宮崎正弘の国際ニュース・早読み  (国有企業改革を目指す習近平の「構想」は妥当なれども。。。。 | Hideoutのブログ

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 日本を取り戻したい……そんな事をエントリーしたい。

 覚醒したら、こんな見方になるのかなと言うものに。



宮崎正弘メルマより
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016)10月18日(火曜日)弐
        通算第5064号   
                                        

  国有企業改革を目指す習近平の「構想」は妥当なれども。。。。
   実現は困難をきわめるであろうとヘンリー・ポールソン前財務長官
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 ヘンリー・ポールソン前財務長官が『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』紙の独占会見に応じた(10月18日付け)。
 曰く。
 「習の目指す中国国有企業改革の構想はまったく適切であるけれども、既得権益の多い共産党のリーダーシップと直接的にリンクする問題であり、その実現は困難をきわめるであろう」

ヘンリー・ポールソン前財務長官はウォール街の雄「ゴールドマンサックス」の共同会長から政治に転身し、クリントン政権下で財務長官のポストにあった。
この財務長官時代に、ポールソンは中国に熱心に通い続け、あたかも「G2」の側面的な実践者でもあるかのように中国経済の活性化を側面から補佐し続けた。
財務長官になる前に、70回も北京、上海に通い続け、中国工商銀行の株式上場の幹事役を果たし、ゴールドマンサックスに巨大利益をもたらした。

ゴールドマンサックスは、その後、まっさきに中国経済に見切りをつけ、保有していた中国工商銀行の株式をさっと売り逃げた。
「ばば抜きゲーム」の勝者となって、その株式を買ったのがシンガポールのテマサクだった。「ばば」を引き受けたテマサクはリーカンユー(前のシンガポール首相)の一族が主導する国家ファンドである。

つまり、一方で中国経済の勃興を煽りながら、そのときは既に中国株から手を引いているという遣り方。この手法はジョージ・ソロスの手口も同じである。

ポールソンは現在「シカゴ大学ポールソン研究所」の所長で、ウォール街とワシントンとの政策決定者、議会との橋渡し役を演じており、米国金融界のご意見番的な存在である。また親中派のチャンピオンのひとりでもあり、いまも中国には通い続ける。

しかも前政権の閣僚でしかないポールソンと習近平は、ことしの四月にも例外的な会見をしている。
ポールソンは江沢民時代から中国通であり、胡錦涛とも屡々会見している経験から習近平は、いくばくかのヒントが得られると思ったのかもしれない。


▼国有企業改革が軌道にのる筈がない

国有企業は既存の利益を守ろうと必死であり、民間企業や外国企業との競争をする「開かれた市場」には出たがらない。そうした強硬な政治的雰囲気があるため、自由貿易を疎外する恐れがある。

「短期的には国有企業の過剰投資と在庫であるが、中期的には地方政府ならびに国有企業の債務の膨張問題があり、長期的には経済成長の新しい鍵となるイノベーションを中国自身がやり遂げなければならない」とポールソンは中国経済の現状を分析したが、明るい未来を語っているようで、この発言は裏返して解釈すれば中国の未来は暗いということではないのだろうか?

経済改革の旗振り役の習近平が座長の「報告書」のなかでは、国有企業改革、債務削減、在庫調整、イノベーションが謳われている。
現実にこのうたい文句は単に作文にすぎなく、現場では何もなされておらず、経済停滞、国民の生活苦、公害は晴れず、失業が拡がり、目も当てられない惨状を呈している。このあたりに質問が飛ぶと、ポールソンは「米中関係は非常に重要だ」という抽象論に終始し、具体的回答を微妙に避けた後味の悪いインタビューとなった。

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 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 しょひょう BOOKREVIEW 
                                        

  「こころの病」に悩む日本人は三百万人、引き籠もり百万人
    「『あるがまま』に生きよ」。森田療法の真髄を活写

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渡辺利夫『神経症の時代』(文春学藝ライブラリー)
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 いま「こころの病」に悩む日本人が300万人、引き籠もりがおそらく百万人。自殺者が年平均3万人前後、まるで日本全体が神経症に罹ってしまったようだ。
 経済の再活性化を掲げる「アベノミクス」も、その政策を掲げるだけで、国民のこころの病は治せない。
「ジャパニーズ・マインドのデフレ」の克服が一等優位にこなければならないのではないのか?
 どうすれば治癒できるのか、その謎の解明に「森田療法」の活用があるとするのが本書で、「『ありがまま』に生きよ」というのがその真髄である。
 まず次の箴言に耳を傾けたい。
 鈴木大拙は書いた。
 「人間のみにみられる特異な点は、さまざまな道具を作るようにできているということです。名はまた道具でもあります。われわれはそれでもって対象を扱います。しかし道具の発明によって『道具の専制』が始まります。われわれの心はさまざまな道具が作れるように便利にできているのですが、道具が専制的になれば、我々が道具を使うのではなく、道具のほうがその発明者に反抗し報復するようになります。つまり、われわれは我々の使う道具の道具にされるのです。
 われわれの知的いとなみにおけるが観念もまた専制的であり、われわれは必ずしも観念を使いこなせません。われわれは物事を処理するのに便利は多くの観念や概念を創案したり構成したりします。しかし、その極めて便利な観念が専制的になり、実際それを創案した人々を支配するのです」
(鈴木大拙『真宗入門』、佐藤平訳、春秋社=原文は英語)
 
 神経症の治癒は単に精神衰弱、精神異常、神経質、神経症などとカテゴリーわけができるわけもなく、まして一世を風靡したユング、フロイトなどの治療方法には誤りと限界があることは自明の理である。
 最近、米国の臨床実験で森田療法を取り入れた大学医学部もあるという。
 日本の神経症克服の療法は、森田正馬によって確立された。そしてその弟子たちが、『森田療法』を今日に伝える。
 冒頭に長い逸話として紹介されるのが倉田百三である。
 倉田が『出家とその弟子』の作者であることは知っていたが、かれが生涯を通じて、精神の病、つまり神経症と戦ったことは知らなかった。
 倉田の病状は深刻だった。
 「ある無意識が意識化されてしまった以上、もとにもどれない。もはや自分の目は永久に休息することはない。瞳を開けば外界を、閉じれば瞼を見続ける。不気味で恐ろしい目の観念が、空想ではなく現実のものとなって百三を苦しめ、不眠はもはや絶対のものとなってしまった。」
 ここにでてくる観念こそが敵であり、森田療法による治療は絶対臥褥(ぜったいがじょく)に挑んだ。

 森田正馬は、神経症者の苦悩を次のように理解していたと渡辺氏は解説する。
 「人は誰しも不快な気分に陥ることがある。しかし神経質的な気質をもって生まれた者は、この誰にでも起こる不快な気分をことさら執着して思い悩み、その気分を否定し、さらにはそれに打ち勝とうとして強迫観念にはまり込む」(中略)
「日常の忙しい生活の中に埋没し、やらねばならない雑事を次々とこなすうちに、いつのまにか不快気分は消え去っていくものである。岐路(わかれみち)は不快気分に執着するか否かである。神経質的な性格の人々がとかく不快気分にとらわれるのは、彼らの多くが完全欲において強く、きまじめだからである」。
 以下、本書では様々な実例、その対応が列挙されているが、この本は特定の患者が読む本ではなく、社会病理をえぐる、社会科学の学術的入門書として読んだ方が良いだろう。本書の初版は20年前にでて、しばし書店の一角に並んでいた。
 このたび、文庫本として復刊された名著である。

 さて著者の渡辺利夫氏に触れると、氏の専門はアジア経済。つくば大、東工大教授を経て、拓殖大学学長(現学事顧問)の氏と、この『神経症の時代』を書かれた渡辺氏とは、同名異人と評者(宮崎)はながらく思っていた。
ところが氏は最近、『放哉と山頭火』、『福沢諭吉の真実 士魂』などを矢継ぎ早やに発表され、後者二作を拝読した結果、同じ人物ということが分かり、いささか意外感に打たれた。だが、これらの一連の作品に通底するテーマがあって、氏がなぜ武士の士魂にこだわるのかを、ようやく理解できた次第だった。

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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
                                        
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(読者の声1)「日本国体学会学術研究大会」のお知らせです。
開廷70年「東京裁判を問い直す」として研究会が行われ生ます。
           記
とき    11月12日(土曜)10時から16時30分
ところ   靖国会館(偕行の間)
会費    1000円
問題提議  江崎道朗、大塚健洋、大岡優一郎
コメント  宮田昌明
司会    金子宗徳
問い合わせ  kokutaigakkai@kokutaigagakkai.com



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(読者の声2)「今後の世界と日本国体」。第四十九回国体文化講演会のお知らせ。
 グローバル化。難民流入。TPP。北朝鮮のミサイル。中国の傍聴主義。これからの世界はどうなっていくか、その新しい時代に「われわれがなすべきことは何か」をめぐって、講演会が行われます。
         記
とき    12月2日(金曜)午後六時半
ところ   学士会館302号室(千代田区神田錦町3 28)
講師    金子宗徳(里見日本文化研究所所長)
演題    「今後の世界と日本国体」
会費    千円
特記    どなたでも参加いただけます
主催    日本国体学会(0422 51 4403)



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(読者の声3)11月12日、日本ウィグル協会シンポジウムのお知らせ
11月12日は、東トルキスタンの独立記念日です。全世界のウイグル人が、この日を祖国の誕生の日として祝い、そして失われた祖国の復興を祈っています。
 今年、日本ウイグル協会では、この日を祈念してシンポジウムを開催することになりました。
 今回は、現在、中国による日本人虐殺の悲劇である通州事件、そしてチベット120万人の虐殺をユネスコの記憶遺産に登録する運動をおこなっておられる藤岡信勝先生、当会会長のイリハム・マハムテイが、それぞれの立場から、中国の政治弾圧と民族虐殺について分析します。他にも登壇者を交渉中ですので、決定次第発表いたします。ぜひ、このシンポジウムにご参加ください。
  記
東トルキスタン独立記念日シンポジウム

日時 11月12日 午後2時開場 2時半開会
場所 TKPスター貸会議室 飯田橋駅前
東京都新宿区揚場町1-21 飯田橋升本ビル8階(Google地図)
http://www.kaigishitsu.jp/room_iidabashiekimae.shtml
参加費 1000円
詳しくは下記サイトで。
http://uyghur-j.org/japan/2016/10/20161112_east_turkestan/
   (三浦生)

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 個人が病むのは、日本の社会の未来が見えないからだと僕は考えています。

 全ては米国の陰謀だっだのです。現状の癌を退治しなければ、完治しないと考えいます。

 除鮮の進行だけが、未来の光を見えるものにするのです。