ボクがDMMバヌーシーで出資していたグランベルナデットの振り返りの最後。


8戦目  2024年1月20日
初富士ステークス 中山 芝2000m:1着

古馬になって初戦、自己条件の3勝クラス。

発表された鞍上が横山武史騎手で驚いた。

松山騎手にこだわっていたのは何だったのか笑













舌ペロとヘドバンがグラベルちゃんの個性(笑)


スタートから行きっぷりがよく、2番手でレースを進める。

4コーナーで先頭にたち、そのままゴール!

横山武史騎手が完璧に乗ってくれた。

グラベルちゃんの力を出せれば勝てることを再認識できて、重賞挑戦が再び見えた。


でも、美浦トレセンから山元トレセンに移動した直後にお腹が痛くなって、次走の候補だった中山牝馬ステークスを回避することに…

グラベルちゃんの最大の不安はお腹の調子。


有馬記念を走らせたいというクラブの想いが会
員向けの動画で語られる。

陣営は左回りのレースを避けたがっているから、秋はオールカマー → エリザベス女王杯 → 有馬記念のローテーションだな。


9戦目  2024年4月20日
福島牝馬ステークス 福島 芝1800m:11着

秋のG1へのステップ、通過点のレース。










鞍上は引き続き横山武史騎手。

大外16番という相変わらず運がないなと思わされる枠。


スタートがあまりよくなく、大外枠もあり中段からのレースに。

想定外だったけれど、向こう正面でポジションを上げていく。

ところが、3コーナーの手前あたりグラベルちゃんが大きく後退。

え!?

直線でも無理をせず11着でゴール。


ターフビジョンでは、グラベルちゃんのポジションが急に下がったことだけはわかったけど、何が原因なのかはまったくわからなかった。








いち早く帰ってきたグラベルちゃん。

歩様の乱れとかは見られず一安心。


VTRで、落馬した馬を横にジャンプして交わす痛恨のロスがあったことを知る。

こんなことある?

グラベルちゃんの運の悪さがここでも…

でも、大きなケガをしなかったのは運がよかったのかもしれない。


大竹厩舎から右前脚の擦過傷以外は問題ないとの報告。

その後、放牧に出された山元トレセンからは、右前脚の外傷はまったく問題ないが、左トモの内側にも外傷があり少し腫れが残っているとのこと。

何で大竹厩舎からの報告と違うのか?

大竹厩舎への不信感が強まる。


次走はマーメイドステークスと発表。

5月17日の山元トレセンのコメント概要。

前走の影響はなく問題なくここまで来た。
前回よりもトモのはまりがよくなり、馬が充実してきて高いレベルで状態が安定。
あとは運が味方してくれたら、重賞を勝てる力は間違いなくある馬。

これまで、グラベルちゃんの馬体、特にトモがゆるいと言われ続けていた。

4歳の春になって、いよいよ本領発揮か。


5月18日美浦トレセンに帰厩。

5月20日のDMM BANUSY PARTY 2024では、大竹調教師とマーメイドステークスに騎乗予定の松山騎手が意気込みを語っていた。


ところが、左前脚にむくみが出たため、マーメイドステークスを回避するとの報告が5月22日にあった。

そんな…

せっかく前走の影響がなかったのに、大竹厩舎で取り返しのつかないミスをしたってことだ。


軽症であることを願っていたけど、改めてエコー検査をした結果、屈腱部の損傷で9か月以上の休養が必要との診断。

年内の出走はなくなったけど、来年春の中山牝馬ステークスあたりでの復帰を祈る。


山元トレセンを経て放牧された北海道の社台ファームで再度痛みが出たとのこと。

治るのを気長に待つだけだと思っていたら、こんなに早く腫れと痛みの再発とは…

繋ぎの部分の屈腱炎で、復帰を目指しても再発の可能性が高く難しいとのこと見解。

クラブで協議することになったけど、もうこの時点で競走馬での復帰を目指した治療ではなく、お母さんになるための治療にするべきだと思った。

血統や馬体から歴史的な名繁殖牝馬になる可能性は十分にあるだろうし、早めの繁殖入りがよい方向に進んでほしい。

グラベルちゃんが痛そうにしていないのがせめてもの救い。


6月19日、20日付けで競走馬登録を抹消して、社台ファームで繁殖牝馬になることが正式に発表された。


6月20日の当日にはJRAのホームページが更新。

JRA、仕事が早い。


大竹調教師のコメント概要。

慎重にキャリアを重ねて、ウィークポイントの左前脚には特に気をつかってきて、いずれは重賞タイトルをという思いでやってきた。
力及ばず本当に申し訳ありません。

そう、間違いなく重賞を勝てる馬で、勝たせなければいけなかった馬。

申し訳ないけど、グラベルちゃんの一番運が悪かったのは所属した厩舎だとずっと思ってたし、今でも思ってる。

最近ではソーヴァリアントもダメにしちゃったばかりだし、リーディング上位の調教師とはやっぱり違うんだね。


DMMのレーシングマネージャー粟津さんのコメント概要。

歴史の浅いクラブにこんないい馬をいただけるんだと思ったと同時に、無事に社台ファームに返さなければいけないと強く思った。
大竹調教師はずっと脚元を気にしており、体の緩さもあって3歳の夏くらいまではトモがうまくはまらず、これでよく走れているなと感じていた。
結果が出ていたのは牧場と厩舎が連携して、馬に合わせて進めたからだと思う。
福島牝馬ステークス後は心配したが、ケロッとした顔で帰ってきてすごくホッとした。
だが、社台ファームで痛いところを触られた時の顔はケロッとしていなかったので引退を決めた。
社台ファームとは子どもの話もしたので、また縁があればうれしい。
個人的にはダートならもっと走りそうな気もしていたので、答え合わせを子どもと大竹調教師としたい。

大竹調教師への評価はボクとまったく違う笑

ほんの一部分しか見えない出資者と馬主だから当然とはいえ、大半の出資者はボクと同じ考えの気がする。

グラベルちゃんの子がDMMに来る可能性は十分にありそうだ!

元々引退後は社台ファームに無償譲渡する契約だから難しいと思っていたけど、DMMが社台ファームとよい関係を築けているからだね。

ただ、ボクの大竹厩舎以外という希望は無理そうだ。

もうすぐ今年の募集が始まるけど、グラベルちゃんの子までは出資しなさそう。

グラベルちゃんよりワクワクできる馬に出資できるとは思えないから。

3回も勝ってくれて、G1にも連れていってくれた。

口取り式も経験できた。

勝てない悔しさや予期せぬ事故、ケガでの突然の引退といろんなことがありすぎたから。


グラベルちゃんと出会ってからの3年間は本当に楽しかった。

初めて出資したのがグラベルちゃん。

初出走、初勝利、初重賞出走、初G1出走、初口取り、全部グラベルちゃん。

東京、中山、阪神、京都、福島、いろんなところに応援に行ったなー

重賞を勝てなかったのは悔しいけど、一番残念なのは福島牝馬ステークスのレース後が、グラベルちゃんと会えた最後になってしまったこと。

ちゃんとお別れをしたかった。

完成したグラベルちゃんの本当の走りも見たかったな。

グラベルちゃん、今までありがとう!

よいお母さんになってね。

子どもを楽しみにしてるー



P.S.
6月28日、グラベルちゃんの引退記念ムービーが公開された。