※この記事は合格された保護者様の許可のもと

データ掲載の許可を得て公開しております。

前編


  計画。

志望校ラインナップを見る。

するとよく練られてはいたが、

これだと合格はきびしいなぁ

親や講師が悪いのではない。

行きたい かつ いける限度を探したら、

どうしてもこうなる。

下手すると公立に行くしかない。



保護者の方に覚えておいてほしいのは、


偏差値は母集団で変わる

ということだ。


なにより問題の難易度で大きく変わる。

だからサピ偏が20だとか30だとかで

行くとこないわよおぉ!

という方々へ。

偏差値と受験校、

模試の性質を知ってください。


というわけで、

母集団が違うと

適切なデータが出ません。


これらの模試の違いを踏まえて、

我々はお子さんの指導をします。

うちは特に特定の系列に属してないので、

最良のプランを

カリキュラム無視で

組み立てられます。


そこでどうしたかというと、

まず首都圏模試受けてとお伝えした。

SAPIXや四谷大塚では、

下限に近いとデータが出ないのだ。

で、こうなった。

これだと首都圏模試ボリュームゾーンだから

はじめて各科目の単元別の対策ができる。


  ストラテジック中学受験

というわけで

彼女の、彼女による、彼女を受からするための

プラン策定に入る。

まず伸ばすのが遅く、

かつ緊急案件の国語を9月頭から組んだ。

ひたすらに過去問と科学的読解法。

最初は埼玉栄にした。

短めだし、基本校だしで扱いやすいのだ。

ここで基礎的な読解を科学的読解法で指導した。

この結果、国語偏差値は45から50にのる。

本人も自信がついたし、やる気も出てきた。

もちろんバカ話もするよ?予定されてるやつ


同時に算数と社会は四谷にお任せ。

向こうも仕事だしな

理科は

最強講座とかいうのやってる人に任せとこう


  いよいよ本命校の過去問

すると本命校は私が解いても

あからさまにレベルがあがっていた。


せっかくいい感じなのに諦めるべきかなぁ

と悩んでいたら、

科学的読解法の敵じゃなかった。

志望校やる前に、

より基本的な問題を出す学校で

鍛えててよかった。

というわけで傾向分析しながら

科学的読解法で延々と3ヶ月やった。


その結果、

一度スランプはあったし説教もしたが、

原則的に

国語正答率がほぼ75から80%安定した。


ところが首都圏ではなかなか出ない。

下手すると

社会が偏差値33、理科の偏差値40へと

下がっていく。

周りががんばるからなんだけど、

どう考えても苦手な単元があったわけ。


こりゃテコ入れだな。

白い答案を見ながら、

直前にいきなり理社の特別授業をぶっ込んだ

こちらから提案し、ご家庭の許可を得た。

あとで聞いたところ、

燃え尽き症候群が起きてたみたい。

そらそうよな。

冬期から本番まで長いんだもの。


  理社の特別授業

つったってなんのことはない。

基本的に社会の地理の総復習だ。

苦手単元をピンポイントで攻めた。

このときに

お母様からもらった説明会資料

スーパー役に立った。

出すよ!と言われたら

そら完璧な対策できて当たり前。

え?できないの?

それ仕事向いてないんじゃ?


ところが基本を固めていくので

なかなか終わらない。

3時間予定が、6時間でやっと終わった。

公民と理科やる時間がない。

あー、公民と理科不安だわー。と

無料でもいいから延長する?と聞くと、

本人が大丈夫!だという。

すっげえ嫌な予感するんですけど。

※ちなみに料金は皆さんと同じです。

金のチカラで勝てないから、

課金ゲームとしてはクソゲーなんだよ。


  初日の焦燥

そのまま初日を迎えた。

私は応援に行かないことにしてるので、

※メインの塾がやれや。

わしは毎朝機械の体もらいにいくんだよ!


さあて、どんなもんだろうと見ていた。

事前に頼んで、出された問題を送ってもらい、

ずっとPC前待機しながら問題解いてた。

よし!まんま出てる。

やっぱとんで埼玉、とんで埼玉2出てるぞ

よっしゃ地形図と地図記号は計算どおり!

世界遺産は直前に全部やった!

というわけでほぼ当てたわけです。


  ​甲子園の魔物

しかし対策できなかった、

近代や理科がドボン。そして算数。

このときわかったが、

授業担当、

面積図や線分図、てんびん教えてない。

こっち顔真っ青になる。


しまった。

在籍してた時の自分が基準じゃダメだ。

緊急動議。2時間予定で算数授業を組む。


  2日目の涙

この日は本当は入試があったが、

質問されたので、

悪いけど〇〇は志望順位も低いし、

特待なんでやめたほうがいいと判断。


で、代わりに算数のお勉強をする。

この時のやり方は生徒に

図形の公式や解法を確認しつつ、

どこやればいいかフィルタリングした。


さすがにここまで過去問やらせた甲斐があり、

どこが出たことあって、どこが出ないか、

本人がきちんと理解してた。

これが大きい。

これと説明会資料を照らし合わせて、

もっとも確からしい単元に絞り込む。

ここで使ったのが

この二冊は問題集としては量が少ないが、

解説がこまかく、苦手埋めにはよい。

ただし光速技は文章題が弱い。

むしろ図形なんだよな

てことで文章題は主に塾技から。


  自学自習の1日。

前日のメンタルダウンに

勇気づけしたことで、

かなり回復。集中して解いてた模様。

私の一番すごいところは、実はここ。

生徒・児童のメンタルヘルスの調整にある。


効果を出すには

課題を多くするのではなく、

逆。

絞り込んで

必要性を高めることが

有効である。

てことで、逆に集中できた。


  迎えた3日目。

そういうわけで

次回は特待入試の事実上のラストチャンス。

あたし?朝から5コマ×90分。

非受験学年も煮えてるでかんわ。


  3日目の結果発表 23:00

そこで日曜に知ることになる。


















 🎊合💮格🎊


YT偏差値28.8からの学校偏差値50への合格


可能としたのは本人の夢。

本気で合格する覚悟。

毎回、楽しみに授業を受ける明るさ。


そして授業費を身を削り、

説明会資料を集め、

私に任せた

お母さんの勝利である。


ちなみに指導料はいつもの水準です。

特別高くしたりしません。

時間が増えると結果的に総額は増えますがね。


必要なのは

金じゃなくて覚悟です。

才能じゃなくて覚悟です。


必死な保護者と子どもが

なんとなりたいと願うこと。


私はそう感じたので、

だからこそ、

オペもお手伝いしたんだ。


科博のプリンセス。

きみの未来はきみが切り拓いたんだぜ?




©️お受験のお医者さん