Fw:軍事ジャーナル【2月11日号】標的は北京。 | Hideoutのブログ

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鍛冶俊樹の軍事ジャーナル
第222号(2月11日)
*標的は北京。


 韓国国防省が、北朝鮮が7日に発射した長距離弾道弾について、射程1万2000km、弾頭重量200~250kgと推定した。
 先月の核実験は水爆ではないとの説が漸く一般的になったが、ブースト型との主張はまだある。だがブースト型も水爆と同様、原爆で核融合を引き起こす仕組みなので、原爆より威力が小さいということは、あり得ない。
 また水爆にしろ、ブースト型にしろ、原料となるプルトニウムと重水素は原子炉を稼働させなければ得られないのに対して、ウラニウム型原爆の原料となる天然ウランは、北朝鮮の鉱山からいくらでも採取できる状況を考えれば、ウラニウム型原爆の小型化を目指して実験をしたと見るのが自然だろう。

 米国は1950年代までウラニウム型原爆を開発していたが、最も小型化に成功したのはMk-7で重量720kgである。米国はこれ以降、プルトニウム型原爆に開発の重点を置くようになるが、理由はウラニウム型原爆のこれ以上の小型化が難しかったからである。
 つまりウラニウム型原爆の小型化の限度は720kgであり、北朝鮮はそこまでの小型化は可能だと見て開発している筈である。つまり今回の核・弾道弾実験の脅威の本質は、「250kgの重量を1万2000km運搬できるミサイルで、弾頭重量720kgのウラニウム型原爆を北朝鮮から何キロ先の都市に落とすことが出来るか?」なのである。

 これが中学・高校で学んだ数学と物理の問題であると、賢明な読者ならお気づきだろう。2次関数が座標では放物線として表されるが、放物線とは放り投げられた物体が描く軌跡であり、大砲から発射された砲弾も同じ軌跡を描くから、弾道と同義である。
 つまり弾道弾の軌跡は2次関数で表さられる。重量は位置エネルギーに比例し、位置エネルギーは加速度エネルギーに変換されるから、空気抵抗等の付加状況を無視すれば、飛距離は概ね重量比の2乗に反比例する。
 250kgと720kgの比の2乗は約0.12である。これに1万2000kmを掛けると、今回の北朝鮮の弾道弾が原爆を搭載した場合の飛距離が出る。約1440kmである。

 北朝鮮の首都である平壌からの距離は、ソウルまで150km、北京まで1000km、東京まで1300km、米国領グアム島まで3400km、モスクワまで6400km、米都ワシントンまで1万1000kmである。
 一連の報道で不思議なのは、北京が感じている筈の脅威に殆ど触れていない点だ。前にも述べたが、ソウルや東京を核攻撃してもワシントンが無事なら、米軍は核反撃が可能だが、北京が壊滅した場合、中国人民解放軍の核反撃の機能自体が喪失してしまう。

 今回の諸実験の最大の眼目は、近い将来、中国の北朝鮮に対する核抑止体制が崩壊する可能性を示唆した点なのである。
 今朝、「北朝鮮人民軍の総参謀長が発射直前に粛清された」旨報道された。北朝鮮には軍事組織が二つある。20万人のエリート部隊の国家保衛部と100万人の旧式装備の人民軍である。核ミサイル開発は保衛部が担っており、人民軍は大所帯を養わなければならないから、中国の支援を受けており、親中派の巣窟である。
 この粛清は北朝鮮人民軍が中国の意向を受けて、発射実験に反対していた事を示唆する。中国の危機意識の顕われとも言えよう。

軍事ジャーナリスト 鍛冶俊樹(かじとしき)
1957年広島県生まれ、1983年埼玉大学教養学部卒業後、航空自衛隊に幹部候補生として入隊、主に情報通信関係の将校として11年間勤務。1994年文筆活動に転換、翌年、第1回読売論壇新人賞受賞。2011年、メルマ!ガ オブ ザイヤー受賞。2012年、著書「国防の常識」第7章を抜粋した論文「文化防衛と文明の衝突」が第5回「真の近現代史観」懸賞論文に入賞。
動画配信中:「地図で見る第二次世界大戦」
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文庫新刊:「図解大づかみ第二次世界大戦」
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著書:
「領土の常識」(角川学芸出版)
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「国防の常識」(角川学芸出版)
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「戦争の常識」(文春新書)
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「エシュロンと情報戦争」(文春新書、絶版)
監修:
「イラスト図解 戦闘機」
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