宮崎正弘の国際ニュース・早読み(Riots) [宮崎正弘の国際ニュース・早読み] - メルマ! | Hideoutのブログ

Hideoutのブログ

ブログの説明を入力します。

 四月に古稀を迎える爺ののブログです。

 日本を取り戻したい……そんな事をエントリーしたい。

 覚醒したら、こんな見方になるのかなと言うものに。


 治安対策費の方が軍事予算より多い?人民弾圧対策費の方が多い?日本の左翼みたいだ。黙れ!言う事聞け!俺達の方が正義だ!デモ頑張ろ!似てる様な気がするのは勘違い?


宮崎正裕メルマより
http://melma.com/sp/backnumber_45206_6330607/
******************
                  
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016) 2月19日(金曜日)
         通算第4820号  
                  

  中国名物。一日平均500件、毎年18万件の暴動、抗議集会
   国民の暮らしは絶望的貧困なのに「権貴階級」だけが贅沢三昧とはいかに
*******  ********

 「中国では毎日500件前後、どこかで必ず暴動、抗議行動、デモ、道路封鎖、そして警官隊との衝突事件がおきています」
 講演で、こう述べると聴衆は一瞬、信じられない貌をするのが分かる。「具体的には何処で何時、何に抗議して?」という質問がすぐに飛んでくる。

 中国の治安対策の予算は、じつは国防費より多い。人民武装警察、公安、国家公安、そして機動隊装甲車、ガス銃、催涙弾、留置所、刑務所運営費等々。薬物使用、麻薬取引などで昨年一年間だけでも逮捕者は百万人を越えている。麻薬は「毒」と表記されることが多いが、日本で言う「クスリ」だ。

 では2月18日一日だけに限って、どこで何が起きたかを紹介しよう。
 北京の教育部(文科省)、国家人力資源・社会保証部門の建物前に数百、数千の人々が集まり始め、道路にはみ出し、大騒ぎとなった。
教職員、教員OBらが全国から北京に動員され、教師、教師OBの医療、社会保障の改善要求がなされ、一時は付近の道路が人で溢れ、交通が麻痺したという。

 安徽省蛙埠市の農村では土地開発工事で水質が悪化したうえ、立ち退きを強制された農民への保障が十分ではないとして数百の農民が集まり、付近の道路を封鎖、抗議行動を展開し、警察隊が動員された。

 福建省福州市平譚県では乱開発をめぐって農民が抗議行動、武装警察が動員され衝突し、多数のけが人がでた。

 河北省邯鄲市でも地元の黄河の伝説に立脚した、伝統的なお祭りが規制されたことに抗議し、数百人が抗議行動を起こし、動員された武装警察と衝突、数百名が逮捕、拘束されたという。

 いまここに挙げた四つの例が示すのは抗議行動の対象が、これまでの労賃値上げ、待遇改善、給与未払い要求などとはことなり、また近年の新型デモは乱開発、環境汚染、公害工場建設反対、化学工場の新設阻止など環境問題などだったが、これらも越えた、身近な社会保障などを求める声が普遍的になっていることに注目したい。

また何時でも何処でも集会は簡単に組織化されていること。
こうした農村の騒ぎがツィッター、フェイスブックなどで瞬時に全国に伝わり、その一部は公安ハッカー部隊の必死の削除による防戦にもかかわらず海外の華字紙メディアに伝わるため、世界中の華僑社会が、こうした情報を共有していること等々が最近の情勢変化である。
    ▽◎◇○◎○ ☆○○○☆○ □○○☆○○  
                  
 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
                  
  ♪
樋泉克夫のコラム
@@@@@@@@

【知道中国 1369回】         
  「支那人は自國を賛譽し誇稱して、外人を貶す」(安東2)
   安東不二雄『支那漫遊實記』(博文館 明治二十五年)

  △
 学校における地理教育についても、「總て歐米に偏詳にして、支那、朝鮮、南洋等、重要なる近接隣邦の地誌には極めて冷淡なりしなり」と指摘する。

 そこで参考までに、21世紀初頭現在の我が学校教育における「支那、朝鮮、南洋等、重要なる近接隣邦の地誌には極めて冷淡」な情況  敢えて直截にいうなら、無意味・害悪・白痴的・犯罪的  の一端を、『中国地名カタカナ表記の研究 教科書・地図帳・そして国語審議会(中京大学文化科学叢書15)』(明木茂夫 東方書店 2014年)に見ておきたい。

著者の明木は「二十年も前のことだが、ひょんなことから高校用の社会科地図帳を手に入れた。さて中国のページを開いてみたところ、最初から目に飛び込んできたのが他ならぬ『ター運河』の文字だったのである。何だこりゃ?爆笑したことはいうまでもない。他にも『万里長城』が『ワンリー長城』となっている。わはははは!(中略)『敦煌』が『ツンホワン』、『洞庭湖』が『トンチン湖』など、違和感は否めない」と、自らの研究の発端を記しているが、確かに万里長城を「ワンリー長城」、敦煌を「ツンホワン」、洞庭湖を「トンチン湖」と教わった日には、なにがなんだか洞庭漢、いやトンチンカンだ。

 そこで明木は、今の学生は中国の地名をどのように教わってきたのかを知りたくなって尋ねてみた。
すると、「大多数の学生は、普通の読み方で習いましたと言っていたのだが、驚くべきことに、カタカナで習いました」と。カタカナ書きでなければ正解ではない。カタカナ綴りが些かでも違えばバツ。現地の人の読み方に合わせなければ失礼だと指導された  このように「教えてくれた学生が少なからずいた」そうだ。そこで明木は「それ、いいんだろうか」と、この研究を思い立ったという。

 かくして明木は教科書・地図帳・指導書の中国地名表記を手始めに、国語審議会と文部省の文献に加え戦前の文献などの分析を経て現代のカタカナ表記を巡る問題を研究し、地図帳における中国地名のカタカナ表記は「昨今言われるような国際化とは直接関係ないらしい」と結論づけたうえで、では「一体いつ、誰が、何のために始めたものなのだろうか」との疑問を抱くに至った。

 明木の一連の研究に基づくなら、「支那、朝鮮、南洋等、重要なる近接隣邦の地誌には極めて冷淡」な情況は日本人の宿痾だと言っておきたい。

 ここで安東に戻るが、「未來の日本國民は、その天與の海洋を利用し宇内の大勢に投じて、南北東西に商業線、航海線を擴張する所の勇敢なる遠征的國民たらんことを熱望」する安東は、「身を投じて長江の南邊にある」からこそ、なにはともあれ自らが「見聞せし所を記述」してみようと思い立つ。

 先ずは「八十五萬方里の沃土を擁し、四億三千萬の民衆を収むる」大清帝国と、「??たる二萬四千方里の一孤島にして、充すに擾々四千萬の多頭を以てせる日東の海國」を比較して、「其の人口に於て我は彼の十分の一に居り、面積に於ては彼れ我れの三十倍を超えたり」と記す。

 次いで「一は眠れる象の如く、一は覺めたる小猴の如し、一は病める老爺にして、一は?剌たる少年なり」との比較を「局外漢の妄評」だと退けた後、「吾人は此の大帝國の決して言ふが如き絶望の老體にあらざるを信ずる」とした。そして「東邦開明の先進者を以て自任せる日東國人」にして「義?なる櫻花國の健兒」ならば、「彼の病衰せりといふ老爺を負ふて起ち、老爺はまた斯の多望可愛なる美少年の肩に倚て導かれん、もし夫れ不幸にして老爺の臥して、また起たさるが如き、危機に遭遇することあらば、我れ代つて其の相續權を占握せんも、又好がらずや」と。
我に「老爺」の「相續權」あり・・・とは。
《QED》

   ○◎□ヒ◇▽□イ○□○ズ△□○ミ□○△□    
                  
 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
                  
   ♪
(読者の声1)中国人の「爆買い」は小市民の小投資です。止むはずはありません。小銭稼ぎを楽しんでいすだけでしょう。
楽しみまで奪えば革命騒ぎになるでしょう。
    (SI生)


(宮崎正弘のコメント)カメラ、高級時計など豪華品の爆買いはとうとう減少しはじめました。炊飯器も淘汰されたらしく一巡の様子です。
相変わらず売れているのは粉ミルク、紙おむつ、胃腸薬、女性化粧品など。帰国後の転売が目的ですから、小市民的投資は、ご指摘のように止まないでしょう。
 台湾でも赤珊瑚などの爆買いは終わり、香港ではジュエリー店がガラガラとなっていました。マカオの博打は客が半減どころか、三分の一となり、高額をかける賭場には博徒さえいませんでした。



  ♪
(読者の声2)過日は「呉竹会・アジアフォーラム」に参加し、宮崎先生と樋泉克夫愛知大学教授による「中国が遂行している一帯一路計画」を拝聴し、まさに「目から鱗」の状態でした。
 この計画(アジア全域に中国に繋がる鉄道網を敷設)は壮大なものですが、これ以外に現在の中国が生きる道はないのだと思った次第です。この計画は財政難で一時的には滞ることもあるでしょうが、中国にとっても死活問題なので断念するわけにはいかないでしょう。
 まさに「無理が通れば道理が引っ込む」という行動も、中国の立場から見れば理解できなくもありません。過去の英連邦が行ったことをなぞっているように思われて仕方ありません。
我が国・日本の喫緊の課題は、「富国強兵」と「強固な国民意識の形成」です。
  (松戸の老人)


(宮崎正弘のコメント)雲南を起点にハノイまで繋げたのはフランス(この狭軌のトロッコ鉄道は現在も昆明からベトナム国境まで観光客列車として運行されています)、ミャンマーから雲南へのルートも英国の軍隊進入路。そして大東亜戦争では蒋介石援助ルートでした。
バンコクへのルートもラオスを経由し、ノンカイと繋がっていますが、タイは親中派華僑の多い国だけに容易に建設ルートが確保されたようです。
 米国が呼びかけた「米アセアン首脳会議」でも中国非難の共同声明は作成されず、オバマの試みが失敗だったように、アセアンはばらばら、中国が背後で各個撃破、分断作戦を政治的に展開しているからでしょうね。

      ○◎□み◇▽□や○□○ざ△□○き□○△□
******************

 オバマの七年の成果?が見事に発揮された米アセアン会議?だったようです。

 アセアンは今年一年は目に見える形の動きが無いのだろうか?否定したい気持ちですが、果たしてどうなることか。