頂門の一針2021号  2016.5・17(火) [頂門の一針] - メルマ! | Hideoutのブログ

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 四月に古稀を迎える爺ののブログです。

 日本を取り戻したい……そんな事をエントリーしたい。

 覚醒したら、こんな見方になるのかなと言うものに。


 アメリカの社会構造がほの見える様な気がするのだが。

 米国の大学を除けば、小中高の教育は根本的に日本より劣悪だと断定出来るのではないだろうか?大学への進学も、多額の奨学ローンを抱えての事らしい。人によっては、軍や州兵への回り道なんかも有るらしい。


 広島カープに在籍した米国人で退団後大学へ帰り、医者になったのがいたのを覚えている。野球は金を貯める手段だったのだ。

 金の無い層に州立大学の学費を無償にするだったかな?のサンダースが民主党で未だ脱落しないのも、そんな事の現れだろうと思うのだが。


頂門の一針メルマより
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読 者 の 声
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 1)国民の1 5%が支配する国:前田 正晶

事ここに至っては、来たるべきアメリカの大統領選挙では共和党の候補者として指名を受けるだろうトランプが果たして当選するのかという議論が本格化してきたかの感がある。いや、当選したらとの危機感が溢れかかっているとも言えはしないか。

そのトランプの支持層は従来の共和党のそれではなく、本来はオバマ大統領の支持基盤だったはずの所謂少数派(どうやら英語では”minority”ではなく”minorities”と複数にするようだ)だけではなく日の当たらなかった所謂”poor white”に至るまでの白人たちも彼の支持に向かっているようだと報じられている。そこで、これまでの経験に基づいて、これらのトランプ支持層とは如何なるものかを考えてみる。

アメリカ人の1%しかまともな者がいない論:

私は先頃ノースウエスト航空の機内で語り合ったアメリカの事情に通暁した同胞と「アメリカ人が100人いればまともな者は精々1人で、後は・・・」というアメリカ人の中でずば抜けて優れた者の1%論を論議し、そういうものだという点で折り合ったと述べたばかりだ。この議論をした1990年頃のアメリカの人口は2億6,000万人ほどで、今や3億2,000万人にまで増加し、minoritiesが白人の数を超える日も近いと言われている。

仮にその複数の少数民族の大多数がトランプ支持に向かうとすれば、彼が当選する事態は十分に起こり得るのだ。私は1 5%の支配階層が95%の者たちを支配すると言ってきた。即ち、その95%の中から雪崩を打ってトランプ支持に回ればクリントンに勝ってしまうこともあり得るとの説を唱えたくなった次第だ。

くどいようだが、私が何度も指摘した来たことで、アメリカ人の95%の垂直方向に身分も地位も上がる可能性がないと考えて、その階層がトランプを選んでしまう危険性はあるかということ。そこには勿論トランプが彼らにとって都合が良いことを吠えている点もあるが、私が恐れることは、何と言っても怖いのが彼らの思考体系が「二者択一」であることだ。彼らが「エイヤッ」とばかりにトランプ支持に走ってしまう危険性は低くないと思う。

差別か:

また、米銀の著名なデイーラーだったO氏も嘗て指摘されたことで、銀行の組織には”clerk”という先ずそこから這い上がることがない職位で入行した人たちがいて出世とか自分を磨いて偉くなろうなどとは考える必要もなく向上心は気迫だと聞いている。私が長年在籍した製造業の世界では地方と言わずに工場にいる事務職や所謂製品課等の職員は皆「地方採用」で先ず余程のことがない限り本社機構に上がっていくことはない。しかし、そこにも「寄らば大樹の陰」ではなくても、少なくとも大樹の葉の裏くらいの安定感があるのだ。

そういう連中にはトランプが言うことが小気味良いように聞こえるかも知れない。私は実質的に本社機構の中に組み込まれてはいたが、諸般の事情があって本来は交流することがない工場の事務職や組合員たちとも話し合い、色々と講釈を言わざるを得ない機会が頻繁にあった。彼らの本社の管理職たちに対する思い(畏怖の念、羨望、敵対心等々の複雑なもの)も聞かされていた。組合員たちには白人もいれば英語もろくに分からないアジア系もいるので、彼らとの対話にはそれなりに苦労したが、彼らのものの考え方も少しは認識できていた。

労働組合員と会社側:

それでは、組合員は虐げられて不幸せかと言えばそれは誤った見方なのだ。彼らは労働協約もあって法律の庇護の下にあり年功序列で昇級するから、本社機構の中にいる者たちのように懸命に働くことも、懸命にになって仕事を覚えて働かなくとも先ず職を失う危険性がない立場にあるのだ。

しかも、一生組合員の身分で終わると承知しているのだから、マニュアルに定められたことをやっていれば安泰なのだ。そのような組合員に「懸命に努力して品質改善をしないと日本市場で最大の市場占有率を取れない」 などと言っても、初めのうちは”None of my business.”だったのは不思議 でも何でもなかった。

そういう世界であれば、製造業の本社機構の中にも銀行で言う”clerk”と同じようなスピード出世などあり得ない者たちもいるのだ。彼らは言わば上述の90%に属すると言えるのだ。マネージャー以上副社長に昇進する者たちはIvy League等の私立大学のMBA乃至はPh.D.であり、入社した時点で”speed track”と言われる出世街道を進んで行く。全く別世界の連中なのだ。但し、この街道を走行する者は一度でも失敗すれば地位も職も失う危険性が常に99%もある。

そうではない者たちの意欲を向上させるのは至難の業だった。それは彼らは与えられた仕事をその給料に見合うように無難にこなしていれば失業(失職)の危機もないのだ。しかし、そういう者たちの多くは4年制の州立大学出身者もいる。中には意欲を持って夜学に行っても紙パルプ学の単位を取って工場の管理職になろうと励む者もいるというように千差万別である。しかし、彼らがどれほど頑張っても地位は上がらないのだ。この辺りが我が国の会社と違い過ぎる点だ。

出世意欲:

従って彼らの中には適当にお茶を濁すような仕事をする者たちもいる。私はその連中を何度怒鳴ったか覚えていないほど厳しく接した。彼らの中には「言えば解る」者もいたが、何度教え諭しても態度を改める気もない者たちがいた。それはある程度当たり前で、心を入れ替えても出世の道がなければ一所懸命にはならないのだ。

その連中の前に如何に人参をぶら下げるかは私の仕事ではなかったが、彼らを教え諭さないことには私の仕事に差し支えが生じるので、敢えて嫌われ役を買って出たのだ。アメリカは我が国のように悪平等に近い平等な世界ではないので、虚しい気はしたが”better late than never”の考えで当たってきた。

実は、かく申し私もW社転身が決まって人事部に登録に行った際に「君の身分は生涯東京事務所の一マネージャーであり、それでも良いと思って入社するのか。覚悟はあるのか」と確認された。こういう国の会社組織の話をする日本人は少ないだろうとは思う。しかし、身分も地位も上昇しなくても何歳になっても業績次第で昇給していく。そこには定年制もないのだ。もっと聞きたいとでも言われる方があれば、喜んで何処にでも行って語る用意はある。

結び:

だが、Wしゃ引退後22年も経ったが、未だ嘗て私が知り得たアメリカの深いところまで突っ込んで語ったことはない。それは言わない方が良いとも考えていた為だ。日米間の企業社会の文化も違えば、我が国アメリカとは違い過ぎる。我が国の基準でしかアメリカを見てこられなかった方々に「私のアメリカ論」を展開しても余り手応えがなかった。だが、またそれを放置しておいては良くない時期が来たような気がするのだが。

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 私立大学の学費は高騰し過ぎ、外国からの留学生を受け入れる事で、経営しているのが、現状だろう。


 移民国家の限界の様に捉える僕は変か?


 義務教育も国家の規範も多民族混交によっての悪平等の結果、曖昧模糊なのだろう。学校での掃除も無いのはそんな事の現れ? 用務員の仕事を奪うなんて主張が大手を振っているらしいから、今から導入も難しそうだ。


 非正規雇用が当たり前の社会には、日本人には考えられないマニュアルサービスしか出来ないのだ。こんなマニュアルも日本だと改善してしまうが・・・。


 そんな社会に上昇志向の考えが、最初から有りはしないのだろう。偶々上昇志向又は頭が良いのが、大学まで進学なのだろう。


 それでも、社会で出世も望み得ない。そんな層がトランプやサンダース(社会主義者のようだ)がもて囃されているのが、今年の大統領選挙なんだろうと、僕は思う。


 英国の斜陽がどうしてなのかは知らないしから知る気もないが、米国の社会の劣化は加速度的に進むのではと思う。


 そんな国が製造大国のままで在り続けるのだろうか? 僕には疑問しか沸いて来ない。