花茎を立て、橙赤色の花を数個つけます。花被片は、長
さ7cmほどで6枚です。ただし、花色には変異が多く、
赤色の強いものもあります。 ほとんど結実しません。
中国に分布するシナカンゾウ(別名:ホンカンゾウ)を基
本種とする変種であるとされています。
「カンゾウ」の名は、漢名の「萱草」を日本語読みしたもの
です。「野」は野原に生育するといった意味です。
その美しい花を見ると憂さを忘れることからきているとい
う説があります。
ノカンゾウの花和名 : ノカンゾウ(野萱草)、 中国、朝鮮
半島、日本、サハリンに自生。 多年草だが、冬季には地上
部の葉が枯れる。草丈 : 約80cm、葉 は 狭長、花 : 7~8月
に、茎頂にユリに似た橙赤色の花を開く。花弁は 6枚。
別名 : ベニカンゾウ
ワスレグサ(忘草)
万葉集に、萱草(わすれぐさ)として4首ほどに詠われて
います。 古今集にも5首ほどで「忘れくさ」として詠わ
れています。たとえば、 「かた時も 見てなぐさまむ
昔より 憂へ忘るる 草というなり」 があります。
「ちょっと見ただけで、慰められるけれど、昔から 憂い
を忘れる草と言われているね」 といった意味だそうです







