宮崎正弘の国際ニュース・早読み [宮崎正弘の国際ニュース・早読み] - メルマ! | Hideoutのブログ

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 四月に古稀を迎える爺ののブログです。

 日本を取り戻したい……そんな事をエントリーしたい。

 覚醒したら、こんな見方になるのかなと言うものに。


 正直、今日のメールマガジは重量級です。特に読者の声の宮崎氏のコメントはまた一つ日本人の日本人らしさを知りました。史実自体も知らなかった自分にも恥じていますが…。

 英国のEU離脱の真相の一端が想像される記事も。記事に有るドイツ銀行は民間銀行です(ドイツ連邦銀行が国立銀行だったかな)。この銀行は八千兆円の債権を抱えているとか。全てが日本で言う不良債権ではないらしいが、1%の八十兆円でも貸倒れなんて事になったら・・どうすんだろうね。そりゃあ英国は逃げ出すな。ドイツが財政規律、規律と言い立てるのは、本来国が出す金をどうやら民間のドイツ銀行に出させていたんじゃ無かろうか。ドイツは国債の発行残高もゼロになったとか、なるとか。だからこそ、インフラ整備も手を着けてないのだとか。道路ボコボコ、公共の建物もガタガタなんだな。流石論理すり替えの得意なドイツだなぁ。



宮崎正裕メルマより
http://melma.com/sp/backnumber_45206_6386535/
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016)6月29日(水曜日)弐
          通算第4947号 
                                        

 ジョージ・ソロス、英国EU離脱のつぎは「ドイツ銀行」株暴落に賭ける

   EU主要国サミット、キャメロンを迎える冷たい風

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 英国キャメロン政権の「EU残留」路線の敗北は次に何をもたらすか。

 独仏伊の三国首脳会談が、急遽開かれたが、結論はなく、英国の出方を待つこととなり、キャメロンがEU首脳会議に臨む。かれを迎えるEUの空気は冷たい。


 さて世界一の投機家として名を馳せるジョージ・ソロスがまた動き出した。

 英ファイナンシャルタイムズ(6月28日電子版)によれば、次の投機対象はドイツ銀行株の空売り、VWの不正で経営がふらつくドイツ経済だが、その動脈の中枢にあるドイツ銀行の株式の暴落をねらって賭けにでる。
 

 米国の論調はところで、EU諸国のメディアとかなりニュアンスに乖離がある。

 EUの分裂は避けられないにせよ、米国の関心はNATOの亀裂が生まれるのか、深刻化するのか、安全保障方面で、EU離脱問題がどのような影響があるかを探る記事が目立つようである。

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 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 しょひょう BOOKREVIEW 
                                        

 なぜ日本は占領が終わってもまだ「言葉の戦争」に連敗続きか

  いつまで他国(とくに中国、韓国)の言動に翻弄され続けるのか

  ♪
西尾幹二『日本、この決然たる孤独』(徳間書店)

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 一見あまりにも文語的な比喩的な表題なので、何のことかわからない読者が多いのではないか、と西尾氏は副題に「国際社会を動かす『平和』という名の脅迫」と分かりやすいサブタイトルを用意された。これならすっきりとして、難解な評論にも入って行けそうである。

 中国、韓国のでたらめな歴史観に基づく強制連行、慰安婦=性奴隷、大虐殺など、日本はまさかとは思いながらも誠実に弁明し、釈明し、事実を認めたかのような謝罪を繰り返して、世界の笑いものとなった。

 謝罪とは日本以外の国では「金銭の補償」とい意味である。

 あげくには、この日本批判の合唱に巧妙に便乗してドイツ、英国、そして米国が日本を貶めるキャンペーンにしゃあしゃあと加わっている。自らの残虐さ、戦争犯罪を隠蔽するのに、中国、韓国の日本批判は格好の隠れ蓑というわけだ。

 日本の目の前の脅威は指摘するまでもない。

北朝鮮の核爆弾と、中国の軍拡である。ところが日本のメディアは『平和』という魔法の妖術を用いて、日本の大衆をたぶらかし、中国と北朝鮮の軍事力は『脅威』ではないような書き方をし、防衛を強化することに反対してきた。

日本の防衛費は世界の常識である2 3%の半分以下、それで独立国家とはいえないではないのか。

 西尾氏はまずこういう。

 北の核に対して、「アメリカの約束(核の傘)の空しさと日本の無策ぶりへの哀れみを口々に語るばかりで」、しょせん、日本政府は何もしない。

 目前の侵略者の脅威を日本は脅威とも感じないほどに軍事的不感症に陥ったのだ。

 だから「あまり理性的とは思えない怪しげな指導者を戴く独裁国家(北朝鮮)の核開発を見て、生き物としての私の嗅覚がうごめく、大丈夫なのか?と。(中略)我が身の安全を護るためには先手を打つ必要があるのではないのか、やられる前に叩く、は、古今東西において変わらぬ自己保存の鉄則ではないか。ぐずぐずしていては間に合わない」、防衛論の基本に戻れと呼びかけるのである。

 日本の隣には、もうひとつの独裁国家がある。

もっと醜悪な独裁体制で、情報をすべて統制し、国民を洗脳し、戦力を日々強め、日本に侵略を準備している国がある。

 『日本の国家予算規模の巨額を海外に持ち逃げする党幹部の個人犯罪とその犯罪を罰すると称して政権の権力闘争にこれを利用する二重の犯罪。そこに法治主義のかけらもない。水、空気、土の汚染を急速に拡がる砂漠化によって人間の住めない国土になりつつある理由も環境保護を法で守るという最低限の自省が行われないためだ。格差の拡大などという生やさしい話ではない。富の配分のデタラメさ、臓器移植手術にみるナチス顔負けの人間性破壊。チベット、ウイグル、内モンゴルでの終わりのない残虐行為と南シナ海、東シナ海への白昼堂々たる領土侵略。しかもこれらの情報のいっさいから国民は疎外されている言論統制の実態こそがスターリン型国家がすでに再来している』。

目の前に不気味な軍事力威嚇を続ける中国の現実である。

 中国は問題をすり替えるために南京大虐殺という嘘放送を声高に繰り返し、不都合な真実を葬る。

 だが、ドイツも米国も黙っている。

 米国は広島・長崎、東京大空襲における大虐殺をほおかむりし、日本が残虐であったことに歴史を改竄した。

 ドイツはユダヤ大量虐殺ばかりか、ポーランドの知識人、軍人、ロシア人の虐殺に加えてジプシー50万人虐殺、大量に人体実験の加え、「障害者や病人の安楽死政策、外国からの約二十万人の美少年美少女の拉致とドイツ民族化、という鳥肌立つ一連の『ナチ犯罪』の巨悪の前には、それ以外の大抵の問題は影が薄くな」るのである。

 ドイツの犯罪を徹底的に西欧、東欧が問題視しないのは、自らも同様な戦争犯罪を規模の大小は別におこなっているからで、ドイツが謝罪を澄ませたなどという偽善的な自己宣伝は噴飯者である。

 じつにこれほど悲惨で、日本の惨状という戦後の言語環境が、GHQの占領がとうにおわった現在日本で、いまも続くということは、いったい何が原因あのか、西尾氏の追求が随所に鋭く展開されている。

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 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 しょひょう BOOKREVIEW 
                                        

 「偽善な律法学者、パリサイ人たちよ、あなた方は災いである」(キリスト)
「占領軍が被占領国民の歴史を検閲すること」は民主的か(ヘレン・ミアーズ)

  ♪
阿比留瑠比『偏向ざんまい  GHQの魔法が解けない人たち』(産経新聞出版)

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 日本のメディアはまだ左翼偏向、というよりGHQの洗脳から逃れきれない人たちが暴論を繰り返している。事実に基づかない暴言がラウドスピーカーのごとく左翼の大手新聞やテレビに登場してくるため、一般読者を迷わす。ジャーナリスト自らが左翼のプロパガンダを拡大するという売国奴の役目を担わされていても、それを自覚しない。

自覚がないのに、ある程度の影響力行使ができる人を「無自覚のエージェント」という。

このクラシファイ(区分け)はスタニスラフ・レフチェンコ証言でも頻繁にでてくる。レフチェンコは在日KGB工作員で、主として日本のメディア工作に当たった。80年代初頭にアメリカに亡命し、議会証言をしているが、そのとき日本のメディアのなかにうごめいた「代理人」を具体例とともに挙げていた。議会証言録は評者が翻訳した。

 
さて本書は産経の花形記者・阿比留瑠比氏が最近書かれたコラムを体系的にまとめたもんで、結論的には「日本の的は日本人だ」ということになる。

メディアはなぜ真実に蓋をし、嘘と明らかなことを書き連ねるのか。なぜ戦後のメディアは真実を隠し、自己規制をかけてきたのか。不都合な真実には目をつむり、一方では保守系を「極右」とののしり、レイシストとか差別主義とかのレッテルを貼り、極右思想と決めつけ、大事なことはひとつも報道しなかった。つまり根底にあるのは根の深い、日本への憎しみなのである。

暴力をふるう左翼運動は「市民運動」となり、「左翼暴力団」という本質は絶対に書かない。保守系の団体は「右翼団体」と書く。言葉のイメージ操作である。

戦後の日本の言論空間は、怪しげな雲に覆われ、人々は口を閉ざし、真実は葬られ、嘘だけが拡大してまかり通った。

 阿比留氏はこう書く。

 ようやく近年「戦後のタブーは破れ、確実に社会は正常化しており、以前はうかつには口に出来なかった『本当のこと』を堂々と語れるようになってきている。戦後の占領期、GHQは新聞、ラジオなどメディアに?東京裁判?GHQが憲法を起草したこと?中国  等への批判や、『占領軍兵士と日本女性との交渉』などへの言及を禁じ、厳しく検閲してきた」
これらの自己規制から徐々に解放され、多くの真実が語られるとはいえ、まだまだ世の中は誤解、曲解がまかり通り、その日本マスコミに巣くう左翼ジャーナリストらの面妖なる記事や論調がたちまち英訳され世界にばらまかれているから、日本に「軍国主義の復活が見られ」「戦争犯罪を隠蔽する動きがある」とか、トンデモナイ記事が散見されるようである。

 ヘレン・ミアーズの『アメリカの鏡 日本』には、次の記述がある。

「占領軍が被占領国民の歴史を検閲することが、本当に民主的であるかどうか。アメリカ人はもっと議論する必要がある。私たち自身が日本の歴史を著しく歪曲してきた」と実直に語っているように、世界の本物の知識人は知っているのである。

阿比留氏は最後に次の言葉で締めくくっている。

「一口で『護憲派』といっても、当然のことながらいろいろな人がいる。その中でも現行憲法を絶対視、神聖視し、さらに内閣法制局の官僚がその時々の社会、政治情勢に応じてひねり出したに過ぎない憲法解釈を聖典のようにあがめ奉る学者や、メディア、政治家を見ると、イエスキリストの次の言葉を思い出す

『偽善な律法学者、パリサイ人たちよ、あなた方は災いである』」
いろいろなことを考えさせられた書である。
  ◎○◎
                                         
 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
                                        
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(読者の声1)イギリスのEU離脱についてこんな記事がありました。
「マックシェーン元欧州担当相は「ロンドンのビジネスエリートは英国を代表しない。庶民は頭(理屈)でなく腹(感情)で判断する」と
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016062400081&g=int,

イギリスではないんですが、台湾では「(台湾の)お役人はお尻で判断する」と言われます。お尻つまり座る椅子、お役所の役職がすべてを決めるのです。ある案に昨日までは反対だった人が、今日からはお尻の置き場所が換わって賛成に回るわけです。

ところで、台北の郊外に芝山巌という小高い丘があります。20年ほど前にこの丘を歩いた時、小さな石材が転がっているのを目にとめました。よく見ると石には「六士先生云々…伊藤博文」と書かれていました。そうです。あの「六士先生」の記念碑でした。ひょっとしたら、散歩の途中でこの石に座って休むひともいたかもしれません。

欧米の植民地主義のように徹底しなかった日本の植民地経営。これを「お尻の下の帝国主義」と呼んでみます。

台湾に文明の制度をもたらし、インフラを整え、その後の台湾の発展に少しは協力できたという意味で。もちろんこれは日本人であるわたしの一方的な見方です。
  (波子)


(宮崎正弘のコメント)六氏先生のお墓は建て替えられ、参道も立派に整備されて、陳水扁時代にあらためて顕彰されていたのですが、馬政権下では、目立たないように工夫されたり、しました。伊藤博文の顕彰碑は八尺ほどの高さ、国民党の跳ね上がり過激分子によって横倒しされペンキを掛けられたり、これも蘇生されたのですが、いまはどうなっているか現地で確かめないと分かりません。

 小生も参加しましたが、じつは先週日曜日の26日に、靖国神社で120年祭が営まれ、小田村四郎元拓殖大学総長ら遺族全員の代表が参集しました。

この模様を「李登輝友の会」のメルマガ(6月28日)から下記に転載しておきます。

「それぞれの祖先に尊敬と敬意を抱くご遺族を迎え「六士先生・慰霊顕彰の集い」を開催」   芝山巌事件から120年を迎え、六士先生のご遺族9名をはじめ、遠く福岡、山口、大阪、愛知などからも駆けつけ、約70名が参列して本会主催による「六士先生・慰霊顕彰の集い」が6月26日に靖國神社で執り行われた。

 11時半過ぎ、渡辺利夫・本会会長を代表として靖國神社の本殿において慰霊祭が行われた。靖國神社には2万7,864柱の台湾出身戦歿者も祀られているが、六士先生は芝山巌事件から2年後の明治31年秋の例大祭でご祭神として祀られている。

 慰霊祭の祭主による祝詞奏上では、楫取道明、関口長太郎、桂金太郎、中島長吉、井原順之助、平井数馬のそれぞれの御霊のお名前が読み上げられ、続いて、柚原正敬・本会事務局長がその偉業をたたえて感謝の念を表す祭文を奉った。その後、渡辺会長による玉串奉奠に合わせ、一同うちそろって拝礼、厳かに慰霊祭を終えた。

 その後、靖國会館に移動して講演会と清宴が行われた。

 開会の挨拶は渡辺会長。筑波大学教授時代の教え子の招きにより今年3月に訪台したとき、篠原正巳先生の大著『芝山巌事件の真相』を含む本をいただき、訪台中や帰国便の中で読み終えたことを披露、芝山巌事件については知っているつもりだったが、初めてその全貌を知り、六士先生に改めて畏敬の念を抱いた旨を開会の挨拶として述べた。

 続いて、司会の柚原事務局長から、和田政宗・参議院議員、松浦正人・防府市長、稲垣寿・西尾市小学校校長からのメッセージを披露。

 続いて行われた、六士先生のお一人の楫取道明命の令孫でもある小田村四郎・本会名誉会長による講演では、祖父楫取道明の事績とともに、明治28年6月に船で台湾に渡る折に作った歌なども披露され「台湾の教育に一生を捧げようとした気持ちがよく現れている」と述べるとともに、六士先生の遭難が台湾の人々に感銘を与え、台湾教育の礎をつくり、台湾の人々の強い親日感情の源になっているのではないかと指摘された。


 その後の清宴では、楫取道明命の孫の小田村四郎(おだむら・しろう)本会名誉会長をはじめ参列された8名のご遺族が紹介された。・九段高校同窓会「菊友会」理事長をつとめられる現在の楫取家当主で曾孫の楫取能彦(かとり・ よしひこ)様。・小田村四郎・本会名誉会長の兄の故小田村寅二郎氏(国民文化研究会創立者、亜細亜大学教授) ご長女で曾孫の公文静代(くもん・しずよ)様。・桂金太郎命の弟の孫で、彫金の人間国宝(重要無形文化財の保持者)の東京都在住の桂盛仁(かつら・もりひと)様。・井原順之助命の系列につながる、岩国市在住の会社経営者で郷土史家での上田良成(うえだ・よしなる)様。

・昨年2月に平井数馬先生顕彰会が熊本市内で開催した平井数馬先生顕彰祭でご講話いただいた平 井命の兄の孫に当たる、福岡市在住の平井幸治(ひらい・ゆきはる)様。

・2009年に李登輝元総統が熊本にある平井命のお墓と顕彰碑を訪ねられた際に案内された平井命の 兄の孫に当たる、福岡市在住の平井眞理子(ひらい・まりこ)様。

・平井眞理子様ご長女の子息で、玄孫に当たる上迫大志(うえさこ・たいし)様。

 一言ずつお言葉をいただいたが、短いながらも、六士先生というそれぞれの祖先に胸深く尊敬と敬意を抱き、誇りに思っていることがよくよく伝わってきて、深い感銘が会場を満たしたようだ。

 中島長吉命の血筋に連なる現在のご当主の中島力(なかじま・つとむ)様には、よんどころない用事のためご参列いただけなかったのが残念だ。

 その後、湾生で最高裁判事をつとめられた園部逸夫氏による献杯の発声があり、園部氏は戦前から六士先生のお墓を参拝してきた思い出などを合わせて披露いただいた。

 清宴ではご遺族を囲んでの話も弾んだようで、心温まる光景がそこかしこに見られた。この清宴の途中で平井命のご遺族がもうお一人参加されていることが判明、司会から急遽、平井金吾様ご夫妻を紹介する場面もあった。

 平井金吾様は平井幸治様や平井眞理子様とはいとこ同士に当たり、台湾に長く住んでいて、現在は英語と中国語の翻訳や通訳の会社を経営されているとのことだった。

 清宴もいよいよ終わりに近づき、参列していたノンフィクション作家の門田隆将氏に、今秋、日台同時発売を予定している、228事件で犠牲となった台南の弁護士の湯徳章氏(日本名:坂井徳章)を描く『汝、ふたつの祖国に殉ず』について話していただいた。また、愛知県西尾市で5年前から関口長太郎命の慰霊祭を行っている杉田謙一氏にも、その様子を話していただいた。最後に、本会の林建良・常務理事が、台湾に残る「日本精神」の原点が芝山巌にあり、台湾人は台湾を知れば知るほど日本を知ることになるなどと力強く閉会の挨拶を述べ、盛会裡に六士先生・慰霊顕彰の集いを終えた。

 今回の開催においては、熊本で平井数馬命の慰霊祭を行っている「平井数馬先生顕彰会」の白濱裕氏をはじめ、公益社団法人国民文化研究会など多くの方にお世話になりました。この場をお借りして御礼申し上げます。

<資料>六士先生・慰霊顕彰の集い 祭文
*掲載に当たっては、漢数字を算用数字に改めています。

 明治28年に日本が日清戦争に勝利し、4月17日に締結された日清講和条約によって清国から台湾を割譲され、日本の台湾統治と同時に、台湾の近代教育も始まりました。

 東京師範学校校長をつとめ、音楽教育の先駆者でもあった伊澤修二は、日本全国から優秀な志ある教師を募集し、講和条約締結から2カ月後の6月14日、文部省学務部長心得として樺山資紀・総督や水野遵・民政局長とともに台北に着任しています。

 伊澤の教化方針は、台湾人は人種的に日本人に近く、知徳量や推理力、観察力などにも優れ、日本人に気風が似ているなどの観点に鑑み、徐々に同化してゆく混和主義で臨んだと言われています。

 6月17日の総督府始政式の翌日には大稲?で学務部事務を開始し、26日に台北郊外の士林に芝山巌学堂という最初の学校を開きました。早くも7月16日には学堂において7人の台湾人伝習生に国語の伝習を開始しました。まさに台湾で近代教育が始まったのがこの日であり、教師たちは身魂をなげうって台湾人子弟の教育に当たっていました。3ヶ月後の10月17日には甲組六名に修業証書を授与し、初めての卒業生を出しています。

 しかし、統治間もない台湾はまだ政情不安の最中にあり、日本人を敵視する匪賊も少なくなく、周辺住民は再三退避を勧めたものの、教師たちは「身に寸鉄を帯びずして群中に入らねば、教育の仕事はできない。もし我々が国難に殉ずることがあれば、台湾子弟に日本国民としての精神を具体的に宣示できる」と、死を覚悟して学堂を離れませんでした。

 翌明治29年1月1日、台湾総督府における新年拝賀式に出席するため、6人の教師が芝山巌を下山しようとしたとき、100人ほどの匪賊に取り囲まれてしまいました。教師たちは教育者として諄々と道理を説きますが、匪賊は槍などで襲いかかり、衆寡敵せず全員が惨殺されてしまいました。この非命に斃れた6人の教師は、楫取道明、関口長太郎、桂金太郎、中島長吉、井原順之助、平井数馬であり、後に「六士先生」と尊称され、明治31年秋の例大祭のときに靖國神社に合祀されています。

 伊澤は、日本帰国中に起こったこの芝山巌事件の悲報を聞いてただちに台湾に戻りました。半年後の7月1日には遺灰を芝山巌に合葬し、来台していた伊藤博文総理に揮毫を依頼して「学務官僚遭難之碑」を建て、六士先生の遺徳を偲ぶ慰霊祭を催しました。昭和5年には芝山巌神社も建立されています。

 台湾における入学児童の就学率は、統治初期の明治32年には2・04パーセントだったにもかかわらず、統治終了を翌年に控えた昭和19年には92・5パーセントにまで伸びました。台湾の人々は今でも芝山巌を「台湾教育の聖地」とし、教師としての使命を自覚して教えの道に徹し、名利や見返りを求めぬこの無私の精神を「芝山巌精神」として讃えています。

 近年になって日本でも、関係者のご尽力により、愛知県西尾市では関口長太郎命の慰霊祭が行われ、熊本市でも平井数馬先生顕彰会が発足して平井数馬命の慰霊祭が行われるようになっています。
 今年は芝山巌事件から120年の節目の年に当たります。顧みますれば、現在の日本と台湾の深い絆の淵源は、ここ靖国神社ご祭神の六士先生が一死を以て遺された芝山巌精神にあることに思い至ります。我ら一同、ここに深甚なる感謝の誠を捧げるとともに、そのご恩に報いるため、偉業を語り継ぎ、日台共栄に尽力することをお誓い申し上げます。

 平成28年6月26日
      日本李登輝友の会 事務局長 柚原正敬&参列者一同)



  ♪
(読者の声2) 北京経由で満州に行って、27日に帰国しました。行き帰りも、羽田から北京までは China Air でしたが、同じ便に鳩山氏が付き人を従えて乗っていたのにはびっくりしました。

 さて英国のEU離脱可否の投票後、英国で金利が急上昇しています。自動車ローンも住宅ローンも急上昇です。若者から老人がお金を吸い上げるという構図です。投票傾向とも一致します。

 27日の朝には350万もの再投票の請願が送られています。まだまだどうなるかわかりません。
  (ST生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)ルーピーは北京にいってAIIBの顧問になりました。どこまで売国行為を繰り返すのでしょうか、この平和鳩という偽物は。。
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 台湾の歴史は触り程度しか知識がありません。

参考までに『日本李登輝の会』
http://www.ritouki.jp/


 台湾の事より日本の事の方が重要と考えているので、どんな活動をしているのさえも知りません。22歳まで日本人であった李登輝氏に興味のある方は。


 こんな史実を知らなかったのは残念だった。統治当初の陸軍兵士も戦死より傷病死の方が多かったとか。熱帯特有の風土病やらマラリアに罹患されたようですね。英霊たちに合掌。




 日本人の手に日本を取り戻そう!!