神様からの贈り物

という意味なので贈り物なのだが、

キリスト教世界においては少し意味が違う。




[寺] そもそも日本で話される

「ギフテッド」って単に天才児みたいな

ニュアンスで使われることが多くて、

本来の意味でのギフテッドとは

違うことが多いのです。

[く] そうなんですか?

[寺] ギフテッドとは

キリスト教の概念がわからないと

よく理解できないんですよ。

私も仏教徒なので

うまくできる自信はないんですが、

高校時代世界史を選択していた者として

頑張って説明してみますね

キリスト教圏であるヨーロッパとアメリカ

ざっくり欧米としますが、

考え方として

人間は一人一人神が作ったとされています。

で、たまに

神が与えた「ギフト」を受け取って

生まれてくる人間がいるから、

それを見出して正しく教育し、

みんなの役に立てるのが

社会使命という考え方があるのですよ。



これがわからないで

我が子はギフテッドだとか

あの子はギフテッドでいいわね

思ってはいけない。




この派はイエスの受難は父なる神が子において

受難したと解したところから

天父受難説とも呼ばれるにいたった。



キリストが尊いのは

人類の苦難を過去現在未来に

代わりにすべて背負ったからである。


つまり、ギフテッドとは

神に特別な才能を与えられたと

同時に苦難も与えられた人たちである。

それゆえ、羨んだり妬んだり

単にちやほやしてはならない。

これは神が与えたもうた

試練と苦難の大きさと引き換えに、

尖った才能も与えてくれたものである。



  ギフテッド親は苦悩する。

そんなわけでギフテッド親は苦悩する。

私は養護教諭免許がなく、

大学は理学部なので

通常児童の中高専修しか持っていない。

が、1校舎600人のW最大校舎、

ExiV NからOを渡り歩いたり、

合宿で全校舎トップ5年生と触れたり、

あるいは1学年だけで500人いる、

日本橋だとか自由ヶ丘だとかで

生徒と触れ合うと高確率で遭遇するのだ。

いわゆる尖った生徒、ギフテッドである。


  私も発達障害だった。

グンマーの田舎に河内から

二度目の平将門の乱の抑止に

1183年に置かれた

我が家が住んでるのは

ど田舎なので医療が遅れている。

現在はそれほどでもないが、

平成の初めは診療所しかなかった。

なので私には診断が降りてない。

それゆえ医機法上の診断はできないが、

相当ギフテッドというか

発達障害を疑わせることがあり、

ある時に嫁に聞いた。

※嫁は心理医療の現場で働いてたことがあった

「最近徹底して調べてるんだけどさ、

俺ってもしかして発達障害なのかも。」

「いまごろ気づいたの?

私はじめからそうだと思ってたよ」



マスターのガラスのハートは一発でぶっ壊れた。

おい、20年も一緒にいる嫁よ。


おまえ盛大に踏んでるぞ。

※このあと3年くらい引きずる。


嫁、恐ろしい子!



実際、各種の書籍で見る限り、

あー、これどう考えても発達障害だわ。

ちなみに私のIQは145です。


したがって私は変わり者だった。

母親も祖母も教師も変わり者と読んだ。

とはいえ、家族の言ってる変わり者は罵倒で、

教師の言ってる変わり者は

突き抜けていたときに言われている。

小学2年のことである。

1年の教室に届け物をしろと言われた。

意味がわからなかった。

1 なぜそんなものを届ける?

2 なぜぼく?

3 その行動にメリットあるの?

と反論したかったが外面はいいので

そのまま届けると罠だった。

「マスターくんは教室の本を

全部1学期で読んじゃって

いろんなこと知ってるんだよ!」と言われた。

この人が私に物知り博士というあだ名をつけた。

私のあだ名はハカセであった。


要するに

1年の担任が

後輩たちの見本にするために仕組んだのだ。

めんどくせぇ。

なにせ作文で賞を取ると

恥ずかしいと言う女が母親である。


この後、夏のクソ暑い路上で

5年の時にこの後輩に質問される。

「マスターくん、血液と汗って違うの?」

実にめんどくさい。初歩的な質問すぎる。

だから血液と液体成分だけのものが汗であり、

尿と基本的には同じものであるが、

尿からは必要な成分が戻される、と

説明するハメになった。

相手のレベルに合わせなきゃならんからな。


  親が抱える悩み。

すると

マスターみたいな子どもならよかったのに

などと誤解をする人が多いが、

親は大変だよ?

1 興味ないことは何されてもやらない

2 強要が嫌いなので強制されると

必ずサボタージュ、ボイコットを行う。

ピケを張ったことすらある。

3 親が子どもに教えることが何もない.

全部子どもの方が知ってる。

10歳の段階で町の図書館の

児童図書は読み終わっており、

読んでたのはこれ


奥付けで発行日覚えている。昭和26年。

ニトログリセリンの作りかたも知ってた。

センクウほどではないが、


尿素ボタンは自作できた。


  したがって放置された。

1番ひどいのは

弟と妹だけ結婚式の花束贈呈連れて行き、

家に鍵をかけてたことだ。

ランドセルを放置できない。教科書が痛む。

これゆえ、帰宅してから8時間

屋外のブランコに座って待たされた。

で、親の一言。

「あんたは馬鹿なの?

ランドセルなんか放り投げて

遊びに行けばいい」

バカはお前だ。

これ以降、

母親が私のノートを勝手に燃やす、

プラモ勝手に燃やすので

私はノートに書かなくなった。


あとは

膨れ上がる脳内図書館のデータ量は

同い年の子達と会話ができなくなる、

うきこぼれを起こした。



  ギフテッドの成人後。

さあそんなギフテッドは尖りに尖って

理科モンスターとなる。

高校受験も大学受験も解けない問題が

ほとんどないほどになった。

ついでに理科好き本好きだから

国語も社会もできた。

数学は強要されたから嫌いで、

大学受験は仕方なくやった。

物理に出てくるから微積分と代数幾何、

ベクトルは余裕だった。

そして国立T大のオープンキャンパスがあるから

応募することにした。

そこで図書館で相対性理論を知り、

ニュートン別冊などの本を借りて

レポート書くと、

我が校で科学部を差し置いて私だけ合格した。

で、T大で相対性理論を習って、

なんと3年の秋に目標偏差値が5上がる。

工学部から理学部に変えたからだ。

結果として偏差値は22あがったんだな、

3ヶ月で。


その後、

世界3大企業のパソコンショップに入り

両替屋さんの機械を組んだ。

体壊したので

バイト時代の塾講師をやることにした。

最後に開成と桜蔭と筑駒全員合格させて

メソッドは完成した。


と言うふうに元ギフテッドは語るのである。

ギフテッドだからって、

人生を諦める必要なんてない。

好きなことをやりつつ、

少しずつ苦手なことをやればいい。


だから私はこう言おう。

ギフテッドこそ中学受験するべきだ。

なぜなら才能にあった仲間にあえるのだから。


©️お受験のお医者さん