宮崎正弘の国際ニュース・早読み <<まさにアンドリュー・ジャクソンの亡霊が再来したのか? (20 | Hideoutのブログ

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 四月に古稀を迎える爺ののブログです。

 日本を取り戻したい……そんな事をエントリーしたい。

 覚醒したら、こんな見方になるのかなと言うものに。


    在韓米軍撤退⇛南北戦争開始が僕のシナリオ何だがなあ。核実験が先に来ると訳分からん事になるんだが・・・。まだまだ一もめ以上しそうだな。


宮崎正弘メルマ
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)8月1日(火曜日)
        通算第5378号 
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 まさにアンドリュー・ジャクソンの亡霊が再来したのか?
  スカラムッチ広報部長を十日で更迭、ケリー首席補佐官の最初の任務
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 トランプ政権のホワイトハウスは混沌としてきた。
 フリン補佐官、スパイダー報道官、フリーバス首席補佐官を更迭し、マクファーランド副補佐官をシンガポール大使に飛ばし、つぎにセッション司法長官を更迭する構え。かようにばっさばっさと登用した人材を切り捨てる荒技は、第七代大統領アンドリュー・ジャクソンの再来を彷彿とさせる。

 ジャクソンは決闘を好み、ルールは守らず「わたしが法律だ」と息巻いて、奴隷も酷使し、前のオバマは執務室にあったジャクソンの肖像画を倉庫にしまわせ、あまつさえ20ドル札の肖像から彼を消し去ってしまった。

 トランプは就任草々に、このジャクソンの肖像画を倉庫から引っ張り出して、ホワイトハウスの執務室に高々と掲げ、そこで閣僚に任命した人々を招いた。セッションズもその一人である。

 国土防衛長官だったジョン・ケリー(前南方軍司令官)をフリーバスの後釜の首席補佐官に据え、彼の最初の仕事は、任命したばかりのスカラムッチ広報部長の解任だった。
 ケリーは海兵隊出身の荒武者。このケリーを通さないと大統領に面会が出来ないのがホワイトハウスの部屋割りとなっており、顔パスで出入りできるのは、クシュナー、イバンカ夫妻とバノン上級顧問くらいとなった。

 日本的価値観からみれば、和を尊ばない遣り方は歓迎されないが、精神風土が異なるアメリカでは、あまり気にならないらしい。だから、北朝鮮に対して、誰もが予測しないことをトランプが繰り出す可能性は、むしろ高まったとみる。
 □▽◎み□◇□や□▽◎ざ□◇□き◎□◇
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 ▼読者の声 ▼どくしゃのこえ ■READERS‘ OPINIONS ●読者之声
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(読者の声1)北朝鮮の首領はミサイル発射など「寸止め」挑発を繰り返していますが、もし間違ってか、或いは本気で、日本本土に打ち込んで来て多大な犠牲者が出たら日本政府はどのような措置をとると宮崎先生はお考えでしょうか?
   (怪傑ハリマオ)


(宮崎正弘のコメント)現在の法整備から申し上げて、殆ど何も出来ないのが現状でしょう。国民が拉致されても、政府は何も出来なかったように。
 「べき」論と、現実のギャップはあまりにも大きく、しかも一歩前進の「安保法制」を「戦争法」と言い換え、「テロ防止法」を「共謀罪」だと言いがかりをつけている勢力があり、我が国は北朝鮮の脅威より、国内に敵が、それも強敵がいます。
 GDPに2%に防衛費を増大するなどと言っても、正面から反対し妨害する、中国と朝鮮の代理人的なメディア、活動家、そしてスパイたち。
 この内部の敵との戦いが目の前にある最大の脅威ではないでしょうか。



  ♪
(読者の声2)今朝(7月31日)の産経新聞の二面に大きな広告(宮崎正弘 v 室谷克実『赤化統一で消滅する韓国、連鎖制裁で瓦解する中国』、徳間書店)が出ていました。
 すでに老生はアマゾンから購入しており、ぱらぱらとページを捲っていたところでしたが、事態はさらに深刻化しており、北朝鮮はとうとうアメリカの中西部にとどくICBMの発射実験に成功、一方わがくにのホリエモン・ロケットは失敗。後者の国産ロケットの飛翔距離たるや、金正恩のオモチャより短距離で、しかも失敗です。
 はてしなく不安が広がります。
  (NH生、水戸)


(宮崎正弘のコメント)軍事用ロケットと民間のビジネスロケットとは同一視されないほうが良いと思います。
 北朝鮮の打ち上げた新型ICBMは、デンバー、コロラド州に届くと米国の専門家も見ているようです。
 トランプはツィッターに「中国には大いに失望した」と語ったのみで、北攻撃の予兆がありませんね。おそらく近く、中国の在米銀行のいくつかの制裁発表があると思いますが、当面、それでお茶を濁すような気がしています。



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(読者の声3)7月30日付の貴誌にTA生様のご意見があり、岡田英弘氏の「歴史は物語であり文学である」という論が紹介されました。
私は岡田英弘氏のお名前を存じ上げている程度ですので、ご紹介いただき御礼申し上げます。
 歴史をどのように定義するのかということは大変重要であり、また、難しいことだと思っております。
TA生様がご紹介された岡田氏の論では、その説明として、再現性がないことと、観察する人の立ち位置や性格などの二点から、歴史は科学ではないと言われて入る由です。そういう見方から、歴史は科学ではない、ということは全く同意できます。
私なりに解釈を広げれば、歴史に科学的な意味での法則や定理といったものを見出して、それを用いて将来を予測するようなことは不可能である、ということになると思います。
人間のやることですから、おおよそのことまでは予想できても完璧に見通すことなどできるはずがないからです。
「歴史は物語であり文学である」という言葉は、歴史と真摯に向かい合ってこられた岡田英弘氏にして初めて言うことができることで、凡人が生半可に用いれば大火傷をするのが関の山ではないかとも思います。
 私は、歴史は事実の記録の積み重ねだと考えております。岡田氏が「歴史は物語であり文学である」と言われたからと言って、歴史に事実の裏付けが必要でないことにはならないと思っております。岡田氏も、歴史は物語だから捏造でも思いつきでもファンタジーでも歴史であるとは言われないはずです。
岡田氏は懸命な努力を傾けてもこれで完成だとは言えない、歴史研究の限界を言われているのではないでしょうか。
実際問題として、これで確定したと思われていたことでも新しい事実の発見によって、異なる評価となることはしばしば起こります。であるからといって、事実を疎かにして歴史があるとは言えないと思います。
もし私の理解で間違いなければ、歴史といい物語といい、同じ言葉を使いながら意味するところはかなり違いがあるようです。これは私なりの理解ですので、間違っておりましたらご教示賜れば幸甚です。

 邪馬台国問題で、一般に思われていることとは異なる事実について触れたいと思います。一つは倭人伝で使われている距離の物差しです。「里」という単位が使われていますが、倭人伝の一里は一般に考えられているものとは大きく違っており、約80m弱です。それが確認できる分かり易い例を挙げますと、倭人伝の直前にある韓伝では朝鮮半島の幅が四千里と記述されています。
このことから割り算をすれば多少の誤差はあっても一里が80m弱という数字が導き出されます。これを普通に考えられている当時の一里(約500m)で考えれば全く見当違いのことになります。このことが、倭人伝が誇大に書かれているなどと誤解される一つの理由です。
 次に倭人伝は根拠が乏しい伝聞に基づいて書かれているなどとされることがありますが、これも大きな間違いであると考えられます。
なぜならば、魏使は遠路邪馬台国まで旅をして、女王に魏帝からの贈り物を渡して、女王からのお礼状を預かって帰国しており、その旅の記録も倭人伝の基礎資料となっていると考えられるからです。なぜそのような異例のことが行われたのかを含めて、上で述べましたことは拙著「邪馬台国は福岡平野にあった」
http://yamataikoku-fukuoka.com/index.html
で詳述しておりますので、ご興味があれば確認して頂ければ有難いと思います。
   (高柴昭)


(宮崎正弘のコメント)ちなみに岡田説の邪馬台国の推定位置は現在のグアムです。理由は、当時のシナが東側に強力な国と同盟関係にあったという事実を誇示して、西の大国を牽制する意図があったとしています。
 また岡田氏は『日本書紀』を否定しており、かならずしも保守陣営から岡田学説は支持されているわけではないのです。余計なことですが一言。もうひとつ余計なことを付け加えますと、本日発売の『正論』で小川栄太郎氏が、このあたりのことをきちんと書かれています。



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(読者の声4)先日の「通州事件80周年慰霊祭・国民集会」、お疲れさまで藤岡先生はじめ、加瀬英明先生らのご尽力で、80周年慰霊祭に参列させて頂きましたこと、あらためて感謝・御礼申し上げます。
 通州事件では、当時の拓大生亀井實氏が、冀東地区の研究で華北歴訪中に、あの忌まわしい事件で遭難しました。靖國神社にもお祀り頂いており、また本学拓殖招魂社御祭神として春秋の例祭を齋行いたしております。
 亀井先輩の御遺品が天津に届けられたのが同年8月中旬。当時、従軍通訳として出征中の故・椋木瑳磨太先生たち学友が、天津の東本願寺で慰霊祭を営まれた由です。
当日の椋木先生の哀悼歌三首が「支那事変歌集」に採録されました。
 
この花のほかに花なし 棉の花 斃れし戦友(とも)に手折り捧げん
     (TH生、拓大OB)



   ♪
(読者の声5)貴誌5376号で宮崎先生は以下のようにおっしゃっておられます。
『トランプ政権、急速にレイムダック化していますね。大統領弾劾は切り抜けるでしょうが、共和党が、もはや大統領から離れつつある。その決定打がオバマケア法案廃棄への圧倒的反対。大統領拒否権を行使しても、議会の決定を覆せないでしょうトと見ている内にトランプは署名してしまった。つぎに選挙を根気強く戦って共和党をなんとかまとめたフリーバス首席補佐官の更迭。これでは次の選挙を戦えない。(中略)となると起死回生の窮余の策とは? 金正恩へのミサイル見舞いでしょう』
 (引用止め)
しかし各種メディアの報道を見ていると共和党がトランプ大統領を見放したというより、トランプ大統領が共和党主流派を信用できなくなって一旦は見切りを付けたような感じがします。
そして当面は自分が絶対的に信用できるか少なくとも自分の指示した仕事を確実に行ってくれるメンバーで政権を仕切り直したのではないでしょうか?
確かに今のままでは4年後の再選は簡単ではないかもしれませんが、それまでに共和党主流派との関係も変わり首席補佐官等も再び変わるかもしれない。何れにしても軍人を首席補佐官に持ってきた理由は、先生のおっしゃる「となると起死回生の窮余の策とは? 金正恩へのミサイル見舞いでしょう。」の布石のようにも思えるのですが、いかがなものでしょうか?
先生の御卓見を御教示いただければ幸いと存じます。
(KY生、品川)

 
(宮崎正弘のコメント)軍人ほど戦争を回避したがる職種はありません。軍人ほどリアリアリストです。しかしいったん命令がでてしまえば、指揮系統を円滑化させ、忠実に命令を実践するのが軍人ですから、要は大統領の最後の決断でしょう。
 マティス、マクファーレンと軍人。そこへもってきてケリー首席補佐官(かれは海兵隊出身です)も軍人とくれば、政策はきわめつきにリアリスティックなものになると思います。
       ◎□◇◎□◇◎□◎◇□◎
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    そうなんだよなあ。岡田先生の論考はいま一つ凡人には理解し難いんだよ。

    聖徳太子の存在は肯定しているけど、あの時代ではないって、じゃ何時なんだよ。

    まだ逝くのが早過ぎたよ。残念。