宮崎正弘の国際ニュース・早読み [宮崎正弘の国際ニュース・早読み] - メルマ! | Hideoutのブログ

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 四月に古稀を迎える爺ののブログです。

 日本を取り戻したい……そんな事をエントリーしたい。

 覚醒したら、こんな見方になるのかなと言うものに。


 僕は人民解放軍が習近平を脅して軍の人事を左右しているのではないかと思っている。そう考えると、瀋陽軍区からの転身も納得するのでは? 

 軍が習近平を引き摺り下ろす工作が、日本の接続水域と領海内航行だろう。政府の発言は常に後追い。不一致を現出させようと軍が勝手気ままにやってるのかなぁ? 辻褄が合う気がするのは僕だけだろうか?



宮崎正弘メルマより
http://melma.com/sp/backnumber_45206_6381546/
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016)6月17日(金曜日)
          通算第4941号 
                                        

 中国空軍にライジングスター 南シナ海の空を担当する中将とは

  馬暁天は次期党大会で退役、かわって中国空軍を率いる

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 北京の軍事パレードで編隊飛行を主導した空軍中将がいる。張シャオスイ(音訳不明)だ。
 
張中将は瀋陽軍区から、このたび新設された「南部戦区」の空軍副司令員に就任した。現在、中央軍事委員会に空軍代表として入っているのは馬暁天・空軍大将だが、来年秋の第19回党大会で引退する。

 すでに軍内部の人事異動は急を告げており、また「習近平の軍師」とされた劉源が昨師走に引退し、いま軍人で側近中の側近は呉勝利だと多くのチャイナウォッチャーが推定している。

 南方戦区空軍副司令員となった張中将は記者会見で「まだまだ吾々飛行部隊は少年ていどに過ぎないが、辛抱強く訓練を重ね、重大な任務を果たせるようになる」と発言している。

 中国人民解放軍に正式の空軍が出来たのは国共内戦初期のころで、日本の残留部隊、林飛行隊が中国北東部(旧満州)に残留を余儀なくされ、林彪の懇願によって育成強化教育して発足した。
言ってみれば日本軍が中国空軍の産みの親である。
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(休刊のお知らせ)小誌は海外取材のため6月19日から27日まで休刊になります。  
                                        
                                        
 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 しょひょう BOOKREVIEW 
                                        

  ソ連崩壊後、まっさきに独立したエストニアは「IT大国」に変身したが

   国民は真の自由を勝ち得たのか、現地をくまなく歩いた女流作家 

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梨木香歩『エストニア紀行』(新潮文庫)
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 ニューヨークタイムズ(2016年6月14日)に拠れば、旧ソ連各地で、ほぼレーニン像が破壊され、除去されたという。


 ソ連崩壊から四半世紀、ずいぶんと時間がかかったものだ。しかし旧ソ連圏の国々の一部には銅像が残っている。極東でもハバロフスク、ウラジオストックなどでは市庁舎前などに大きなレーニン像が残っている。 

 カザフスタンなどでは、独立後の1992年にはやくも撤去作業が行われ、また激烈な反ロシア感情のウクライナでは西部全域でレーニン像はロープを掛けられて台座から引きづり降ろされ、立像のない台座だけが残った、何も知らない子供らの遊び場になっている。


 バルト三国でも全域でレーニン像は撤去された。

 レーニンの否定は共産主義の否定である。しかし地域によっては、共産主義の残滓が色濃く、専制政治を導き出した。たとえばカザフスタン、アゼルバイジャン、ウズベキスタン、トルクメニスタンは自由主義社会とはとても言えないだろう。

 バルト三国は西側自由主義に復帰し、自由選挙を何回も繰り返し、いまやNATOの重要メンバー、しかも通貨はユーロである。

 エストニアに共産主義時代に別れを付けたシンボルとして残っているのは独立集会の嚆矢となった『歌の祭典』の会場で、スタジアムの前の道路に「大岩」が残っている。


 この岩は何を意味するか?

 独立戦争をソ連特殊部隊とたたかったエストニアの民衆は道路に大岩を並べて戦車、装甲車の進入を防いだ。独立戦争の象徴なのだ。あたかも天安門事件直前まで、あの広場にあった自由の女神像のように。

 そしてエストニア国民の二人に一人が参加した「人間の鎖」の示威行動が、やがてバルト三国を南北につなぐ200万人の人間の鎖となった。 この未曾有の出来事、自由への叫び声を聞いて、西側はバルト三国の独立を熱心に支援した。

 直後、評者(宮崎)は『月刊宝石』の取材で現地へ飛んだことを思い出した。モスクワで乗り換えた飛行機はタリン空港に到着したが、なんとも田舎の飛行場、さぞ、これからの発展はたいへんだろうなと思った。

 さて本書を著した女流作家は、繊細な観察眼と鋭い感性を持った人のようで、風景描写が細かい。


エストニアの首都、タリン旧市街をこういう筆致で描く。

「大聖堂の方へ抜ける道は、ふるい建物と建物の間の、細い、車一台がなんとか通るくらいの幅だった。進行方向、右側の、ふるい漆喰塗の家の壁は、地面に接する部分から腰部まで彩色された、本来なら横に長い長方形であろうはずのペンキ部分が細長い直角三角形になって、その頂点が壁の橋で地面と交わり消えていた。(中略)いかにも古そうな道で、剥き出しの土の上に、河原からとってきたと思われる角の取れた石が無造作なタイルのように埋め込まれていた。石と石との隙間には、ぎっしりとこけが生えて」
まさにタリンの旧市街はこんな町、そして「石と石との隙間にぎっしりと苔」
この文章が暗示するのは自由と自注の隙間にある暗黒か。



 そして作家の観察眼はこう書く。


 「どうもエストニアの人々は神秘的でパワフルな「未開」、洗練された野蛮な情緒を追求してそれを民族の誇りとしているようなところがある」


 エストニアはいまやIT大国、なにしろ選挙はスマホで投票するのである。


 もっとも先進的と言えるが、反面、危険が横たわる。五年前の選挙ではロシアのハッカーの介入で、世界で始めてのIT選挙は完全に妨害されてしまった。2015年の選挙は一月に行われ、評者は、偶然にも投票日にタリンの町を歩いていた。


 小太りの女性ガイドは自慢のスマホを見せてくれ、暗合を打ち込んで投票したと自慢げだった。


 まさに「洗練された野蛮」と「パワフルな未開」が同居している。


 だが、エストニアの考えは甘かった。ロシアの秘密工作、とくにハッカー舞台はエストニアを拠点にフィンランド、スェーデン、ドイツにハッカー攻撃を行い、はからずも「NATOの対サイバー戦争に対抗戦略のないことを証明した」(ニューヨークタイムズ、2016年6月16日)。


 いろいろと現実を考えながら、この非政治的紀行を読んだ。

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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
                                        
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(読者の声1)ロシアのハッカーが民主党選対に忍び込み個人情報やエメール通信記録を盗み出したと評判です。その情報はプーチンが味方と勝手に考えるトランプ陣営に流れたとか、ネットでかようなニュースが流れていますが、いかに?
    (UU生、在サンフランシスコ)


(宮崎正弘のコメント)米国のニュースのほうが詳しいのでは?

ロシアのハッカー集団は民主、共和両党の選対に忍び込み、個人情報を盗み出した事件ですが、狙いは「献金者リスト」ではないでしょうか。

 JTBのネットから793万余名の個人情報が盗まれたばかりですが、これはライバル企業に売りつけるか、高値買い戻し(グリーンメール)をやらかすのか、不明瞭です。クリントン、トランプ選対本部ではメールによる献金も盛んと聞いておりますから「献金者リスト」は貴重な資料でしょうね。



   ♪
(読者の声2)ひとつ質問します。東京の三鷹の近くに立教女学院という短大があります。キャンパスの隅に2階建ての民家がありました。30数年前のことです。
なんでもその家には昔、「台湾の王様」が住んでいらしたとのこと。「台湾の王様」というのが不思議でした。たぶん国民党のブラックリストに載って日本に亡命中の人なんだろうなくらいに思った記憶があります。

貴誌前号(4939号)の「読者の声2」のお知らせを見て、ふと思い出しました。「台湾の王様」は王育徳氏? 林献章氏?

どなたかご存知ありませんか? 当時その家は空き家でした。でも、家の中は真冬だというのに日当たりがよく、暖かかったのを覚えています。つまらない質問で申し訳ありません。
(浪子)


(宮崎正弘のコメント)ミステリアスなお話ですが、この場合の「王様」はKINGではなく、「おう様」。おそらく国民党の重鎮で、当時、米国のグリーンカードを密かに取得しつつ、しかも日本にも豪華な不動産を所有していた、華僑との がりの深い人は沢山いましたよ。
 


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(読者の声3)地域名称として「東シナ海」「南シナ海」をいまだに使い続けているのは正解でした。あるベトナムの金持ちは、「なぜ南シナ海は東ベトナム海じゃないんだ」と言っていました。(笑)
   (R生、ハノイ)


(宮崎正弘のコメント)中国では「東中国海」「南中国海」と呼んでいます。十数年前から、地図を買っても、そう書いていました。

ですから、あの傲慢はいまに始まったことではありません。



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(読者の声4)【第28回 家村中佐の兵法講座】兵法書として読む『古事記』『日本書紀』

 日本で現存する最古の史書とされる『古事記』『日本書紀』は、単なる国造りの神話や物語ではありません。そこには、遠い昔から今に伝わる日本人の戦争観や武力行使のあり方、優れた戦略・戦術や軍隊の指揮・統率など、現代社会においても十分に役立つ「最高の兵法書」としての教えが数多あります。こうした先人たちの英知を図や絵を用いながら分かりやすく解説いたします。

 今回は、第二代 綏靖天皇から第九代 開化天皇にいたる平和な中での血縁による影響力の拡大、それに続く第十代 崇神天皇による東海・北陸・西海・丹波への将軍派遣などについて、図表などを用いながら読み解きます。

日 時:平成28年6月25日(土)13:00開演(15:30終了予定)
場 所:靖国会館 2階 田安の間
講 師:家村和幸(日本兵法研究会会長、元陸上自衛隊戦術教官・予備2等陸佐)
演 題:第2話 四道将軍
参加費:1,000円(会員は500円、高校生以下無料)
お申込:MAIL info@heiho-ken.sakura.ne.jp
 FAX 03-3389-6278(件名「兵法講座」にてご連絡ください。なお事前申込みがなくても当日受付けます)
    (日本兵法研究会)
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 バルト三国が声を嗄らして何を叫ぼうが、所詮ごまめの歯軋りだろう。


 ハイハイワロスワロスの2ちゃんねる言葉で片付けられる。人口増が伴わければ天に唾するだけだろう。判っていながら叫ばずにはいられない。こんな国が日本の近くに無くてホッとする。


 「臥薪嘗胆」の真の意味、真意が理解出来ない民族だろうから、どうでもいいや。


 漢字って素晴らしい文字かも。奥に隠された概念は日本人だけが持つのかもしれない。阿呆な中華文化圏なぞ糞食らえだな。