お盆


まわりのそれとは まさしく はっきりと違っていた


白いワンピースに 白い帽子


アルプスの少女 ハイジーの如く


毎年 お盆になるとあらわれていた





福岡の何処かは はっきりと知らなかったが


都会からやってくることには 間違いなかった




友達の親戚で 家族揃ってで帰省するのだ



その家族が 帰省中は


用もないのに 友達の家に いりびたり


恒例の お神輿まわりのときは


一段と大きな声を出したり


何かと 目立とうとしていた



来るということは 帰るということ


夢のような 日々は 本当に夢のごとく過ぎ去る





夏休みの残り日は


柿木に止まる セミの抜け殻のように


宿題もする 気も失せていた





毎年 梅雨が過ぎ 

楽しい夏休みが 近づく頃になると

思い出す ひとコマです


気を失せた少年は 立ち直りも早く

2学期の大運動会にむけて

人一倍の闘志を燃やすのでありました

(夏休みが終わりに近づくと 気が失せるのは この少年ばかりではありません)