宮崎正弘の国際ニュース・早読み(Sri lanka) [宮崎正弘の国際ニュース・早読み] - メ | Hideoutのブログ

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 四月に古稀を迎える爺ののブログです。

 日本を取り戻したい……そんな事をエントリーしたい。

 覚醒したら、こんな見方になるのかなと言うものに。


 毛沢東とは皮肉? 民族の遺伝子は偉大なり? 自らがその罠に落ちてしまうとは何たる「皮肉」な事だろう!


宮崎正裕メルマガより
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016)2月12日(金曜日)弐
           通算第4813号  
                  

 右往左往で腰の定まらないスリランカ新政権
  破棄したはずの中国プロジェクトをまた推進へ方針転換
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 シリセナ新政権はラジャパスカ前大統領がいったんは許可していたコロンボ港の新港湾建設プロジェクトを見直すとした。大統領就任直後である。
とくに入札審査などが厳密かつ公正に行われたかどうかをチェックすると言って、事実上中国の港湾建設工事は中断していた。コロンボ港にはすでに中国から陸揚げされたクレーンや浚渫機など雨ざらしになっていたうえ、中国はその後も駐在員をおいて資材を監視などしていたため「一日38万ドルのロスがでた」としている。

 中国が提示しているのはコロンボ港殷増設と商業都市、ならびに貿易加工特区の建設であり、総額14億ドルのプロジェクトだ。GDPが790億ドルしかないスリランカにとって、14億ドルプロジェクトは巨額であろう。
 現在、話し合いは金利、償還年数など金融条件をめぐって交わされている(『ザ・タイムズ・オブ・インディア』、16年2月11日)。

 スリランカ南部のハンバントタ港は中国が17億ドルを投資して商業施設なども造成し深海の港を浚渫し、潜水艦寄港を可能とした。軍が使用できるようにしたのも、ハンバントタ港は前大統領ラジャパスタの地盤だったからである。

 習近平がコロンボの訪問にタイミングを合わせて、このハンバントタ港に中国海軍は潜水艦を寄港させたが、このことはインドをいたく刺戟した。
インドはタミル問題でスリランカと長く係争したが、いまや第一の投資国、インド東海岸のタミルナド州(州都はチェンナイ=旧マドラス)はスリランカの対岸。ここにはトヨタなど日系企業も多く進出しているが、スリランカのマーケットも狙う拠点としても活用できる。

 中国が狙うのはむろん、民間と軍事併用の港湾建設が目的であり、南シナ海からインド洋、ペルシア湾をめぐる「真珠の首飾り」戦略にはミャンマー、バングラ、スリランカ、モルディブ、そしてジブチが射程に入っている。

 シリナセ大統領の中国への再傾斜は、底をついた外貨と不況、失業の拡大に、どうしても新プロジェクトが必要となったからで、この政策転換にもっとも神経質なのはインド、ついで米国も深刻な認識をしている。

 対照的にバングラデシュ政府は先日、南部の港湾開発、浚渫プロジェクトなど中国からの提案を断った。
 バングラデシュには安倍晋三首相訪問で総額6000億円の経済支援がきまったおり、南部でも港湾開発プロジェクトも日本が受注するのは確実となっている。

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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1366回】       
    「名目こそ共和であるが、中国はじっさいは専制である」
    『毛沢東初期詞文集 中国はどこへ行くのか』(竹内実[編訳] 岩波書店 2000年)

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「名目こそ共和であるが、中国はじっさいは専制である」  現在の中国の病巣をズバリと言い当てた“至言”を記していたのは、驚くなかれ、若き日の毛沢東だった。

 帯封に「《毛沢東》になる以前の毛沢東がここにいる」と記されているように、この本には青年時代の毛沢東の思考の軌跡が集められている。ページを繰る毎に、さすがに毛沢東と感心せざるを得ない鋭い指摘(!?)に次々に出くわす。たとえば、

■「[改革が]本源と逆方向にゆけば、民衆に君臨して統制する道具になり、禍いをばらまき国家は滅亡するでしょう。富強幸福などと、いえますか」(1917年)

■「連中が朝から晩まで思いなやむことといえば、死にたくないとか、金儲けしたいとか、世間の評判はどうだろうとか、こういったことだけです」(1917年)

■「各種の改革は、一言もってこれを蔽えば、『強権からの自由』ということにつきる。強権に対抗する根本の主義は、「平民主義」(デモクラシー、あるいは民本主義、民主主義、庶民主義)である。宗教の強権、政治の強権、社会の強権、教育の強権、経済の強権、思想の強権、国際の強権は、まったく存在の余地がない。すべて平民主義の叫び声をあげて打倒しなければならない。(中略)強権を用いて強権を倒すなら、結果はやはり強権を手に入れることになり、自己矛盾であるだけでなく少しの効果もない」(1919年)

■「現在の中国は極めて危険である。ただし、兵力が弱く財力が不足しているという危険ではない。内乱であいたたかい四分五裂しているという危険ではない。全国人民の思想界が空虚で腐敗し、腐敗が十二分まで達している危険である。/中国の四億人のうち、だいたい三億九千万人が迷信家である。鬼神を迷信し、物象を迷信し、運命を迷信し、強権を迷信している。個人が存在するのを認めず、自己が存在するのを認めず、真理が存在するのを認めない。これは科学思想が未発達な結果である。/名目こそ共和であるが、中国はじっさいは専制である」(1919年)

■「貴族、資本家その他の強権者は数が少ないから、自分の特殊な利益を守り、多数者たる平民の公共利益を搾取する手段として頼るのは、一に知識、二に金銭、三に武力である」(1919年)

■「能力ということになると、どうしても疑問が起きる。というのは、わが国の人間はおのがじし、いちばん割に合わない、いちばんとくでもない、私利の追求しか眼中にないからだ」(1919年)

■「もともと中華民族は、何億人かが何千年にもわたって、奴隷の生活をおくってきた。たったひとり、奴隷でなかったのは、『皇帝』である(あるひとは皇帝も「天」の奴隷だという)。皇帝は主人になると、われわれに能力の訓練を許さなかった。政治、学術、社会などの面で、われわれが思想をもち、訓練することを許さなかった」(1919年)

■「こうした議論(毛沢東は「今後の世界にあって生存をかちとることのできる国家は、かならずや大国家である」の議論と説く)の流した毒が、帝国主義を拡充させた。帝国主義は自国の弱小民族を抑圧し、海外では植民地を争奪して、半開化および未開化の民族の生存を阻止して、かれらをただ恭順屈服あるのみの完全な奴隷に変えている」(1920年)

■「中国には、科学的アタマがない。(中略)多くの中国人は虚栄心が強くて、でっかい帽子をかぶるのが好きだ。なにか起きれば眼をひらいて前方をみるが、おおざっぱに遠くから眺めて、それでおしまいだ」(1920年)
 
   こうみてくると毛沢東が《毛沢東》にならなかった方が、いや毛沢東が《毛沢東》になっちゃったことが大悲劇の始まりだった・・・阿弥陀仏・・・ゴ愁傷サマです。
《QED》

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 読者の声 どくしゃのこえ ERADERS‘ OPINIONS 読者之声
                  
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(読者の声1)第26回 家村中佐の兵法講座 おもしろいほどよく分かる孫子兵法
  孫子兵法シリーズ最後となる今回は、「己を知る」と「地を知り、天を知る」の真に意味するところは何か、将軍にとって最も大切なことは何か、そして古代シナの兵法書である『孫子』が日本という国にもたらした影響について、図や絵を用いて分かりやすく解説いたします。
    記
演 題:己を知り、地を知り、天を知る 孫子が日本に与えた影響
日 時:2月20日(土)12:30開場、13:00開演(15:30終了予定)
講 師:家村和幸(日本兵法研究会会長、予備2等陸佐)
場 所:靖国会館 2階 田安の間
参加費:1,000円(会員は500円、高校生以下無料)
お申込:MAIL info@heiho-ken.sakura.ne.jp
 FAX 03-3389-6278(件名「兵法講座」にてご連絡ください。配布資料準備のため、つとめて事前申込みをお願いします)
(日本兵法研究会 会長 家村和幸)

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 印度が怒り心頭? 喉元へ刃をつきつけられたようなものか?インド洋もウロウロだな。