ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
ひとことレビュー
ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
アラン・パーカー 監督 2003年 2時10間分
死刑反対論者で有名な元大学教授のデビッド・ゲイル(ケヴィン・スペイシー)が、同じく死刑反対論者で共に活動していた女性のレイプ殺人で死刑判決を受ける。デビットは死刑反対論者として、メディアにも出演していたため有名であり、このニュースはメディアにも多く取り上げられる。
デビッドはそのレイプ殺人以前に、教え子の女子学生からレイプの罪で告訴されていた。その告訴は取り下げらたが、大学側はデビッドを解雇していた。
死刑の3日前になり、女性記者のビッツィー(ケイト・ウィンスレット)は、デビッド・ゲイルの独占取材を許される。ピッツィーは新米の記者ザック(ガブリエル・マン)とともに取材する事になるのですが、取材中、不審な人物にあとをつけられたりします。ビッツィーはこの取材でデビッドの話を聞いているうちに、この犯罪は冤罪ではないかと思い始め・・
というストーリなのですが、テンポよく話は進んでいき、会話もピッツィーとザックの会話を主に、全体に、しゃれた感じの会話であり、映像もリアルに迫ってくる説得力のある映像で、良かったです。
この手の映画って、見てて、内容が理解できなくて、見終わったあと、もやもやしたりする事があるものですが、この映画「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」は、そうした事はなく、すんなり理解できます。
キサラギ
ひとことレビュー
キサラギ
佐藤祐市 監督 2007年 1時間48分
1年前に自殺したD級アイドル如月ミキ(キサラギ・ミキ)の1周忌に集まったファン5人の密室劇。その5人はファンサイトの掲示板に書き込みをしていて、そのオフ会なわけですが、「オフ会って、こんなんなんだろうなぁ」という感じで、キモイいです。
その後も、おバカに、進んでいくのですが、話は、いつのまにか、ミキの死の真相に迫る展開に・・・
おバカ映画なのですが、全体に、おバカなのですが、ホロリとさせる場面があったりして、「よく、ここまで話を作ったなぁ」という感じです。
話は、ほぼすべて、部屋の中で進んでいくのですが、元は演劇なのかとも思える感じで、そうではないようなのですが、演劇で見たらおもしろそうだなと思ったら、演劇になってます。
偶然にも、今、ちょうど、上演してます。
世田谷パブリックシアターで、2009年04月09日(木)~2009年04月19日(日)に上演中だそうです。
http://setagaya-pt.jp/theater_info/2009/04/post_150.html
上記リンク先に
脚本家・古沢良太が『十二人の怒れる男』などワンシチュエーション物語に憧れて生まれた物語『キサラギ』。
とあり、「十二人の怒れる男」と似た感じもあります。
君がいた夏
ひとことレビュー
君がいた夏
ウィル・オールディス、スティーブン・カンプマン 監督 1988年 1時間37分
再起を果たしたプロ野球選手ビリー(マーク・ハーモン)は、半年前、落ちぶれて、失意の自堕落な日々を送っていた。そんなビリーの元に、従姉妹の年上の女性ケィティー(ジョディ・フォスター)が自殺したという知らせが届く。ケィティーは遺書で、遺灰をビリーに託した。ビリーにとって、ケィティーは生涯、忘れられない人であった。
ビリーは故郷に帰り、ケィティーや悪友達と過ごした青春の日々を回想する・・・
という、青春ドラマなのですが、ケィティーはルールを嫌う、自由奔放な、滅茶苦茶な女性で、免許もないのに車の運転をして、ビリーを海岸へのドライブに連れ出したり。子供のビリーにタバコを勧めたり。コロコロと男を変えて、遊び回るようなタイプの、いつもイケイケで、ハイテンションの魅力のある女性です。
ビリーの青春時代の回想がされていくのですが、そのポイント、ポイントでケィティーが時折、現れ、交流していきます。ビリーはケィティーから、「絶対に野球選手になるのよ」と、そのお守りにネックレスをプレゼントされたり、恋のイロハを学んだりします。
ケィティーはそんなにたくさん出てくるわけではないのですが、ジョディー・フォスター演じるケィティーは、とても印象深いです。
映画の中の言葉
ケィティー 「女の子の話をしてあげる。あと、2、3年もしたら、興味を持つようになるわ。モテるタイプは、女の子をジョークで笑わせる男の子よ。だけど、自分の事ばっかりしゃべる子はダメ。それに、女の子を泣かせるのもダメよ。それとね、タバコを吸う子もモテわ。吸おう!」
***
ビリー 「これは、何?」
ケィティー 「海に飛び込む馬よ。子供の頃、連れてきてもらって、この芸を見て、私は、『馬が飛ぶ、馬が飛ぶ』って、大喜びしたわ。でもね、実際は、人間が馬を台の上から突き落としてたの。観客は、みんな笑って、拍手してたけど、私は泣いたわ。」
***
ビリー 「ケィティーの遺灰は、タンスに入れておくから、僕の代わりに、いつか埋めておいてよ。」
ビリーの母 「ケィティーの意志は? あなたには責任があるのよ。」
ビリー 「でも、誰が埋めても同じだよ。ケィティーは死んで灰になったんだから。」
ビリーの母 「何を言ってるの。ケィティーの灰よ。」
ビリー 「じゃあ、どうすればいいの?」
ビリーの母 「分からないわ。でも、あなたが選ばれたのよ。ケィティーの両親でもなく、ほかの誰でもない、あなたが選ばれたの。ビリー、責任から逃げちゃいけないわ。」
ウォルター少年と、夏の休日
スペシャルレビュー
ウォルター少年と、夏の休日
ティム・マッキャンリーズ 監督 2003年 1時間49分
無責任な母親に連れられたウォルター少年は、電話もテレビもない片田舎の一軒家に住むハブ伯父さんとガース伯父さんの家に置き去りにされる。そこでの主に、3人の交流。
主に、ガース伯父さんが、ハプとガースの昔の武勇伝を聞かせてくれたりするのですが、この話がまた眉唾ものの話で、フランス外人部隊にさらわれて戦っただの、ジャスミンという最愛の女性が出てきたりと、そんな話です。
ハブとガースの2人は無鉄砲なところがあり、無茶ばかりし、どういうわけだか、この2人は大金を持っていて、その事は、有名なようで、それを目当てに、親族が来たり、セールスマンが物を売りつけにきたりしますし、ウォルター少年もまた、母親から、金のありかを探るように、頼まれてたりします。
映画の中の言葉
ガース伯父さん 「聞け、坊主。頼みがある。しばらくでいいから、うちにいてくれんか。そうすりゃ、あいつら一家は引き上げるだろう。頼むよ、少しのあいだなら、協力してくれ。」
ハブ伯父さん 「そいつはいいな。万々歳だ。」
ウォルター少年 「少しのあいだならいいけど。そんなに言うなら。」
***
セールスマン 「撃たないでくれ!」
ガース伯父さん 「見覚えがあるぞ。前にも来たな。奴は並みのセールスマンじゃない。」
ハブ伯父さん 「挑戦なら受けてたとう。」
セールスマン 「お話を聞いてください。まず、銃を下げてください。」
ガース伯父さん 「なかなかいい根性しているな。」
ウォルター少年 「商品を見てあげれば? お金があっても、使わなければ、意味ないよ。」
ガース伯父さん 「確かに、それは一理ある。」
ハブ伯父さん 「じゃあ、とりあえず見て、それから、撃とう。」
***
おばさん 「ちょっと、坊や。あんた、マッケーン兄弟のうちにいるんでしょ。あの2人は元マフィアの殺し屋で、何千万ドルもの組織の金を盗んで逃走中なの。あのアル・カポネからね。気を付けなさい。」
***
ガース伯父さん 「少しは、こりたろ。自分の歳を考えたほうがいい。」
ハブ伯父さん 「ほっといてくれ。」
ガース伯父さん 「イラつくなよ。命知らずだった男が、何を怖れてる? 老いか? 死か?」
ハブ伯父さん 「そうじゃない。ただ、むなしいんだ。若い時には、人生に意味があったし、張りがあった。今はただ毎日、畑いじりをするだけ。長生きしすぎた。」
***
ウォルター少年 「ハブ伯父さんは、若者4人に何を話しているの?」
ガース伯父さん 「本物の男になるための心得を伝授してるのさ。今までも大勢の若者が、ああして、説教を聞かされた。」
ウォルター少年 「僕もいつか聞けるかな。」
ガース伯父さん 「もちろんだとも。それまで、ハブが生きていればだがな。」
***
ハブ伯父さん 「あいつらは大丈夫だ。」
ガース伯父さん 「自分は?」
ハブ伯父さん 「老け込んだよ。」
***
ガース伯父さん 「大忙しの1日だったな。」
ハブ伯父さん 「ケンカ相手が、ヤワなガキどもで助かったよ。そのうち、坊主にもかなわなくなるだろう。じきに、情けない負け犬になる。役立たずに。」
ガース伯父さん 「明日には元気が戻るさ。」
ハブ伯父さん 「じゃあ、寝るか。お休み。」
***
ウォルター少年 「それで、ジャスミンがどうなったか教えて。」
ガース伯父さん 「いや、続きはない。どうなったか知りたいなら、直接、ハブに聞け。」
ウォルター少年 「ハブ伯父さんに? ジャスミンって言っただけで、怒ってたのに。」
ガース伯父さん 「だからこそ、ハブに聞くんだ。イヤな役目はたくさんだ。物語の結末が知りたいなら、直接、ハブに聞くんだな。」
***
ウォルター少年 「いじってみてるだけだよ。ホントにやるわけない。まさか、そんな無茶な事を。」
ガース伯父さん 「だといいけどな。」
ゾンビ [米国劇場公開版]
ひとことレビュー
ゾンビ [米国劇場公開版]
ジョージ・A・ロメロ 監督 1978年 2時間07分
死者が生き返り、ねずみ色の肌色で、動作にぶく、ヨタヨタしながら、無表情に、人間を襲ってくるというゾンビの最初がこの映画なんだそうです。当時は、斬新で、怖いホラー映画だったのかもしれませんが、今見ると、コメディーホラー映画です。音楽も、おもいっきり、ミスマッチで、それだけで笑えます。
チキ・チキ・バン・バン
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チキ・チキ・バン・バン
ケン・ヒューズ 監督 1968年 2時間25分
発明家のポッツは隣人の廃車のレースカーを改造、修理してしまう。子供2人と、途中で知り合った手製菓会社令嬢と一緒に、その車で出かけるが、その車は、海の上を走ったり、空を飛んだりと、奇想天外な冒険の旅に出る事になり・・・
007の原作者イアンフ・フレミングの原作です。ミュージカル映画なのですが、車が空を飛ぶといった奇想天外な、おもしろいものが次々出てきて、旅をするという感じで、007と似た感じがします。
ストーリー展開もわくわくするような奇想天外なもので、おもしろいです。隣人の車を取り戻すのに、おもしろいものを発明して、売り込みに行ったり。その車を狙って男爵が現れたり。ポッツの父親がポッツと間違われてさらわれたり。男爵の町では、男爵夫人の奇妙なわがままのために、子供がいなかったり。恋愛があったりもします。
映画の中の言葉
子供達 「パパ、今日、学校に行かなかったの。」
父 「ほー、そうか。それで、ほかの子達が少しはお前たちに追いつける。」
20周年アニバーサリー特別版 E.T. SPECIAL EDITION
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20周年アニバーサリー特別版 E.T. SPECIAL EDITION
スティーブン・スピルバーグ 監督 2002年(オリジナル版は1982年) 1時間59分
「地球に取り残されてしまった小さな怪獣みたいな宇宙人」と少年たちとの交流。
特典メニューでスピルバーグ監督がこんな事を言っています。
「いつも見ていて縮みあがってしまうシーンがある。E.T.が何かを言おうとしても口がうまく動かないシーンだ。“あの時もっと時間があれば、豊かな感情表現ができたのに”と心残りだった。それがデジタル化した現代では不満なショットもデジタルで修正できるようになった。『E.T.』のリメイクは考えたことがなかったが、20周年を機に一部の映像の質を高めたら完璧を追求する自身の心を満足させられると思った。」
ぽすれんの作品紹介のところ によると、
「SF映画不朽の名作『E.T.』の公開から20年。それを記念して数々の未公開映像や、最新CG技術、デジタル化によって甦った特別版。」
だそうです。
スタンド・バイ・ミー
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スタンド・バイ・ミー
ロブ・ライナー 監督 1986年 1時間28分
アメリカの小さな田舎町で、3日前にブルーベリー摘みに出かけた1人の少年が行方不明になっており、ラジオなどでも頻繁に放送されているようで、町の話題になっていた。その少年は遠くの森の中で列車にはねられ死んでいるという話を聞きつけ、「その死体を発見して通報すれば、ヒーローになれる」と、4人の少年がその死体を捜しに行く。
というストーリーなのですが、その小さな旅の途中での4人の子供らしい友情と、それを大人になってから振り返るという話で、そういえば、子供の頃、どうでもいいような事に意地になって、バカな危険な事をして、いきがったり。不良の先輩に妙に立てついたりしたなぁとか。子供の頃の友情も時につれて変化していったなぁという事を思い起こさせてくれたり。でも、子供の頃の友情は今思うと、かけがえのない大事なものだったなぁと思えたりという感じです。
雨上がりの駅で
ひとことレビュー
雨上がりの駅で
ピーター・デル・モンテ 監督 1996年 1時間49分
少女コラ(アーシア・アルジェント)は、友人宅を泊まり歩いたり、恋人をころころかえたりと、気ままに生きてるのですが、そんなコラがアルバイト先の雇い主に頼まれ、老人(ミシェル・ピッコリ)の尾行をする事になり、コラと老人は一緒に旅する事になるのですが、老人はアルツハイマー症が発症しているようで、行動が奇妙であり・・・
というストーリーなのですが、
goo映画の「あらすじ」
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD30787/story.html
にストーリーが最後まで書いてあります。
天使が降りたホームタウン
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天使が降りたホームタウン
アンドレイ・コンチャロフスキー 監督 1989年 1時間39分
中年のホーマー(ジェームズ・ベルーシ)は故郷へ帰ろうと、ヒッチハイクするのだが、強盗に襲われ、お金がなくなってしまい、ひょんな事から、黒人女性エディ(ウーピー・ゴールドバーグ)に出会い、一緒に旅する事になるのだが・・・ というロードムービーです。
白人男性ホーマーと黒人女性エディが車で旅をしながら、いろんな事があるうちに、交流していきます。ホーマーが中心かと思いきや、ホーマーとエディがバランスよく、いろいろあります。
ホーマーはお人好しで、頭が少し弱いです。エディは決して恵まれた境遇で育ってはいないようです。そんな二人のロードムービー。