CHAKAI日記

古くから“茶人の分身”として愛されてきた茶杓

ご自身で茶杓を削ってみることで
姿、形、材、削り方(ディテール)の見どころが理解できます



利休の時代には、お茶会の都度、亭主自らが削っていました

“茶杓をもっと身近に”

各席【7名様限定】GW特別企画!
奮ってご参加ください興味と好奇心と小刀を持って、マイ茶杓をつくりましょう

 

■こんな方はぜひ
・自分で茶杓を削ってみたい
・茶杓の見所・各部の名称を学びたい
・お茶はしてなくともクラフト好きな方



GW特別企画マイ茶杓づくりワークショップ

    
5/3(金・祝)
午前の会
10時~12時半あと3席
午後の会
13時〜15時半【あと4席】

 

【もちもの】 

小刀、筆記用具
 

【場所】

築104年の日本家屋

凱風軒(品川区)

 

【参加費】

8,000円

※材料費(荒曲げ済の白竹茶杓)、お菓子、抹茶付き
 ※ご希望の方は数量限定でプラス5,000円~希少煤竹(数量限定)、3,500円 筒(数量限定)のご用意も可能です。
 ※作業時間は個人差があります。こちらは2時間半を見ていますが、ご都合で早めにお帰りいただくことも可能です

 

参加申し込みについて

お名前、ご希望の会(第一希望、第二希望)をご記入の上、

 sekai@chakai.jpまでメールからお申込みください。

・参加希望の時間につきましては、調整が必要となりますので、
 「どちらでも大丈夫」という方は、その旨もお伝えいただけますと幸いです。

・お申込み後、日時と会場の住所を返信いたします。

特別なお茶をいただきましたので、

茶通箱の点前でお出ししました



堀井七茗園 成里乃

奥ノ山茶園謹製 伝承抹茶


足利将軍が宇治七茗園を指定して六百余年

唯一、現存する奥ノ山茶園で栽培されている御茶



従来に比べ、旨味成分(テアニン)の含有量が二倍



ひと口いただけば、まるで濃厚なポタージュの風味、食感、香りが広がって、とどまります


この一服の濃茶のための茶事

その目的に十二分に沿った御茶でした

懐石料理をいただいた後に

出される菓子


美味しさとデザインのバランス

どこまでするか

菓子職人と行ったり来たりの打ち合わせ


弟子たちのお祝いの席にと

菓子職人と一緒に考えたお菓子



菓銘 芽生え 行松旭松堂製


よもぎだけで色をつけた荒目のきんとんに

咲いた花々をイメージした白と赤の極細きんとん


ベースの皮むきこしあんに

石川県特有の醤油風味のふのやきの皮を巻いた菓子


添加物は入れずに

というオーダーにも見事にこたえていただきました



お茶の挑戦

を考えた時、

職人の協力は欠かせません


道具も空間も料理も

そして何より客がいなければ

お茶はできない(成り立たない)


今の時代は自分へのご褒美のように

一人で完結する方が楽な考えもありますが、

誰かのためにと分かち合う喜びが

お茶にはあります


目の前にあるものの背景にある

関わる全てのもの、ことに

感謝していただきました



この度の御相伝茶事の懐石も

お料理得意な弟子が心を込めて作ってくれました


汁 道明寺麩、桜麩、水辛子

 替:蓬麩、桜麩

向付 鱸菜種合え

   芽ねぎ、山葵、加減酢


煮物 焼鯛 桜道明寺蒸

   白舞茸、桜花


焼物 鰤 ポン酢焼


預鉢 蛤、針生姜、あさつき

小吸 大徳寺納豆、菜の花


八寸 燻製鮭とモッツァレラチーズ 菜花辛子和え

香物 沢庵、赤蕪


人に恵まれ、こうしてあたたかいお席が共につくれることに感謝します

この春、弟子のみなさまに

新たな許状を取り次ぎました



各々にとっての“大切な節目”は

御相伝の茶事の形式でお招きしました



思えば最初の取り次ぎは2012

あれから12(干支一周)が経ちました


たくさんの経験(機会)をいただき

環境や自分自身の考え

茶の湯に向かう姿勢も

大きく変化しました


今も根本にあるのは

お茶の楽しみ(ときめき)を共有したい

という思いです



未熟な私のもとで、

私以上のキャリアのみなさまが

茶の湯に励まれているご縁の不思議




果てしないお茶の海原

後悔のない航海を

これからも豪快にこんな風に

チャレンジしていければと思います