ども、またまた「おねだり上手の罰当たり」な岡田達也です。
きっと僕には罰が当たる。
……と思う。
*
『スキップ』
こんなシーンがある。
(キャラメルボックスで上演した初演より)
女子高校生たちがクラス対抗でバレーボールをやる、というもの。
(真ん中でブラジャーを直してるヤツのことは置いといてください)
もちろん、舞台上で本物のバレーは展開できない。
そこは当然“演劇的手法”でお届けすることになる。
いわゆる「エアバレー」だ。
しかし。
今回の出演者の中にバレーボール経験者はいない。
仕方がないので、出演する役者たちが、毎日、稽古後に居残って相談し、プレーを組み立て、審判役の粟根さんと試しながら作り上げてる。
その努力には頭が下がる。
僕も根がスポーツバカだ。
できることは何でもお手伝いしたい。
『アタックNo.1』と『サインはV』を見て育ち
クラスの坂根くんと休憩時間に『X攻撃』に挑戦し
『猫田の天井サーブ』を真似して遊んでいた私が
見よう見まねだけの知識で監修させてもらっていた。
しかし……
いかんせん遊びでやっていたレベルだ。
自分の言葉に確信が持てない。
なんとか、この頑張ってるメンバーの力になれないものか?
誰か、知り合いにバレーボール経験者いなかったっけ?
う~ん
う~ん
……あ
……いた
僕の知り合いで思いつく唯一のバレーボール経験者
いや、待て待て
経験者というか、彼女はオリンピックに3回行ってるぞ……
そんな人にエアバレーの監修なんて頼んでいいのか?
ま、いっか。
ダメ元で連絡してみた。
と……
「行きたい、行きたい!喜んでやらせてもらいます!」
ありゃ
こっちが驚くほどの前向きな返事が返ってきてしまった。
こいつは想像外だ……
聞けば彼女は宝塚の大ファンで、霧矢さんとも面識があるらしい。
そして何よりキャラメルボックスのファンでいてくれる。
今回は劇団公演ではないけど、その作品の力になれるなら、と二つ返事で引き受けてくれた。
僕はバレー関係者にそのことを伝えた。
みんな目が点になっていた。
そして半信半疑だった。
だからこそ、昨日の夜、彼女が本当に稽古場に姿を表したときのみんなの表情は忘れられない。
点になっていた目は見開き、開いた口を手で塞いでいた。
最高だった。
そして。
日の丸を背をって戦い続けてきた人の指導が始まった。
実は彼女と僕は同級生。
僕がしょうもない高校生だった頃、すでに全日本で活躍していた彼女をテレビで観ていたのだ。
今、50歳を前にして、一緒に芝居を作ってる。
……なんだ、これ?
……夢か?
本当に人生って何が起こるかわからないものだ。
もちろん、直接指導してもらったみんなもすごい経験だけど、一緒に並んで監修している自分が実は一番興奮していたかもしれない。
*
素子さん、ありがとう!
ステキなシーンになるように
そして
原田樹里が日本を背負って立つアタッカーになるように育てます!
では、また。
追伸
大林素子さんの昨日のブログです。
『光栄なこと』
http://ameblo.jp/motoko-oobayashi/entry-12263858485.html