四季を彩る おやつ
スーパーの棚にぎっしりと並ぶ数々のお菓子
お金さえあれば何でも口に入る時代
ところがお金があっても(なかったが)、
食べられないおやつが存在した
それらは春から秋にかけて少年の食欲を満たした
春は 椿の花の蜜 れんげの花の蜜
さとがら(アスパラに似たもので皮を剥いで食べる)に始まり
5月になればもうそれは止まらない
グミの木にぶらさがり 鳥も恐れをなす食いっぷり
びわに ノイチゴ イチジクに青梅
青虫と名づけ 好んで食べた ソラマメの実
柿も色づく間もなく 胃袋に
何といっても 最高の贅沢は アケビ
高い木の枝に巻きつくアケビのつる
たやすく手に入らぬからこそ 希少価値がある
笹栗 木苺 ススキの幼穂
畑に目をやれば
キュウリ ナス サツマイモ
自然界に育つあらゆるものが おやつ
野菜不足 果物不足などありえない時代であった