宮崎正弘の国際ニュース・早読み  <テロ大国パキスタンでは、また中国人ふたり誘拐 [宮崎正弘の国 | Hideoutのブログ

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 四月に古稀を迎える爺ののブログです。

 日本を取り戻したい……そんな事をエントリーしたい。

 覚醒したら、こんな見方になるのかなと言うものに。


    しかし英国って碌でも無い国家だとつくづく思うな。シンガポールで帝国陸軍にコテンパンにされたのは、屈辱の何ものでもなかったのだろうな。チャーチルは何が起こったのか呆然だったのかも。

    「陰謀論の拡大ドミノ」ってのは言い得て妙鴨。


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)5月25日(木曜日)
        通算第5304号 
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 英国テロ、欧州は厳戒態勢、渡航注意勧告。そして、フィリピンに戒厳令

   テロ大国パキスタンでは、また中国人ふたり誘拐

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 パキスタンのバロチスタン地方は、民族も言語も異なり、独立運動が燃えさかる。北隣はアフガニスタンで、タリバンが往々にして逃げ込む先が、このバロチスタン地方でもある。

 州都はクエッタ。中国がパキスタンと推進する世紀のプロジェクト(パキスタンにとって)、一帯一路のパキスタン版「CPEC」の中心拠点である。
 CPECとは中国パキスタン経済回廊の略。

 5月24日、真昼。クエッタの語学センターからでてきた中国人教師ふたりが武装グループに車で誘拐された。
もう一人もセンター付近で誘拐されそうになった。身代金を狙う中国人誘拐事件としてCCTV(中国中央電視台)が大々的に報じた。

 CPECは総額550億ドルという天文学的巨額を投下してグアダール港から、パキスタンを斜めに横切り、中国の新彊ウィグル自治区カシュガルまで、鉄道、ハイウエィ、パイプラインの三つを同時に敷設し、付随して光ファイバー網を建設するという習近平の政治生命をかけた取り組みであり、北京で一帯一路国際フォーラムを開催して二週間後の事件だから、すっかり習近平の顔に泥を塗られた形となった。

 巨額の商談に群がるパキスタン政府は中国と協力関係にあるため、語学センターに通って中国語を学ぼうとする人が増えた。
クエッタでは中国語熱が盛んだといわれてきた。その象徴が語学教師であり、これを誘拐するという行為は、中国に対しての挑戦である。

 すでに中国人に対するテロ事件はバロチスタンで頻発しており、2004年には中国人エンジニアふたりが誘拐され、ひとりは殺害された。
2015年には中国人観光客が誘拐され、タリバンと交渉の結果、一年後に身代金を支払った釈放された。

 こうした治安環境の悪化のため、中国人労働者は現場でも隔離された場所に収容され、その周辺ならびに工事現場の沿線をパキスタン軍兵士が警護するというへんてこな構造になっている。


 ▼バロチスタンはもともと独立国家だった

 さてパロチスタンは何故治安が悪いのかと言えば、パキスタンへの帰属に不満があるからだ。
歴史的に見れば、この地方は「カラート藩国」である。カラート藩国は1639年に成立し、1876年に英国の支配を受けた。英国の密約によりパキスタン軍が1948年に侵攻し、併呑した経緯がある。

 バローチ人が関与しないところで勝手に決められた領土策定の密約は、中東地図を一方的に線引きしてイラク、ヨルダン、シリア国境などを策定し、パレスチナにユダヤ人国家の建設も示唆し、密約した「マクマホン書簡」、バルフォア宣言」、そして「サイクスピコ協定」のようなものだった。

 サイクスピコ協定は1916年に英国、仏蘭西、露西亜が結んだ密約で、オスマン・トルコ帝国の解体以後の地図の策定だった。
 これは英国お得意の二枚舌、三枚舌外交の典型であり、結局は力のある勢力が勝つのだ。

 バロチスタンは、「バローチ人の国」という意味であり、ハザラ人、ペルシャ人、パシュトン族が混在しており、言語も独自の言葉のほか、ウルドウ語、ペルシア語が通じる地域が点在する。

ソ連がアフガニスタン侵攻のおり、背後を突く地勢を利用して、バロチスタンを支援した。
パキスタン軍の情報部やタリバン、アルカィーダの裏の結び付きは、このクエッタが中心とも言われる。

 近年は、国際力学から、中国に対応し、パキスタンに敵対するインドの陰謀という説も広く流布している。実際にクエッタではモディ(印度首相)の人形とインド国家を焼く、反インド暴動が起きている。
これもまた、パキスタンの反中感情をすり替えるため中国が背後でやらせたという説もあるから、陰謀論の拡大ドミノだ。

 パキスタンは、このバロチスタンで1998年に核実験を強行し、米軍の偵察機が上空のサンプルを収集した結果、北朝鮮と同様なミサイルや核施設が使われ、プルトニウムを検出するに至った。

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 ▼読者の声 ▼どくしゃのこえ ■READERS‘ OPINIONS ●読者之声
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(読者の声1)産経新聞によれば、現在、中国にスパイ行為をでっち上げられ、不当に拘束されている日本人が11人におよぶ由です。諸外国は、こうした不当行為に断固として交渉して解決していますが、いったい日本政府は何をしているのか。
 これはかたちをかえた拉致誘拐と同質の不当行為であり、身代金代わりに政治カードとして、安保、経済などで取引材料として活用するに決まっています。
 日本は在日中国人のスパイを一挙に数十名逮捕するとか、スパイとみられる外交官、ジャーナリストを国外退去処分とすべきでしょう。
   (HI生、市川市)


(宮崎正弘のコメント)外交とは二つの背景が必要です。第一に情報、すなわちインテリジェンス、第二に軍事力です。
 この二つがない日本が、国際常識としての外交交渉をすることには最初から無理があり、ともかく諜報機関の設立強化、軍事力の強化をはかることが先決だと思います。

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    ファミマに来ていた支那竹留学生のアルバイト君とチャンの姿を見掛けないのは何か意味が?


    「共謀罪」の衆院通過が支那竹とキムチに何か影響してる?と思っている妄想爺だが。


    スパイ容疑で拘束?された人間は自己責任だろう。今更命乞いはみっともないと思わないのか?    心配するのは筋違いと思うのも妄想爺なのだ。