宮崎正弘の国際ニュース・早読み <さようなら、マクファーランド副補佐官。シンガポール大使へ転出 | Hideoutのブログ

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 四月に古稀を迎える爺ののブログです。

 日本を取り戻したい……そんな事をエントリーしたい。

 覚醒したら、こんな見方になるのかなと言うものに。


 トランプ政権の閣僚が難航してそうですね。

 米軍の空母と海自のヘリ搭載護衛艦とが日本海でランデブー(旧いな^^;)? どうなるんでしょうね? 南の選挙待ち?

 北の核実験も「ヤルヤル詐欺」? 南北再戦開始? 幾通りものシナリオがあるんだろうな?

 煽りを受けて日本国内もテロ勃発?


宮崎正裕メルマ
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成29年(2017)4月18日(火曜日)
        通算第5267号   <前日発行> 
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 さようなら、マクファーランド副補佐官。シンガポール大使へ転出

  国家安全保障会議、マクマスター補佐官体制で立て直し急務

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 ロシアとの緊密すぎた関係で馘首されたマイケル・フリン補佐官につづき、トランプ大統領はスティーブ・バノン上級顧問の国家安全保障会議メンバーとの兼務を解いた。
つづけて、国家安全保障会議の副補佐官に就任していたマクファーランド副補佐官を正式に解任し、シンガポール大使に赴任させる人事がホワイトハウス内で固まった。
ただしシンガポール大使は上院議会の指名承認が必要。国家安全保障会議補佐官人事は議会承認が不要。

 なぜ政権中枢で、こういういざこざがおきるのかと言えば、トランプ政権内部に、外交、安全保障の専門家が不在だからである。選挙中、「ネバー・トランプ運動」に加わっていた150名の共和党系著名人のなかに、その専門家が集中しており、彼らからトランプが指名することは、すくなくとも現段階においては考えられない。

 ティラーソン国務長官はキッシンジャーの強い推挽で実現した。かれもまた外交素人の実業家であり、ロシアとは特別のコネクションがある。
じつはマクファーランド副補佐官もキッシンジャーの推薦により、トランプが採用した経緯があり、この米国外交の布陣を見て中国はトランプが反中国には傾斜しないだろうと判断した

 マクマスター補佐官は軍隊からの評価がひときわ高く、「マッドドッグ」といわれるマティス国防長官とならんで、物言う軍人としても知られる。かれらは軍のエリートを嫌う。そのうえ、著作に『任務放棄』がある。軍上層部の作戦指導を批判したもので、1997年に出版され話題を呼んだ。
辞めたフリン前補佐官も、戦場の指揮を書いた著作がある。

 ものを言う、ものを書く軍人というのは、どこの国でもそうだが、政治家から見れば煙たい存在である。

 ハーバート・マクマスター(陸軍中将)は、91年の湾岸戦争で、当時は陸軍大尉だったがMIA1(エイブラハム戦車)隊を率いて、戦略が四倍のイラクの精鋭部隊を破ったという戦歴を誇る。
マクファーランド副補佐官としては米国の新国防戦略立て直しのためには、キッシンジャー人脈も、選挙のプロも不要であり、これからの人選はマクマスターに任せて欲しいというわけだ。
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム 
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【知道中国 1556回】       
――「湖南省を目して小日本・・・自ら稱して小日本人といふ」――(安井1)
   安井正太郎『湖南』(博文館 明治38年)

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 著者の安井正太郎については生没年を含め不詳だが、校閲者として記されている白岩龍平(明治3=1870年~昭和17=1942年)が残した日記を繰っていくと、安井の名前が2回登場している。

  1回目は昭和9(1934)年の元旦。「一家平安の新年を迎へて屠蘇を祝す。犬丸徹三、安井正太郎氏等を迎へて例年の通り歓談。世は皇太子の誕生を祝して挙国歓呼に充つる想ひあり」。2回目は翌年の昭和10年。同じく1月1日に「夜来繁雨全く止み快霽。一家三人屠蘇を酌み迎年旧禮の如し。安井正太郎君此日常例の拝年第一の好客たり。犬丸君其他にて賑合ふ」と記されている。

  元旦を屠蘇で祝っている一家団欒の場に加わって「例年の通り歓談」し、あるいは「常例の拝年第一の好客」だったというのだから、よほど白岩の一家とは昵懇の仲――俗にいう“お出入り自由”――だったに違いない。

ところで白岩だが、岡山県北東端に当る英田郡讃甘村に伝えられる宮本武蔵生誕地の北隣に在る神社に生まれている。父親は神官。青雲の志を抱いて15歳で上京。出版社での丁稚奉公生活を続ける中で荒尾精の知遇を得て、やがて荒尾らが上海に設立した日清貿易研究所に学んだ。白岩の妻である艶子の回想によれば、青年時代の安井は白岩夫婦が上海に構えた家庭に転がり込み、その後、白岩が興した大東汽船に就職しているとのこと。ここから安井は白岩の書生、あるいは食客だったようにも思える。

  加えて日清両国を股にかけた実業家として明治末年以降に頭角を現すようになった白岩の活動拠点の1つが湖南省だったことからして、『湖南』には白岩の考えが多く盛り込まれていると考えても間違いなさそうだ。いや想像を逞しくするなら、安井は白岩の速記者役を務めていたのではなかったか。いわば『湖南』は、「日本が有する支那通の筆頭たる一人也」(矢野滄浪『財界之人百人論』時事評論社 大正3年)と評せられた白岩の湖南論と見做すこともできるだろう。因みに矢野は白岩の容姿を「色白く、髪黒く、眼明かにして唇朱し、唯頗る短躯也」と記している。

  そいうわけで、白岩の生涯を簡単に追っておくのも、『湖南』を読み進むうえで参考となるに違いない。

 彼は日清戦争に際しては通訳官として広島大本営附を命ぜられて翻訳作業に当っているが、直属の上司が後に義和団事件で軍功を挙げることになる柴五郎大尉だったというのも、なにか因縁めいたものを感ずる。

  その後、下関講和条約によって日本が蘇州・杭州に領事館開設の権利を得たことから、湖南省を軸に内河航路を使っての運輸業に着目し、知人の清国人も誘って上海と蘇州・杭州を結ぶ大東汽船を創業する。明治36年に湖南汽船会社設立し湖南省で水上交通運送を始め、41年に大東汽船、湖南汽船など4社を再編・統合し日清汽船会社とし専務取締役に。翌42年には東亜興業創業に参画し取締役に就任。

  企業活動の傍ら、荒尾の遺志を受け継ぎ東亞同文会の経営に専心し、広い意味における日本の中国理解に大きな役割を果たしている。西園寺公望、近衛文麿、牧野伸顕、宇垣大将などと近しい関係にあった。

  冒頭に置かれた「例言」に「本書は昨年の夏七八分の稿を成し」と記されている点から想像するに、あるいは『湖南』は湖南汽船会社設立に際して行ったと思われる湖南省調査報告と考えられないこともない。であればこそ『湖南』から、当時の「日本が有する支那通の筆頭たる一人」が抱いた中国観を読み取ることが出来るのではなかろうか。
《QED》

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【知道中国 1557回】                  
――「湖南省を目して小日本・・・自ら稱して小日本人といふ」――(安井2)
   安井正太郎『湖南』(博文館 明治38年)

   ▽
 冒頭に置かれた「例言」によれば、「支那開發を以て我天職」であるがゆえに「邦人の彼國事情の研究を怠るべ」きではない。「近時邦人の支那に遊ぶもの日に?々多からん」ことは大いに喜ぶべきこと」であり、そこで「先ず最も風景名蹟に富みて趣味饒き湖南省の情況一斑を記し」て、「以て其案内に供し、兼て未だ遊ばざる人の參考に資せんと」したからだ、とある。

 「近時邦人の支那に遊ぶもの日に?々多からん」とはいえ、その多くは単なる物見遊山の旅人ではなく、「支那開發を以て我天職」と考えている人々ではなかったか。その人々に「最も風景名蹟に富みて趣味饒き湖南省の情況一斑」を記し、湖南省開発の可能性を伝えようとした――これが、『湖南』を出版した動機であり狙いだったようにも思える。どうやら我が国における論議は、漠然とした「支那開發」の論議から、具体的に対象地域を絞り込む時代に変化していたようだ。

 先ずは湖南人の性情を指して「土風古にして世利に淡く、慷慨節を尚ひ不義を爲すを耻づ、學者は禮を勤め耕者は力に勤むといへるもの」とする。だから湖南省以外の者が「一たび足を湖南に入るときは、其土人の禮に厚く民風の樸實にして、貧富の懸隔甚だしからず、稀に乞丐の徒を見るが如き、街路整然として不潔を委棄することがなきが如」く、「之を清國中何れの地方に求むるも見るを得ばからず」。つまり清国中を探しても、湖南省ほどに立派な地域はない。一種の桃源郷といったところか。

  加えるに「その士人に接するに及びては、簡率勁直」で「わが古武士の風あり」というのだから、やはり「日本人が湖南人を敬愛して自然に相親しまんとするは盖し偶然にあらずといふべし」。そこで湖南人もまた「日本人に彷彿たるものあるを知り、或は湖南を以て我が鹿兒島に擬し、或は湖南省を目して小日本となせり」。湖南省の最高学府において学生に向って「卿等は自ら稱して小日本人といふ、卿等は維新の俊傑西郷隆盛あるを知らんと説き出」せる指導者がいるほどだ。このように西郷隆盛は英傑として「欽仰」されているのである。

 一般に中国では現在もなお日本を軽蔑する際に「小日本」の3文字が使われるが、いまから1世紀ほど昔の湖南省においては「小日本」は軽蔑・侮蔑のことばではなく、ある種の憧憬を込めて語られていたことになる。どうやら憧れの日本の小型版。それこそが湖南省ということになりそうだ。

 ところで毛沢東が湖南省の韶山に生まれたのは、清戦争が勃発する1年前の1894年で、小学校で学ぶために家を出たのが1910年秋。ここで清朝改革派の康有為や梁啓超らの思想に接したといわれているが、あるいは幼少時の毛沢東の頭に刷り込まれた「小日本」は軽蔑・侮蔑のことばではなく、憧憬の対象であったようにも思える。

 さらに日本と湖南省を比較して、「彼等(湖南省)の久しく取りたる排外の主義は、猶わが維新前に於る攘夷の主義と同じ」であり、「一旦開悟大勢の遂に固陋に安んずべからざるを知るや、孜々として只文明の輸入に後れんことを之れ怕るゝに似たり」と。

 日本が攘夷を棄て一気に開国に舵を切り近代化への道を推し進めたように、湖南省また外国に向けて門戸を開き、各地に西洋式の近代的な学校が続々と新設され、海外、ことに日本から多くの教師を招聘している。清国から日本への留学生のうち湖南省出身者は最多を数え、「商工殖産の重んすべきを悟り」、多くの人々が我が国に派遣され近代化の方法を研究調査している。ここからも「以て彼等が時勢の進運に對し、翻然として覺悟するに至りたるやを知るに足れり」と。
だからこそ湖南省に注目せよ、というのだろう。
《QED》
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)貴誌の4月12日付けで、休刊予告として韓国取材とありましたが、まさに激動、世界のマスコミが韓国に集中しています。大統領選挙も始まりましたが、先生の韓国のルポを楽しみにしております。
  (JJセブン)


(宮崎正弘のコメント)各派の集会や、梨花大学キャンパス、大学路の集会、そして、仁川にも行ってチャイナタウンなどまわって来ました。
この現地報告は『エルネオス』5月30日発売号に、大統領選挙報告は、5月10日発売の『ボイス』に発表の予定です。



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(読者の声2)台湾のダム建設に多大な功績を残し、日台友好の懸け橋ともなっている八田興一氏の銅像が、何者かによって頭部が壊され、持ち逃げされるという事件が発生しました。
 あの「新しい歴史教科書」にも、コラムとして掲載されています。これは、日台友好を快く思わない人間の仕業であることはまちがいありません。この許されざる暴挙に対し、怒りの声を上げましょう!
  (SW生)


(編集部から)同様な怒りの声が多数寄せられました。



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(読者の声3)仙台並びに周辺の読者の皆さんへ。アジア塾SENDAIが河添恵子氏をゲストに4月例会のお知らせです。
 昨年9月に開講致しました「アジア塾SENDAI」も、御蔭様で新しい年度を迎えることとなりました。毎回、多くの皆様に御参加を頂き、御好評を博しております。皆様に厚く御礼を申し上げます。 
 来る4月22日(土)の「4月例会」におきましては、ゲストとして、ノンフィクション作家の河添恵子(かわそえ・けいこ)先生をお招き致します。米国の新しい大統領にドナルド・トランプ氏が就任し、米国内はもとより、アジアそして世界が、ますます「激動」の様相を呈しつつあります。このような状況の下で、日本としてどのように対処していくべきか、主として中国、台湾との関連に焦点を当てながら、まず河添恵子先生に基調講演を頂き、その後、皆様からの御質問を御紹介しながら、河添先生との対談を企画しております。                           
アジア塾SENDAI  http://www.sendai.website/
       記
とき    4月22日(土) 14:00~16:00
     *参加申し込みの締め切り 4月18日(火) 
ところ   エル・パーク仙台」 セミナーホール1.2(141ビル5階)
       〒980-8555 仙台市青葉区一番町4丁目11番1号
           141ビル(仙台三越定禅寺通り館)5階・6階
     【交通】地下鉄:仙台市営地下鉄南北線「勾当台公園」駅下車
         *南1番出口より地下道で連結
         *仙台駅から泉中央駅行きで2駅
         バス:商工会議所前 または 定禅寺通市役所前下車
         http://www.sendai-l.jp/whats/
演題   トランプ政権で世界は大きく変わる!? 日本は? 中国は? 台湾は?
講師   河添恵子先生(ノンフィクション作家)
         <プロフィール>北京外国語学院、遼寧師範大学(大連)へ留学。1994年に作家活動をスタート。2010年に上梓した『中国人 の世界乗っ取り計画』(産経新聞出版)は、ネット書店Amazon〈中国〉〈社会学概論〉の2部門で半年以上、1位を記録するベストセラー。その他、『だから中国は日本の農地を買いにやって来る TPPのためのレポート』『豹変した中国人がアメリカをボロボロにした』(共に産経新聞出版)、『「歴史戦」はオンナの闘い』(PHP研究所)(杉田水脈前衆議院議員との共著)、『国防女子が行く』(共著)(ビジネス社)、『世界はこれほど日本が好き 親日国・ポーランドが教えてくれた「美しい日本人」』(祥伝社)など。

資料代:1,000円
申込み:参加ご希望の方は、4月18日(火)までに、下記の4月例会参加申込フォームの各項目をご記入の上、送信ボタンをお押しください。
 http://www.sendai.website/2017-4-22.html
問合せ:アジア塾SENDAI(塾長 梅原克彦)
 090-2652-6111(梅原宛)
 メール asiajuku@sendai.website 

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 八田 與一氏 (1886~1942年) の銅像の件は怒り心頭!!





 こんな状態とは情けなや(泣)

台湾の反応ブログ
 http://www.taiwannohannou.com/archives/70000365.html#

  八田與一氏は台湾にとっては特別な存在だったのです。その奥さんの悲劇も又、台湾人の心を打ったものと・・。