広帯域受信機活用シリーズ...国内で広まる"デジタル業務無線"を聞いてみよう. | 多趣味なサラリーマン徒然日記

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第一級アマチュア無線技士、フリラ、剣道(リバ剣)、ポケモン、鬼滅の刃等多趣味な万年サラリーマンの徒然なる雑記帳

法令を守れば、誰もが所持できる広帯域受信機シリーズの記事です。

今回は、昨今の無線事情から全国的に広まる"デジタル業務無線"を紹介したい。

 

 

* 関連記事をリブログ。

 

さて、皆さんの職場には専用無線は有るだろうか。

私の勤め先...とある情報系会社は自衛無線では無く、簡易無線を常備しているが

物流や運送業等、多岐に渡る業種で専用無線が使われている事は承知の事だろう。

最近、この一般業務無線の間で従来の「アナログ変調」, FM変調から

「デジタル変調」へと全国的に移行する事が多くなっている。

一般業務無線でのデジタル変調は種類が多く、詳細は割愛するが

例えば"APCO25"と呼ばれる主に北米で警察や消防、法執行機関等が

採用するデジタル変調もこの国ではもはや一般的になった程だ。

 

* APCO25対応携帯無線機の例.

モトローラ, APXシリーズ.

https://www.motorolasolutions.com/en_us/products/p25-products/apx-story.html

海外ドラマ等で警察官等が使っている, 携帯しているシーンを

見かけた事の有る方も多いはず。

 

 

 

イラスト/イラストAC

 

 

イラストは国内の警察官...何度も書くがこの国の警察無線は

先ず傍受不可能...独自規格デジタル変調かつ高度な暗号化で

もう四半世紀以上、どの系統も独特のデジタルノイズで全く聞こえない。

 

 

イラスト/イラストAC

 

 

対象はやはり、一般的な業務(警備業を含む)の無線に関して書いて行く。

 

 

* デジタル変調一般的業務無線周波数割当.

150MHz, 300MHz, 400MHz帯に有る。

具体的な周波数は公知の事実なのでこちらにも掲載する。

 

・ 150MHz帯

153.312500 - 153.350000MHz

・ 300MHz帯

365.612500 - 365.63750MHz

366.631250 - 366.65625MHz

373.612500 - 373.71250MHz

384.631250 - 384.65650MHz

・ 400MHz帯

413.55000 - 413.60000MHz

464.85000 - 464.90000MHz

 

周波数ステップ 150, 300MHz帯は6.25kHz. 400MHz帯は12.5kHz.

 

 

 

* 愛用のAR-DV10 & コメット製ディスコーンアンテナで受信中の様子.

とある会社の一般業務無線が最近聞こえなくなり、偶然サーチ中に見つけ出した。

(一部ボカシを入れてある。)

 

 

 

私はこの広帯域受信機メーカAORとは何の関係も無いが

AR-DV10をほぼ肌身離さず愛用している理由は

「携帯型広帯域受信機で世界一、多種多様なデジタル変調へ対応」しているからだ。

以下はAOR社のカタログから抜粋するが、発売されて時が経った今でも

この機種を凌駕するライバル機は発売されていない。

https://www.aor.co.jp/receiver/product/ar-dv10/

 

 

 

一般業務無線で良く使われるデジタル変調は「NXDN」, 「DMR」, 「P25」, 「TETRA」の4種類。

 

 

 

 

 

今、国内でアナログ変調(FM)からデジタル変調へ切り替わる理由として

国が定めた"電波の有効活用"が一因と思慮される。

地デジと同じで、電波は目に見えないが発射するとある程度幅をとってしまう。

一般的にはデジタル変調の方がその幅を狭く出来る...無線機の規格の

問題(スプリアス, 2022年)も有って進行が早くなっていると言える。

 

 

アナログ変調も多々使われる中、時代の流れと共にニッチな

分野でもデジタル化が進行している。無線自体は堅実性等から

必要とする業種は多いし今後も使われていくだろう。

法令を守って受信する分には全く問題ないから、受信機も

その時代に有ったのを持っておくと良いかと思う。