ブラックホールの中に住む? | そそっぱい おじんつぁん

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多くの分野について、「あまり聞いたことがない考え方だが、なるほど 」と思われるような記事を少しづつ書いて行きたい。

前回のブログに天文学は想像の胸を躍らせると書いたが、ブラックホールはその最たるものだろう。

私も若い頃からブラックホールについての色々な雑誌や書籍を読んできた。

 

太陽の30倍以上の恒星は、一生の最後に超新星爆発が起こり、中心部の ある体積の中に「ある質量以上の物質が閉じ込められると、自己重量に耐え切れずに極限まで収縮してブラックホールになる」という。

もしも仮に人間がその中に入り込んだとしたら、足先と頭部とのわずかな距離の差で両部位の間にとてつもない引力の差が生じ、人間はビョーンと引き伸ばされてたちまち引きちぎられてしまうと解説していた。なんと恐ろしい。

ブラックホールの極限まで収縮された物質の密度は、さくらんぼ 1個の大きさで地球全体の重さがあるという。とても想像できない。

 

さらに恐ろしいことに、ブラックホールはあまりにも重力が大きいので、一旦中に引き込まれたら何物も外に抜け出すことはできないという。光さえもだ。

だから中から光は出てこないし、外から照らした光はブラックホールに吸い込まれて反射もされないから、外からブラックホールの中を見ることはできない。天体の中にポツンと真っ黒な穴が見えるだけだ。

まさにブラックホール!

 

さて、話は違うが、われわれの宇宙は全ての星々がお互いに遠ざかりつつあり、宇宙は膨張し続けているという。

このことは時間をさかのぼれば星々はもっとくっついていたことになり、さらにさかのぼれば全ての星々が一箇所に集まっていたことになる。

つまり、この宇宙は一点が爆発して始まったということだ。この爆発をビッグバンという。

 

とまあ、ブラックホールとビックバンについて、ここまではどんな本にも載っている。

私の素人の仮説はここから始まる。

 

体積ゼロの一点だったかどうかはともかく、この宇宙が極めて小さな空間から始まったことは確かだ。そこにこの宇宙全体の質量が詰まっていた。

ということは、「ある体積の中に ある質量以上の物質が閉じ込められるとブラックホールになる」のだから、それはまさにそれ自体がブラックホールだったということではないか?

そして、ビッグバンで膨張が始ったということは、ブラックホールは収縮だけでなく膨張もできるという証明になろう。

 

それだけではない、どんどん膨張してこの宇宙が形づくられ、驚くべきことに今われわれはその中つまりにブラックホールの中に存在し暮らしていることになる。

 

みんなは 私のこの考えをどう思うか? あまりに奇妙?あまりにも荒唐無稽?

 

 

私の素人の仮説はさらに続く。

  

膨張したブラックホールの中では、人間がビョーンと引き伸ばされるような重力の勾配はなく、さくらんぼ 1個の大きさが地球全体の重さに相当する密度でもない。つまり、いまの宇宙の状態が可能ということだ。

 

ところで、この宇宙はどこまで膨張するのだろうか?

膨張してやがてはブラックホールでなくなってしまうのだろうか?

 

私は、光さえもブラックホールの引力を振り切れないのだから、星々の物質もその引力から逃れることはできないと思う。

そして、いつかは膨張がやんで収縮に転ずるかも知れない。

 

いずれにしろ、この宇宙はいくら膨張したにしてもブラックホールということであり、われわれはもちろんどんな物質も光もこの宇宙の外に飛び出すことはできない。つまり閉じた宇宙だ。

 

さて、想像を膨らませて この宇宙の外に同じように閉じたブラックホールの宇宙が無数に存在しているとしよう。

その場合に それぞれの宇宙は他の宇宙の姿を見ることができるだろうか?

 

できない。

 

なぜなら各宇宙は閉じておりどの宇宙からも光が出ないので見えない。

だれも自分の宇宙の外に抜け出すことができないので他の宇宙を直接探すこともできない。

 

しかし、各宇宙の重力はお互いに感じ取ることができるのではないか?と私は思っている。

姿は見えないが四方八方からの強力な重力つまり膨大な質量の存在は分かる。

 

これこそ、いま全世界で大きな話題になって多くの科学者が必死に探している「ダークマター」の正体ではなかろうか!? 素人の私の仮設だが・・・