お茶の支度の際に用いる
「茶掃箱(ちゃはきばこ)」
水屋道具で、茶入・棗などに抹茶を入れるための用具一式を納めた箱です
二重箱になっていて、中には「茶合」「茶漏斗(じょうご)」「水屋茶杓」「小羽根」を整理して入れておきます
お茶を扱うので、これらの道具を清めてから箱に入れないと、箱が汚れます
共有で使うものなので、
前の方がどのように片付けたかが、
“そのまま”あらわれます
尊敬するお茶の宗匠の言葉があります
「茶室や道具を使った際は、使う前よりも美しくしておくことが大切。特に茶室や道具を借りた際は、いっそう気をつけなければならない」
次の方がお使いになる時に気持ちの良いように
この考えに出会った時に
“これが茶の湯の精神か”と思ったものです
お茶をしている方はもちろん
お茶をしていなくても
日常でも活かせる知恵かと思います