CHAKAI日記

お茶と出会って28年目


高校卒業して、大学生になった頃

師匠からはじめて初釜にお声がけいただいたのが

グランドプリンスホテル新高輪の屋上庭園にある茶室「秀明」でした



当時通っていた高輪教室からも目と鼻の先にあり、村野藤吾によるこの茶室が完成した当初から、師匠はお使いになられていたとのこと


来年には取り壊しが始まるよう


実は初釜の2日前に師匠から

「階段で腕を負傷したので、濃茶席をお願いします」

とお電話いただきました



年に一度、師匠の点前で濃茶をいただくのが何よりの楽しみでしたが、事が事なので

微力ながらお役に立てればと思い、お引き受けしました


当初は着物も着れるかわからないとのことでしたが、

こうして師匠と並んで

お茶ができることに感謝します





クリスマスイヴにサンタではなく、職人さんが来てくれました




年の瀬の忙しい時期に、水屋の水皿を新しくお作りいただきました




水屋の流しにあたる水皿は、

竹のものもありますが、職人さんと相談して

吉野の杉と裏は桐にしていただきました(ずいぶん上等な材)




この年になるとサンタは来ませんが

(またはサンタ役をすることになる)

新年を迎えるにあたり、何とか間に合わせてくださることに感謝です

お茶をしていると
「お茶会って朝とか夜にもしますか」
という質問をしばしばいただきます

たしかにお茶会は昼間のイメージですね

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ちなみに朝や夜、時には日の出前の暁(午前4時頃集合)にも開催したりします
 
茶席では炭をついだり、食事(懐石)、お酒が出されたりと
3〜4時間かけて楽しみます

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夜が長くなる今の時期には
和ろうそくの灯りでお茶をする
夜咄(よばなし)の茶事があります

席入りの時間は、日が暮れた午後5時頃

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この「夜咄」という言葉
お茶をするまでは知りませんでした

今回は、長野や岡山からも友人が来てくれました

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「今年一年がんばった自分へのご褒美」

また茶事のためにと名古屋のご実家まで着物を取りに行ってくださった方も

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年の瀬にみなさまとこうして
和ろうそくの灯りの中
炉を囲んでひたる幽玄の世界

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ご一緒できましたことに
心より感謝します

※こちらすでに【満員御礼】となりました。

次回開催は2025年1月の初釜になります

12/21(土)にクリスマスの趣向でささやかな茶会をします🍵

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初心者でも安心してご参加いただけるワークショップ形式にしたいと思います😊

和菓子ではなく、お茶に合うスイーツを考えています🧁

持ち物は特にいらず、お気軽に茶室でのいっぷくをお楽しみください🍵

また、学生を中心に日本語を交えての「英語で茶の湯席」もトライアルで実施します❣️

初めての茶会をやさしい英語で体験できますよ〜

【⛄️ちいさなクリスマス茶会🎄】
◆日時
12/21(土)
14-16時(日本語席)
16-18時(英語で茶の湯席)

◆内容
席入りからお菓子、お茶のいただき方と
初心者から楽しめる会です。
季節の菓子、薄茶2服

◆場所
凱風軒(がいふうけん)
築104年の非公開茶室(品川区)
お申込み後、住所お伝えします。

◆もちもの
特にございません。
※日本家屋で冷えますので、暖かくかさばらない恰好が推奨。

◆参加費
一般  6,000円(税込)
ペア割 5,000円(税込) ※2人以上も可
学割  4,000円(税込)
※事前のお支払い(銀行振込またはPayPay)をお願いします。

◆お申込み方法
「参加者名」「人数」「ご希望の会」「ペア割または学割」を記載の上、こちらにメールお送りください。
sekai@chakai.jp

申込み〆切 12/20(金)午前中
※定員になり次第、締め切りとなります。

【⛄️A Small Christmas Tea Gathering 🎄】
◆ Date and Time
Saturday, December 21
• 2:00 PM - 4:00 PM (Japanese Tea Session)
• 4:00 PM - 6:00 PM (English Tea Session)

◆ Event Details
This gathering is open to both beginners and experienced participants.
You will learn entry etiquette, how to enjoy sweets, and the proper way to drink tea.
Includes: Seasonal sweets and two servings of thin tea (usucha).

◆ Venue
Gaifuken (凱風軒)
A 104-year-old private tea room located in Shinagawa Ward.
(The exact address will be shared after registration.)

◆ What to Bring
No specific items are required.
Note: The Japanese-style building can be chilly, so please wear warm but non-bulky clothing for moving easily.

◆ Participation Fee
• General: ¥6,000 (tax included)
• Pair Discount: ¥5,000 per person (tax included; applicable for groups of 2 or more)
• Student Discount: ¥4,000 (tax included)

Payment should be made in advance via bank transfer or PayPay.

◆ How to Register
Please email the following details to us at sekai@chakai.jp:

  1. Participant Name(s)

  2. Number of Participants

  3. Desired Session (Japanese or English)

  4. Pair Discount or Student Discount (if applicable)

Registration Deadline: By the morning of Friday, December 20
Note: Registration will close once capacity is reached.

師走に入り、今年最後の稽古となる弟子もちらほらと

 

 

掛軸には「看々臘月尽(みよみよ ろうげつ つく)」

臘月とは12月のこと
この一年を振り返る、背筋の伸びる言葉です

歳暮の挨拶と共に、
炉を囲みお茶を飲みながら
いろいろと語りました
 

 

「お茶をするとは、どういうことなのか」
「今の自分の心の在りようは」

そこには、師弟の違いはあれど、
共にお茶を愛する者として
まっすぐな“本心”がうかがえます

直心の交わり

楽しみながら稽古をし、自分で茶会を開き
多くの方にお茶の魅力を伝えている

茶室がなくても、道具がなくても茶会はできる
この一年、そんな挑戦をしている弟子の姿が眩しく映ります

かつての“やる気しかなかった自分”と重なるのかもしれません

一見、壮大と思われるお茶の世界

“自分でやってみる、楽しさを分かち合う”

弟子の挑戦を応援できる
立場にあることが何よりの喜びです

そして、このように
アウトプット前提の学びを推奨しています

アウトプット=行動
このサイクルが上手く回ると
同じ一年でも、全く異なる結果(未來)の一年になります

お茶の学びは一歩ずつ
日頃やっていることは、地味なことかもしれません

その地味さと、茶会の華やかさのコントラスト

同じ師のもとで学んでも、
各々の解釈があり
成長があり、成熟がある

いつもごきげんな弟子いわく
「在り方は選べる」とのこと

自身とお茶、自身と師、自身と世界
自然に、自由に、柔軟に

お互いにこれから、どのようなお茶の道を歩んでいくのか...

純粋な心どうしでの会話は尽きません