医療の現場などでよく聞く言葉に、「 様子を見る 」 と言うのがあります。
私も時々使っています。
カイロプラクティックでは、アジャストによってサブラクセーションを解消し、神経系の機能を正常化することを目的としていますが、場合によっては、若干の時間を要することがあるからです。
刺激に対する反応を待つ意味で 「 ちょっと様子を見ましょう 」 とお伝えする訳です。
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もう5年以上前になりますが、ある患者さんに伺ったお話の中で、ふと考え込んでしまったことがあります。
50代後半の女性 Aさん。
股関節に変形があり、某病院の医師に 「 骨頭が壊死し始めている 」 と言われたとのこと。
驚いたAさんは、「 どうすればいいですか? 」 と聞いたそうです。
するとその先生、 「 今のところは痛みがひどくないようなので、慌てて手術をする必要はないでしょうから、5年ほど様子を見て、それから考えましょう。 」 とお答えになったらしい。
Aさんも、なんとなく納得して帰ってこられたらしいのですが、これってどういう意味なのでしょう?
ただ単純に 『 様子を見て 』 いたら、悪化するのをじっと待っているだけのような気がしませんか。
手術ありきで考えているのでしょうか?
なんらかの処置を行なって、あるいは行いながら 「 様子を見る 」 のと、何もせず、「 様子を見る 」 のとでは、時の流れと共に大きな差が現れるように思います。
病院でのそのようなやり取りを経て5年。
定期的に施術を受けに来られるAさんは、多少の動きにくさを感じながらも、今のところ大きな問題もなく、元気にお仕事を続けていらっしゃいます。
「 様子を見る 」 と言われた時、その裏にはどういう意味があるのか、考えてみる必要があるかもしれません。