私は毎年人間ドックを受けている。
そして、毎回、検査結果を見た先生に「大変良いですね」と褒められている。
まあまあ健康なのは、車はほとんど運転せずに 自転車と歩きで動き回っているのと、週 2,3回の卓球のおかげと思っている。
卓球といってもラージボール卓球だ。
毎回 3時間の練習で、休憩があるから正味は 2時間半足らずだが、水分補給をしながらの練習でも 家に帰ると体重が 1kg近く減っている。
もっとも、風呂に入ってから ビールをキューっと飲むと 体重は直ぐ戻る.
「ラージボール卓球」をご存知だろうか?
普通の卓球は「硬式卓球」という。
ラージボール卓球は文字通りボールのサイズが大きい。
硬式卓球のボールは直径 40mmだが、ラージボール卓球のボールは 44mm。
そのくせラージボールのほうが ボールの重さが軽い。
ボールの色は、硬式卓球が白なのに対して、ラージボール卓球はオレンジ色だ。
卓球台のネットの高さも 硬式の15.25cmより2cm高い17.25cmだし、ラケットに貼るラバーはイボイボの表ソフトラバーしか認められていない。
その結果、空気抵抗でボールのスピードが遅く ラバーの影響もあってボールの回転量が少ない。
ネットも高いのでボールが 緩やかだ。
それらのせいでラリーが続く。だから楽しい。
つまりは 年配者向きの卓球ということだが、最近は若い愛好者も増えている。
昭和の卓球の世界チャンピオンだった亡き荻村伊智朗氏が中心となり、今から 30数年前に とっつきやすくラリーが続いて楽しめる卓球を目指して開発したという。
ラージボール卓球は 全国的にも盛んで、私が住むこの市にも愛好者のサークルが 20以上もある。
どこのサークルも、会員の平均年齢は 70歳前後で おおむね男女半々だ。
私が所属するサークルの最高齢者は 86歳の男性。しかも とても強い。
各サークルは、公民館の体育室や市のスポーツ施設で曜日を決めて練習している。
私も、曜日が異なる 3つのサークルに所属しているが、時折 その他のサークルにも飛び入りで参加させてもらっている。
サークルの会費は年 6,000円、飛び入りは 1回 200円くらいが相場。
ラージボール卓球の個人用具はラバーを貼ったラケットだけだ。
ラバーをラケットの両面に貼っても ラケットを含めて 2万円前後だし、運動靴は手持ちの物で良いので、他のスポーツに比べれば安いのでは?
ラージボール卓球を見てみたいという人は、公民館の体育室に足を運んで見学させてもらうと良いだろう。
オレンジ色が特長のボールを打ち合っている姿を見れば、「まあ 楽しそう。こんな程度なら わたしにもできそうだわ」と思うはずだ。
定年退職後に初めて卓球のラケットを握ったという人も結構いる。
サークルによってレベルに差があるが、中レベル以下のサークルなら 未経験者でも 入会も飛び入りも歓迎されよう。
大会には出ずに 楽しみながら 健康維持やダイエットをするのが目的というメンバーが ほとんどだ。
大会といえば、新型コロナで長らく開催されなかったが、コロナが治まってラージボール卓球の大会も再開した。
近隣でも毎月のように大会が開催されている。
大会は、たとえば50~59歳,60~69歳のような年齢別制で、男女シングルス,男女ダブルス,混合ダブルスの試合があるが、最近は男女シングルスをやらない大会が増えた。
ダブルスのほうが楽しくて人気があるという理由だろう。
私はラージボール卓球を始めて 10数年になるが、県代表クラスの壁は高くて越えられない。
まあ、その下でボチボチやって楽しんでいる。(実は、このところ大会参加をサボっている。)
そして、これが人間ドックで先生に褒められる健康の秘訣だと思って感謝している。
「健康優良・児・爺?」 バンザ~イ!
