Fw:軍事ジャーナル【5月17日号】領土を全て買え! | Hideoutのブログ

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 四月に古稀を迎える爺ののブログです。

 日本を取り戻したい……そんな事をエントリーしたい。

 覚醒したら、こんな見方になるのかなと言うものに。


 なる程な、で終わっちゃうよ。


 余りにも単純明快すぎるのもどうかなぁと思っちゃうけど、現実的にはこうなるしかなるのかもしれない。

 道産子の僕はカネ出して買っちゃえよと、思っていた事は秘密だ シッー


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鍛冶俊樹の軍事ジャーナル
第235号(5月17日)
*領土を全て買え!

 6日、安倍総理はプーチン露大統領とロシアのソチで会談した。北方領土問題に関しては、今までのアプローチとは違う「新たな発想」で交渉を進め、現首脳間で解決することで、一致したという。
 「新たな発想」についての具体的な説明はないが、要するにロシアは今迄の交渉経緯を無視し、日本もそれにこだわらない訳だ。つまり日本は「北方4島が、日本固有の領土であるから返還せよ」という従来の立場を放棄する事になる。
 これで領土問題を解決するとしたら、解決策はただ一つしかない。領土を金で買う事である。要するにロシアは北方領土を売って金を得たいのである。人の物を奪っておいて「金で買え」とは、強盗の論理そのものだが、実はこの交渉方法には日本側に有利な点が隠されている。
 
 それは、日本側も「北方4島が日本固有の領土であるから、返還せよ」という従来の控えめな立場にこだわらなくてもいい点である。これがなぜ、控えめかと言えば、日本はソ連軍に侵略された1945年まで、領有していたのは南樺太と千島列島全てであった。
 つまり日本は国際法上、南樺太および千島列島全ての返還請求権を持っていたにも拘らず、米ソ冷戦下の状況で、その大半を諦め南千島4島の返還だけを控えめに主張してきたのである。
 だが従来の主張にこだわらず、領土を金で買えというならば、南樺太と千島列島すべて、更には北樺太まで金で買える理屈になる。「そんな事が、現実に可能なのか?」と読者は驚かれるであろうが、ところが、これが現実的に十分可能なのである。

 ロシアは1867年、日本列島の4倍もの面積のアラスカを米国に売却している。アラスカ州は現在、全米最大面積の州である。何故ロシアが、かくも広大な領土を手放したかといえば、地政学的な意味において、その維持・防衛が困難であったからだ。
 実は、現在、ロシアが北方領土を売却したがっている理由も同じである。地政学的に、もはや極東ロシアの維持・防衛が困難なのである。19世紀においては大英帝国に対してアラスカを守り切れなくなった。21世紀では中国・北朝鮮に対して極東ロシアを守り切れなくなっている。
 
 中国は経済崩壊が現実のものとなっているが、経済が崩壊したからといって、現在シベリアに入植している中国人が本国に引き揚げる訳ではない。むしろもっと大量の経済難民が押し寄せるだろう。
 もし経済崩壊が中国軍の分裂や内戦を引き起こせば、大量の武装難民がシベリアを席巻することになる。北朝鮮の核ミサイルは極東ロシア最大の軍事拠点ウラジオストックを壊滅させるのに十分である。

 かつてのソ連であれば強大な軍事力により容易に防衛できたが、今のロシアは経済基盤が確立せず、軍事力を安定的に維持することすら儘ならない。これで極東ロシアを維持しようとするなら、日本の技術力と経済力に依存して経済基盤を確立する他にないのである。樺太と千島を売り払って日本の協力を得られるのなら、ロシアは喜んでそうするだろう。
 江戸時代においては樺太と千島は日本領であった。幕末にロシア人が侵入し、やむなく明治政府は樺太を放棄し、日露戦争で樺太の南半分を取り返したのが歴史の実情である。江戸時代の地政学的安定を取り戻すためには、是非とも全樺太と全千島を取り戻さなくてはなるまい。

軍事ジャーナリスト 鍛冶俊樹(かじとしき)
1957年広島県生まれ、1983年埼玉大学教養学部卒業後、航空自衛隊に幹部候補生として入隊、主に情報通信関係の将校として11年間勤務。1994年文筆活動に転換、翌年、第1回読売論壇新人賞受賞。2011年、メルマ!ガ オブ ザイヤー受賞。2012年、著書「国防の常識」第7章を抜粋した論文「文化防衛と文明の衝突」が第5回「真の近現代史観」懸賞論文に入賞。
動画配信中:「地図で見る第二次世界大戦」
http://www.nicovideo.jp/watch/1441391428
文庫新刊:「図解大づかみ第二次世界大戦」
http://www.kadokawa.co.jp/product/321502000376/
著書:
「領土の常識」(角川学芸出版)
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=321212000089
「国防の常識」(角川学芸出版)
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=201203000167
「戦争の常識」(文春新書)
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784166604265
「エシュロンと情報戦争」(文春新書、絶版)
監修:
「イラスト図解 戦闘機」
http://www.tg-net.co.jp/item/4528019388.html
「超図解でよくわかる!現代のミサイル」
http://www.tg-net.co.jp/item/486298102X.html?isAZ=true
インターネット動画配信中:
「現代戦闘機ファイル」
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