干されがちワーママは、どこまでいっても運が悪い
こんにちは。お受験ワーママのいおりです。
こちらの記事の続きです!
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「お前を昇格推薦なんてできないな」
「半年後の昇格」だけを唯一の心の支えにしてきた私は、そんなことを言われても、「まだきっと何とかなるはずだ」とあきらめず堪え続けていました。
そんなある時、また大きな地雷を、私は踏むのです!。
研修前日、パソコンのパスワードを変える
あるとき本部主催の研修があって、部の誰かが行かなければならなくなったため、私は仕方なくネチネチ覚悟でA氏に聞きました。
「申し訳ありません、今度こういう研修がありまして、誰か参加しなければならないようですが適任者がおりません。私が行こうかとも思いますが、欠席でもかまわないかと。ご指示いただけますか」
「ふーん、行って来たらいいんじゃない」
「(珍しい)そうですか、では参加してきます」
実は、その頃私は、周囲の社員からの監視がさらに強化されていました。業務中の電話で誰と何を話したかをA氏に報告されるだけでなく、監視するために、私の行動自体が制限されていました。
私が参加すべき本部の会議も
「出なくていい」(←明らかにおかしいので、病欠ということにして当日欠席)
今までは外出して相手先に直接届けていた書類も
「書留でいい」(←すぐ行ける場所なのに、「どうしても手が離せなくて」と説明)
私は、書留を出すにも郵便局までもダッシュで往復しないと「何やってた!」と罵声をあびる毎日を過ごしていたので、研修に行っていいと言われたことが非常に不思議でした。
…あれ、これは もしかしたら研修で不在の間に、私のデスクやパソコンをゆっくり家探しするつもりなのではないか??
というのも、それまでも朝出社すると、引き出しの中の書類が動かされたあとがあったりしました(←見られても平気なように整理済みだけど)。
そのため、パソコンの中身も、引き出し同様誰かに見られるかもしれないと考え、見られても平気な状態に普段からしてはありました。メールの履歴なども、知り合いからのものは、受信も送信も逐一念入りに消していました。
「ログインパスワードかけてるのに何で?」と思いますよね?
実は、当時A氏は「パスワード忘れた場合の対策用」という名目で、社員全員分のパスワードを一覧表にまとめさせていたのです!そしてその一覧表をS氏に管理させていました…。セキュリティとかとはもう別の次元で、怖すぎっ
研修で不在の間、万一、思わぬところからのメールを見られたりしたら、また何を言われるかわからない。そのころかなりメンタルが不安定だったこともあり、悩みに悩んだ末、私は届け出ていたログインパスワードをこっそりと変更し、研修へ出かけたのでした。
ビンゴ!研修から帰ると、地獄が待っていた
研修の翌日、出社して朝いちばんにA氏の個室に報告に行くと大声で、
「おいお前、そのドアを閉めろ!S、お前も部屋に来い!オラ座れ!」
「(うわー今日はまたひどいな、なんだろう。)…。」
「お前、昨日いなかったな、どこ行ってたんだ」
「はい、先般ご承認いただいた研修に行かせていただきました。」
「おお、研修って言ってたよな、内容は何だ」
「はい、〇〇についてです」
「俺は、そんな内容とは聞いてないぞ」
「(え、言ったけど)申し訳ありません、ご説明が足りなかったです」
「テメエ、どんなつもりでそんなウソついたんだ」
「そんなつもりはありませんでしたが、…すみません。」
ドアを閉めても、フロアに延々ととどろきわたる罵声は1時間ほど続きました。
その声を聞きながら、私は確信したよね。
(うん、これパソコンが開かなかったから怒ってるね)
翌日、突然の席替え
さらに次の日、私が出社をすると、S氏が突然立ち上がって言いました。
「今から席替えをします。」
「は、席替えですか。何も聞いてませんがそうなんですか」
「A氏から、指示がありました。」
「そうですか、あれ、今日A氏は…」
「今日から1週間お休みです」
「(逃げたな)で、どんな指示なのですか」
「あなたは、こっちの席に移ってください」
当時、私は役職があったので、引き出しが左右両方についているデスク(両袖机)を、小さいグループながら上座のお誕生日席に置いていました。
この時代うちの会社では、えらくなるにつれてデスクやイスが上等になっていく、という昭和的スタイルでした。
フリーアドレスが当たり前という会社に勤める若い方からみるとバカらしいと思かもしれませんが、当時はそれがステイタスと考えられていたし、それがモチベーションと言う人間も多かったのです。いつか肘付きの椅子に座れるように頑張るぞ!みたいな。座席の順番も厳密で、お誕生日席から、役職順にならんでいました。
ところが、S氏が指さしたのは…そうです!第一話の「いけにえおじさん社員」が座っていた一番下座の席を指さしたのです。当然デスクの引き出しは右側のみ。
↓こういう片袖机。
そして、そのデスクをみると、おじさん社員が身の回りの荷物をいそいそと片付けているではないですか!
驚いた私は小さい声で話かけました。
「え??どこいくんですか?(まさかクビか!?)」
「異動です。いおりさんのおかげで脱出できました。ありがとうございました。」
申し訳なさそうに、でもホッとした笑顔で私の前を去っていきました。
この瞬間、私は自分が「いけにえ制度のバトン」を受け取ったことを自覚したのです
…すみません、つづく
☆いおり☆
見回せど、バトンを渡す人などいないという絶望。
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