴールとした。20.60km、3時間2分25秒。

 

Google Map

30km走れず羽田まで行けなかった。また翌週にトライして走れる距離を伸ばそうと思った。

●10月20日(金) ランニングシューズを購入した。ナイキのズームフライ5、19,800円。次の練習に間に合わせたかったので、ナイキのサイトから購入した。

これまでのニューバランスはもう10年以上前に買ったもので、踵がすり減っていた。フルマラソン完走に最善を尽くすべく新調した。
モデル選びが難しかった。厚底にする。厚底なら先駆者ナイキ。ナイキの厚底でも10種類以上ある。おすすめサイトや動画を見てズームフライ5を選んだ。


キャップはワークマンで買った400円の安物。アクセントをつけたく横田基地日米友好祭で買ったワッペンをダイソーのベルクロテープを使って取り付けた。米空軍F-22ラプター。とても気に入っている。


●10月22日(日) 11時過ぎに自宅を出る。ウエストバッグは腰の位置だと上下に揺れるので、肩に掛けた。おにぎりを3個を食べた。

 

南多摩駅の南側のセブンイレブンがスタートポイント。ここからなら信号にかからない。

 

日曜なので河原では野球の試合をやっている。

 

前回と同じ約5kmの所で給水。

 

今回は多摩川水道橋を渡らず、丸子橋まで右岸(南側)を走る。

 

約14km二子玉川の手前で給水。

 

武蔵小杉の高層ビルが見えてくる。

 

丸子橋を左岸(北側)へ渡る。前回の限界ポイントは超えた。

 

20kmあたりで給水。

 

前回よりも距離は少し伸びたが、走れる限界に近くなった。前に見える橋をゴールとした。

 

多摩川大橋。国道1号線。24.21km、3時間2分5秒。少し距離が伸びてペースも上がった。

 

Google Map

近くに駅はなく、川崎駅までのバスに乗って帰った。



●10月29日(日) ウエストバッグを肩に掛けるのも変なので、リュックを背負った。しかし背中だと揺れるので、結局リュックの紐を短くして肩に掛けることになった。


14km手前で給水。

 

20km過ぎで給水。

 

多摩川が右へ大きくカーブする所。26km。走れる限界に近くなった。

 

京急の先、国道15号をゴールとした。27.67km、3時間48分6秒。距離の伸びは小さい。

 

Google Map

 

京急の六郷土手駅から帰った。


●11月8日(水)、レース前に30km走を練習したかったが、いろいろ用事があり、稲城10.4kmコースを走ることにした。
10.52km 1時間9分47秒。気持ちよく走れた。このコースは今年の1月と7月にも走っている。長距離走を練習してきたので、タイムが上がったことを期待したが、7月は1時間8分28秒と逆に遅くなっている。これにはがっかりした。
Google Map


■データ分析
これまでの練習のタイムを1kmごとの秒数のグラフにして分析してみた。富士山マラソンに完走できるかどうかがポイントだ。

青線は、2014年に5時間52分で富士山マラソンを完走した時の記録。これより遅いと完走できない。
黄線は10月29日の練習のグラフ。28kmの手前で終了しているのに、2014年よりずっと遅いペース。他の練習もすべて2014年より遅い。
練習とレースでは気合が違うのでタイムも異なるが、このデータを見る限りは富士山マラソン完走はかなり難しいと思った。

■レースのペース配分
ランナーズウォッチはPolar IGNITE2を使っているが、これには画面をカスタマイズする機能がある。現在の速度、ラップ1kmの平均速度、トータルの平均速度、距離の4点を表示させている。フルマラソン42.195kmを6時間以内で走るためには、1kmを511秒、8分31秒以内で走り続けないといけない。終盤にかけてペースは落ちるので、1kmを7分00~59秒のペースで30kmぐらいまで走れれば完走できる。ラップ1kmの速度をチェックしながら、トータルの平均速度を8分31秒以内におさめれば完走できるのだ。


■カーボローディング
炭水化物を十分に摂取して体内のグリコーゲンを増やす方法だが、前日と前々日の昼の弁当をごはん大盛りにするぐらいで、積極的に行うことはできなかった。

■レース当日
5時に起床、5時半に家を出る。


自宅から会場駐車場まで1時間8分。

 

朝食はおにぎりを4個、車中で食べた。

 

天気は晴れ。

 

富士山パーキングに7時11分に到着。

 

富士山をバックに自撮りしようとしたら、中国人のお兄さんが撮ってくれた。

 

シャトルバスで河口湖へ移動。

 

河口湖商工会でバスを降り、ここから10分ほど会場まで歩く。

 

会場入口で味の素のゼリーを配っていた。

河口湖。


受付でゼッケンとICチップを受け取る。

 

ゼッケンを長袖シャツの前に止める。

 

ICチップをシューズにつける。

 

荷物預かり。デジカメ、スマホ、貴重品、ダウンコートなどを預ける。500円の荷物預け用ビニール袋をインフォメーションで購入し、シールにゼッケン番号を書いて貼る。番号の末尾の数字別に別れたテントに荷物を置く。



■レース開始。
・今回は6時間完走に集中するのでデジカメ、スマホは持たない。何も聴かない。
・荷物を預けてスタートゾーンに並んだのがスタート9時の15分前。できるだけ前の方へ進むが、橋の所で人が詰まって進めなくなった。
・9時スタート。計測ラインを過ぎたのは3分25秒後。
・2km過ぎで5時間で完走するペースメーカーを発見。ついていく。彼らは金色の星の風船を付けて分かりやすくしていた。
・ペースメーカーの人にイーブンペースか聞く。西湖への上りは7分を超えるが他はイーブンペースとのこと。
・8km~16kmぐらいまで、若いスタイルの良い女性が5hのペースメーカーと同じペースで走っていた。力になる。1 2 3
・22kmあたりから西湖への上り。ここで5hのペースメーカーから遅れてしまう。以降は辛いランニング。
・24km以降の西湖の周りは、走っていれば完走できると思い。ペースをキープ。
・29kmにふくらはぎが攣る兆候が出る。
・31kmで5h30mのペースメーカーに追い越される。そのペースについていけない。その時から6h完走が危ないと思い頑張るがペースは上がらない。
・33kmで太ももが攣る兆候がでる。道路の左右の傾きが気になる。高い方の足が辛い。
・39km、残り3kmで6時間完走が出来ることを確信したので歩き始める。走れないことはなかったが、辛いのと足を攣るリスクを考慮して歩いた。
・42km、ゴール前の数百メートルは走ってゴールした。グロスタイム 5:48:31 ネットタイム 5:45:06
PolarMap


大会マップ


大会高低差マップ



■レース後
・ゴール前、MCが、みんなよく頑張った、えらいよ、と煽るアナウンスをしていた。後半、苦しさに耐えながら走っていたので思わず涙が出てしまった。
・小学生に完走メダルを掛けてもらう。完走者はタオルももらえるそうだが無かった。大会サイトに後日郵送するとあった。
・トイレは1回も行かなかった。
・給水はスホーツドリンクを取っていた。終盤は取らなかった。
・給食はバナナを2~3回食べただけ。
・ヤマザキの黒コッペパンをもらったがビニール袋に入っているので食べられない。沿道の女の子にあげようとしたが、断られたので、短パンの後ろに差して走り、ゴール後に食べた。

・右足の踵の上、アキレス腱から血が出ていて既に固まっていた。練習の時から靴が擦れていて絆創膏を張ったりしていた。走りながら痛みは感じたが、ランニングの苦しさに比べると小さいので気にしていなかった。こんなに血が出るほど擦れるとは思わなかった。

・PolarIGNITE2のラップ1kmのペースが不正確だった。GPSがあまり拾えなかったのかもしれない。
・Polarの距離は、43.57kmだった。前半は1km毎の掲示と数十m以内の誤差だったが、後半は広がった。トンネルがあったせいかもしれない。
・完走証はネットで配信。


■感想
記録上は完走だが、最後まで走り続けることができなかったのは少し残念。それでも目標は達成したので大満足だ。
体はボロボロ。歩くことはできるがギクシャクしている。体に良い感じがしない。フルマラソンのベストは2008年の荒川マラソンの4時間36分だが、この時は最後まで走りきった。当時は50歳。もう練習してもフルマラソンを最後まで走り切る脚力は戻ってこないと思うので、フルマラソンを走るのは今回が最後になると思う。
今後のマラソンはハーフマラソンまで。他に登山とサイクリングを続けていきたい。

■フルマラソンの記録を整理した。
13回出場、DNF 3 完走 10、5h-6 4h-4、ベスト 4h36m25s 2008年
2023/11/26 富士山マラソン 5h45m6s
2022/11/27 富士山マラソン 27.3k DNF 4h19m
2014/11/30 富士山マラソン 5h52m35s
2013/11/24 富士山マラソン 27.2kmでDNF 3h54m
2012/03/18 板橋cityマラソン 4h41m58s
2010/11/28 河口湖マラソン 5h15m43s
2008/03/15 荒川マラソン 4h36m25s
2007/03/18 荒川マラソン 4h39m39s
2006/03/19 荒川フル 5h27m1s 28.8k左股裏がつる。33kから歩き。
2005/03/20 荒川市民マラソン4h57m36s
2004/11/07 渡良瀬遊水池マラソン ハーフでDNF 21km 2h19m49s
2004/03/21 荒川市民マラソン 5h40m 27kmから歩き
2003/11/09 渡良瀬遊水池マラソン 5h40m49 30kmから歩き

■大会の記録データ
岡本 誠 7714 グロスタイム 5:48:31 ネットタイム 5:45:06 フルマラソン男子65~69歳
Start 00:03:25
5km 00:37:18 0:33:53
10km 01:09:34 0:32:16
15km 01:43:51 0:34:17
20km 02:18:30 0:34:39
中間 02:26:08 0:07:38
25km 02:59:44 0:33:36
30km 03:44:35 0:44:51
35km 04:30:06 0:45:31
40km 05:23:50 0:53:44
Finish 05:48:31 0:24:41
以上