むしろ後退の感あり | ヨメトメ戦記

ヨメトメ戦記

2014年10月アルツと診断されて以降、ガンとして独居を貫いたシュートメと、トメ嫌いな鬼嫁の毒吐き記録。独居で約10年踏ん張ったが、2023年12月頃から急激に進行、ついに2024年6月、認知症専門病棟に医療保護入院となる(現在入院中)

新年くらいグッドニュースからスタートしたいのだが、

そんなにトメも世の中も甘くない。

最近のトメの様子は、どうにもビミョーだ。

実は、ここ最近、デイサービス利用を「半日」に減らしている。

夕食まで食べてから帰宅するのではなく、「昼を食べたら帰宅」だ。

なぜ、そんなことになったのか、記録として書き残すことにする。

 

昨年12月、トメがデイサービスから「脱走」したこと、

それも一度や二度ではなく複数回に及んだことは周知の通り。

あれ以来、トメはすっかり要注意人物として扱われている。

否、正確にいえば以前からトメは要注意人物だったのだのだが

より一層、もっともっとメンドクサイ人間とみなされたということだ。

まあ、ニンチさんなのにトメはカラダも大きくて力も強い。

おまけに口は達者だし、頑固で人の言うことなんて聞かない。

実にかわいくない。

こんな中途半端なボケババアほど扱いにくいものはないだろう。

 

メンドクサイの根源は、脱走事件だけに限らない。

夕食を食べてから帰ると決めているのに、頑として拒否することが多々あるとか

突然、不穏のスイッチが入って周囲がなだめきれなくなるとか、

カラダを張って抵抗されるときのケアラーパワーが大変だとか、

そういう一つ一つが、何度も、何層にも積み重なっている現実があった。

いくらプロの介護員さんとはいえ、トメだけにかかりっきりにはなれない。

マンツーマンならまだしも、体力バリバリなトメに対しては

介護員さんは2人以上必要になってしまうと聞いて、

「メンドクサイ人物」と判断されても当然だよとナットクした私である。

 

「この状態が続くとお預かりできないかも」

みないな脅しもあって、まずは精神面を安定させよう、ということになった。

その手段として採用したのが

「デイサービス早退」作戦である。

 

これまでトメは月水金の週3回、プラスお試しで土曜もデイに通っていた。

当初こそ、「あれ?あっさり週4日通えているじゃーん!」

なんて喜んでいたけれど、実際には上記の通り手間のかかる利用者だった。

結果、不穏回数が増えたり脱走したりと

問題行動が表面化することになってしまったので、

介護員さんの手間やパワーを軽減するには、早退もやむなしか。

 

現状、トメは「昼を食べたら帰る」ことになんの違和感もないようだ。

いままでは、みんなが帰る時間になっても自分は帰れなかった。

「夕食を食べてからね」と留められていた。

もしかしたら、それは先生に「居残り」をさせられた気分だったかもしれない。

今、みんなよりも先に「早退」することは、嫌なことではないということか。

 

家族としては、たった半日で帰宅するなんて

まるで幼稚園や保育園児の「お試し保育期間」。

家族としては、あまりその有難みは感じられない。

もっとながく施設で過ごしてほしい。

というか、なんならこの先ずっと施設で生活してもらいたいのだ。

だけど、短時間のデイ利用がメンタル安定につながり、

介護サービスを受ける上でメリットがあるというなら受け入れざるを得ないのかな。

 

週3日から週4日のデイ利用へ、進んでいると思っていた。

食事の心配も、デイ利用日数が増えれば安心も増えると思っていた。

このままうまくいけばショートステイ、ひいては入所に弾みがつく。

・・と淡い期待を抱いたのに。

現実はむしろ後退しているじゃないか。

クソッ!!!!!!!!!!!!

 

こんな中途半端な、メンドクサイ状態は、いつまで続くんだろう。

考えると憂鬱になる。あまりあれこれ考えないほうがいいんだろうけれど、

気づけばつい、トメがぶっ倒れることを願っている自分に気づく。

ああ、やだやだ。

 

1月14日、どんと祭。

今年は雪もなく、風もなく、気温もほどほどで、日曜ということもあってか

どの神社も例年にない人出で賑わっていた。

本殿にたどり着くまでも大行列、20分くらい?も並んだのは初めてかも。

能登半島地震の被害にあわれた方たちに思いをはせ、

一日でも早く穏やかな日常を取り戻せるようにと祈りました。