うちの息子は姑が作る梅干しが大好き。
なぜ、息子は梅干しを好きになったのでしょうか・・・?
こたえはあてくじおにぎりを食べたからです。
子供は梅干しを警戒することもよくありますが、息子がまだ小学生のあるとき、あるご家庭で、たくさんの梅干しおにぎりがでてきて、種だけが具の場合もあるようで、「種は当たりだよ」なんて言われたものですから、うちの息子は種のおにぎりが食べたくて何個もほうばって、梅干し大好き人間になってしまったのでした!その家のお子さんがみんな梅干し好きだったのも、警戒を解いてくれたのでしょうね!競争するようにみんなで食べていました^^
あてくじおにぎり、楽しいですよ♡
それ以来、姑が梅干しを作っては息子にプレゼントしてくれるのですが、いつもいつも、あまりに美味しいので、このたび、作り方を電話で聞きました。添加物がなくて本当においしい!
それに、梅干し作りがお好きな方にとって、耳よりな情報があるんです。
それは、たったの塩分7パーセントなのにかびさせずに作る方法!!
そして、その方法なら、漬物のたるとか買う必要がないこと!
ふつう、梅干しを漬けるときは、漬物樽のなかに、梅、塩、焼酎を入れて、毎日、朝と夜、かびないように手で上下を入れ替えます。
でも、それは、蓋つきの樽を買うのがまずハードル。
また、毎日朝、夜、手をつっこんで上下入れ替えるのがハードル・・・。
姑はその二つの問題を一挙に解決したのです!
それは、バケツに厚手のビニール袋を入れて、梅、塩、焼酎を入れる。そうすれば、毎日朝と夜、手で上下を入れ替えなくても、ビニール袋をフルフルと振って、上下を入れ替えればいい!
手をつっこまなくてすむし、ビニールのおかげでかびの菌も入りにくい!樽を買わなくてよい!
このやり方は姑がお友達から聞いて、それ以降何度か試しているそうなのですが、本来塩分7パーセントはかびやすいにもかかわらず、このやり方にしてからはかびたことがないそうです。
お味も塩分7パーセントのおかげで、とてもおいしいうめぼしになります!
それでは、姑のレシピを紹介しましょう。
単位として2キロでご紹介しますが、せっかくなら、4キロや6キロ作っても手間は同じ。
このレシピを何倍かして作るとよいです。
姑は今年は6月25日に梅を付け始めたようですね。そして、8月1日の梅雨明け宣言まで毎日朝晩、お世話をしていたんですね!そんな貴重な梅干しをありがとうございます!
【材料】
梅 2キロ なるべくおおきめの梅がおすすめ。小梅は別の漬け方なのです。
6月のなかば前後から、黄色くなったもの(赤っぽい部分もあったりします。)がいい。
青いのではだめ。青いのは梅酒や梅ジュース用です。
粗塩 (瀬戸の本塩など) 7~8パーセント 母は7パーセントを入れる。140グラム。
焼酎 ホワイトリカーなどでもよい。 100cc(この作り方だとアルコール20パーセントでも大丈夫だったそうです。以前は35パーセントを使用していたそうなので、味はどちらでもよいかと思います。)
赤紫蘇 ビニール袋で売っているタイプなら1袋。葉っぱだけ使う。袋でないなら2ワほど。これは、梅を漬けて4~5日して、水があがってきてから購入します。
大きなビニール袋 0.04ミリ以上の厚手タイプ。45リットルなど大きめが使いやすい。
【作り方】
1.梅は、よくあらって、ヘタをつまようじでとり、水気をタオルで拭く。
2.バケツに厚手のビニール袋を入れて、1の梅、荒塩140グラム、焼酎を1/2カップをその袋に入れて、くちはゴムでかるくしばってもいいし、しばらなくても、ふちにたらしてもよい。バケツの中におもしの下にしくふたをのせて、その上に梅の倍の重さ(4キロ)のおもし、(母は漬物用のおもしを持っているのでそれを使用しているが、なければ、2リットルのペットボトル2本でもOK)をのせる。
3.毎日、いったんおもしをどけて、朝、晩、ビニールを動かす。梅の上下を返すかんじ。
4.何日かすると、水がだんだんでてくる。(4~5日はかかります。)
白い水がでてきたら、本漬けをしますので赤紫蘇を買います。この白い水は酸っぱいので白梅酢と呼ぶそうです。
このころは、まだ季節は梅雨。
5.赤紫蘇の葉っぱを洗って、ざるにいれて、汁をきって、葉っぱが入るくらいの適当な大きさのビニールに入れて、塩大さじ1と1/2をいれて、袋の上からよくもむ。しその葉っぱが小さくなっていく。あくがでてくる。葉をよくしぼる。このしぼり汁を捨てる。(でも、洗わない。)葉っぱは捨てない。
更に残りの葉っぱに大さじ1と1/2の塩を加えてよくもんで、葉をしぼる。またでたあく(しぼり汁)を捨てる。
すると、葉っぱがきれいになっている。4の白梅酢をカップ半分ほどとって、しそにかけてほぐす。(しそがほぐれるくらいの量)
これを白梅酢の中の梅の上にのせる。
6.上のほうから水がこぼれないようにして、また重しの下のふたをひいて、重しを半分の2キロに変更する。
7.また毎日、朝、晩と上下をぶらぶらして、動かす。
何日かすると、しその色がまわってくる。今年は梅雨が長かったので、3週間以上つけていた。長くなっても大丈夫。(つゆがおわって晴れが3日続きそうなときに、干すので、それまで毎日、朝晩、ビニールを振って、上下を返す。)
8.梅干しを干すためのざるを用意して、1個づつぬれたまま、置いて、陽が強いと半日でかわくのでひっくり返す。うんと晴れなら2日、ふつうなら3日干す。
天日にあてると消毒になってかびがはえない。干す日にちは日数でみるのではなく、食べたそうなやわらかさに干されたら、そこでしまう。干しすぎるとカラカラの梅干しになってしまいます。
このとき、同時に赤紫蘇も干します。汁をかるくしぼり、(ビニール手袋しておく)赤い汁は瓶で保存、赤紫蘇はざるにひろげて干します。3日くらい。
9.梅が適度なかんじに干せたら、ホワイトリカー(焼酎)で拭いた容器か煮沸消毒した瓶に保存。梅の上に干した赤紫蘇をのせる。このしそは食べられます。ゆかりにするにはかなりカラカラに干して、ミルなどで細かくするとよい。出来上がり!!
梅干しというのは、黄色い梅ができる季節から梅雨のあいだ毎日朝晩世話をしてあげて、梅雨があけたら干して完成!という季節と密接な関係の食物なんですね。
ところで、さいごに残る、赤い梅酢(梅からでた汁)は取っておくと、料理が紫にできたりしていいんだそうです。たとえば、漬物に使える。
大根に塩ふってもんで、汁をすてて、そして、この赤い梅酢を少々まぜた一夜漬けの素などの調味液に漬けるとピンクになって綺麗。
次の年、新しい赤酢ができると古いのは捨ててもいいそうです。