ども、刺身を食べるときは日本酒を飲みたくなる岡田達也です。




先週のこと。

アルバイトが終わり、帰宅の準備をしていた。

準備をしながら

「明日は、隆夫さん(私の父・88歳。現在、介護施設に入院中)のお見舞いに行かなくては。え~っと、買っていくものはアレと、アレと、アレだったよな。忘れないようにしないと」

なんて考え事をしていた。


自転車にまたがり現場を離れた。

5分後。

自転車で走りながら悲鳴が出た。

「あっ、作業着持って帰るの忘れてる!」

ダッシュで引き返した。

今の現場は、仕事が終わればすぐに施錠されてしまう。

現場主任のYさん(30代。男性)が残ってくれてればいいのだが……


祈るようにして戻ってみると、残念なことに現場は施錠されていた。

が、そこから100mくらい離れたところを歩いている主任の後ろ姿を目撃した。

僕は、道(しかも国道)の向こう側にいる、帰宅途中の主任に向かって大声で叫んだ。

「Yさ~ん! すみませ~んっ!わすれものをしてしまいました~!」


帰宅途中の小学生男子数人ががこちらを振り返り、僕を指さして笑った。

Yさんが道の向こう側で苦笑いした。

もしも国道に穴が開いていたら、僕は間違いなく入っていただろう。

 

それほど恥ずかしかった。

 


僕は何度もYさんに頭を下げ、入り口の鍵を開けてもらい、作業着の入ったトートバッグを手にし帰宅した。

”もう二度とこの過ちを犯してはならない”

そう思いながら。

だって、55歳の大人だから。


 *


昨日。

アルバイトが終わり、帰宅の準備をしていた。

あの日以来、忘れ物のチェックに余念がない。

しっかりと、しっかりと、確認していた。


しかし……

確認しながら考えてしまった。

考え事をしてしまった。

「明日は隆夫さんのところに洗濯物を届けて、新たな洗濯物を引き取らねば。それから、リクエストのあった、きゅうりの漬物、ふりかけ、玉子煎餅を持って行かねば。それから、何を思ったか長袖の肌着をメールでリクエストなんかしやがって。「長袖の肌着はすかん!」って嫌がったくせに。いったいどういうことなんだ?」

なんてことを。


そして現場を離れ、自転車のペダルをこいだ。

「あ~、もう、面倒なことを考えるのはやめて、今夜の晩ごはんのことを考えよう。そうしよう、そうしよう。え~っと、今日はイカの一夜干しを炙るつもりだから、日本酒を買って帰ろうかな、うふっ」

みたいなことを考えた。


近所のイオンまで帰ってきた。

 

お店の駐輪場に入った。


と、

 

そのとき、背中が妙に軽いことに気付いた。

 

……

……


えええええぇぇぇぇぇっっっっっ!!!

えええええぇぇぇぇぇっっっっっ!!!

えええええぇぇぇぇぇっっっっっ!!!

お、お、おれ!!!

 

リュックを背負ってないぞっ!!!

財布も、カードも、家の鍵も、何もかもが入ってるリュックを忘れてるじゃね~かっ!!!!!

 

 

……

 

……

 

 

もちろん現場閉まっている。

 

主任に連絡はできるけど、前回のことがあるのでもう迷惑はかけたくない。

 

しかも今回は、現場を離れて15分近く経ってしまっている。

 

幸い、家の鍵は隠し場所にスペアがあるのでそれで入れる。

 

 

ここは潔くあきらめよう……

 

 

 * *

 

 

ねぇ、みなさん

 

ねぇねぇねぇねぇ??

 

聞いてくださいよ

 

そして笑ってくださいよ

 

こんなことありますか???

 

信じられますか???

 

55歳の大人が、リュックを忘れて帰るなんて

 

あり得ませんよね?

 

 

「教訓」

 

お出かけ前、帰宅時

 

持ち物、手荷物、忘れ物がないかに全集中しましょう


全です

 

全です

 

これが大事です

 

全集中です

 

他のことを考えた瞬間、必ず大事な何かが抜け落ちます

 

先日の悲劇も同じパターンで起こりました

 

 

 

みなさん、どうか忘れ物がありませんように!

 

……って、こんな忘れ物するの俺だけかな?

 

 

 

 

では、また。

 

 

 

 

追伸

 

次回の『東京砂漠』です!