戸利 菜津雄のエンタメレビュー -2ページ目

「病気の恋」もの映画を集めて

ネタバレ注意。このページは「病気の恋」もの映画を集めています。病気である事が最初から分かってしまうわけで、ネタバレになってしまいます。


「病気の恋」もの映画を集めて


恋空  2007年

恋空

ひとことレビュー


恋空
今井夏木 監督 2007年


新垣結衣主演の高校生の恋愛ものです。セカチュー好きの人にはよさそうです。劇場で見てきたのですが、客層は若く、泣いている人がたくさんいました。ガッキーを見るには、いい映画でした。


この映画「恋空」の挿入歌「heavenly days」の入っているガッキーのCD「そら」(DVD付)を買ったのですが、いいです。この手のCDって、1曲だけよくて、あとぜんぜんよくなくて、金返せーみたいの多いですが、このCD「そら」は、いい曲たくさん入っています。「そら」って、DVDの付いてない初回限定版もあるんですね。

バタフライ・エフェクト

ひとことレビュー


バタフライ・エフェクト
エリック・ブレス、J・マッキー・グラバー 監督 2003年 1時間53分


小さなチョウの羽ばたきが
地球の裏側で台風を起こすこともある
“カオス理論”


もし、誰かが、これを見つけたら、僕の計画が失敗した証拠だ。
僕は、その時、死んでいる。
だが、もし、最初のあの時に、戻ることができたなら、
僕は、彼女を救えるだろう。


という出だしで始まるこの映画「バタフライ・エフェクト」ですが、今までの人生を振り返り、「あの時は、ああではなくて、こうすべきだった」というシーンはありませんでしょうか? それを実現したのが、この映画「バタフライ・エフェクト」です。


主人公の青年エヴァン(アシュトン・カッチャー)は、過去に戻り、別の行動をとります。それによって変わってしまうその後の人生。エヴァンの子供の頃のちょっとした行動の違いによって、エヴァンや周辺の人達の人生が、様々に変わっていきます。


誰かを救えたかと思えば、また、別の人が、不幸になってたりします。それで、また、あの頃に戻り、別の行動をとると、また別の人生になってて、それがまた、いい人生なのか、悪い人生なのか。自分だけが幸せになればいいってもんじゃなくて、他人を救ったと思ったら、自分の人生がとんでもない事になってたりしてて・・・


過去に戻り、人生をあれこれ、やり直してみたら、こんな人生になってて、みたいな映画では、「もしも昨日が選べたら」 があります。

ブラック・ダリア

ひとことレビュー


ブラック・ダリア
ブライアン・デ・パルマ 監督 2006年 2時間00分


よく分からなかったです。


二人の刑事が、女性の殺人事件を追及していくんですが、その二人の刑事の関係のほうが、むしろ、メインという捉え方をしても、いいような感じです。もちろん、その殺人事件も追及していくのですが、よく分からなかったです。


ブラック・ダリア事件については、例のごとく、ウィキペディアをリンクするとして、そのウィキペディアから、 簡単に要約すると、黒い服を好んだことから『ブラック・ダリア』の通称で知られていた女優志願の女性の死体が発見され、その死体には激しい損壊が加えられており、胴の部分で2つに切断されていた。死体は洗い清められており、犯人に繋がる証拠は発見されず、迷宮入りした事件だそうです。


この映画「ブラック・ダリア」は、エンディングの最初に出てきますが、ブラック・ダリア事件をもとに書かれたジェイムズ・エルロイの小説「ブラック・ダリア」をもとに作られたとの事なので、ブラック・ダリア事件の真実を追究するといったものではなく、あくまでも、架空の話です。


映像は説得力のある美しい映像でした。


スカーレット・ヨハンソンの胸が大きくて、それがよく分かるシーンがあり、印象深いです。

Go! Go! L.A. デラックス版

ひとことレビュー


Go! Go! L.A. デラックス版
ミカ・カウリスマキ 監督 1998年 1時間46分


イギリスに住むリチャード(デイヴィッド・テナント)は、アメリカから観光で来ていたバーバラ(ヴィネッサ・ショウ)に出会い、街を案内したりする。バーバラの帰国後、リチャードは、バーバラを追いかけアメリカに渡り・・・


というストーリーなのですが、普通に恋愛ものです。


ミカ・カウリスマキ監督って、アキ・カウリスマキ監督のお兄さんだそうです。アキ・カウリスマキ監督作品の「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」 レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う」 に出てくる、とんがリーゼントなバンドが出てきて、笑った。


リチャードがアメリカに出てきて、モス(ヴィンセント・ギャロ)という男と知り合い、部屋や仕事を世話してもらったりするのですが、ヴィンセント・ギャロの爬虫類系というか両生類系のルックスは、強力な存在感があります。


イギリスの田舎で葬儀屋をやっているリチャードは退屈していたようで、アメリカのロスアンゼルスという大都会に、突然、やってきて、いろんな事になっていきます。バーバラは女優を目指して、いろいろ、がんばってます。

ツインズ

ひとことレビュー


ツインズ
アイバン・ライトマン 監督 1988年 1時間46分


アメリカ政府による極秘実験で、肉体も精神も知能も、きわめて優秀な人間を誕生させた。その子がジュリアス(アーノルド・シュワルツェネッガー)。ジュリアスは孤島で研究対象として、英才教育を受け、育てられた。ジュリアスが35歳になった時、ジュリアスには、双子の兄ヴィンセント(ダニー・デヴィート)がいる事を知らされる。優秀なものはすべてジュリアスに、劣等なものはすべてヴィンセントに振り分けられ誕生した。


ジュリアスは、孤島で、英才教育を受け、知能も体力も精神もきわめて優秀であり、様々な事を知っているが、本で得た知識なので、実経験がない。ビールの起源なども知っているが、ビールを飲んだ事もなく、デートというものを知ってはいるが、デートをした事がない。


一方、ヴィンセントは、養護施設に預けられ、育てられたが、素行は悪く、今は、車泥棒をしており、借金取りに追われる生活をしている。


ジュリアスはヴィンセントに会いに行く事にし・・・


というストーリーなのですが、母を訪ねに行ったり、ヴィンセントのゴタゴタに巻き込まれたりと、ドタバタな事になっていくコメディー映画です。

トリスタンとイゾルデ

ひとことレビュー


トリスタンとイゾルデ
ケビン・レイノルズ 監督 2006年 2時間5分


敵味方に分かれた恋もの映画です。


昔々、アイルランドが強国で、イングランドが分裂してるという状況で、アイルランドのお姫様イゾルデ(ソフィア・マイルズ)とイングランドの騎士トリスタン(ジェームズ・フランコ)が、恋に落ちるのですが、イゾルデはマーク王(ルーファス・シーウェル)と政略結婚する。マーク王は、トリスタンの命の恩人。トリスタンはイゾルデの近くにいるも、恋する事は許されない。イゾルデとトリスタンは忍び逢引きを続けるが・・・


ってストーリーなんですが、この映画「トリスタンとイゾルデ」のオフィシャルサイト によると、シェークスピアの「ロミオとジュリエット」の元になった説話の映画化だそうです。


例によって、ウィキペディアの「トリスタンとイゾルデ」の項 をリンク。
それによると、トリスタン・イズー物語(岩波文庫)っていうのが、原作のようですが、この映画「トリスタンとイゾルデ」が、どこまで、原作に忠実なのかは分かりません。


禁断の愛ものとも言えるのかも。今で言えば、不倫な二人が忍び逢いしてるっていう感じもあるかと。古典的な感じがしました。って、古典なんだけど。

ボーイズ・ドント・クライ

ひとことレビュー


ボーイズ・ドント・クライ

キンバリー・ピアーズ 監督 1999年 1時間58分


暗い話です。


性同一性障害のある女性が、男として生きていくのですが、悲惨な事になっていきます。無鉄砲な、無軌道な、青春ものという見方もできますが、後半になり、話が進むにしたがって、だんだん、話は暗くなり、見ているのがつらくなり、陰湿な陰惨なものになっていきます。気が滅入りました。


性同一性障害がどうという事よりも、刑務所帰りの2人の男っていうのが、そのまんま、犯罪を犯すような感じの人達であり、こういう人達と関わると、こんな事になっちゃうんだろうなっていう事のほうが、印象深いです。


1993年の話であり、この当時は、同性愛というものについて、かなり、風当たりは強く。性同一性障害についての理解も、かなり、なされていなかった。そんなものが、この映画「ボーイズ・ドント・クライ」から、うかがえます。


実話をもとに作られたもののようです。と言っても、どの程度まで脚色されているのか、分かりません。私は、まぁ、かなり程度、脚色されているのだろうと思って見ました。この手の映画を、まともに、実話として捕らえるのは、どうかなという映画があるものですから、たとえば、「告発」 のように。


性同一性障害については、例のごとく、ウィキペディアの「性同一性障害」の項 をリンクするとして、そのページで、私が気になるのは、以下の記述です。


「性同一性障害者の脳の形状や微細な構造等が、非=性同一性障害者(いわゆる健常者)のそれと異なるか否か、また仮にその差異が存在するとしてその差異が先天的か後天的か、については現在のところ論争中である。 ただし、死者の脳の解剖から、両者間での脳内の特定部位の形状の差異が報告された例は複数存在する。」


性同一性障害者は、先天的に、脳に異常があり、頭の中が、つまり心が男性なのに、体は女性として生まれてきたのだとしたら、これは、つらいでしょう。

チェルシーホテル

ひとことレビュー


チェルシーホテル
イーサン・ホーク 監督 2000年 1時間49分


分からなかったです。


いろんな人の話が平行して交互に進んでいく、いわば、群像劇です。


ストーリーが分からないので、goo映画の「チェルシーホテル」のあらすじ を読んだのですが、それでも、分からないってくらい、分かりませんでした。

大いなる勇者

ひとことレビュー


大いなる勇者
シドニー・ポラック監督 1972年 1時間55分


ジェレマイア・ジョンソンという実在の人物をモデルにして描いた映画のようです。


ジェレマイア・ジョンソンって、街で暮らす事をせず、山の中の大自然で暮らした男のようです。


どの程度まで、事実にそっているのか分かりませんが、映画を見る限り、壮絶な人生になっています。


山に登り、山での暮らし方を学び、行き当たりばったりで、その時、その時を生きた結果、こうなったって感じです。幸せな時もありましたし、過酷な時もありましたって感じで。


ゆったりとした映画でした。


ジェレマイア・ジョンソンをロバート・レッドフォードが演じています。


大自然での暮らしが、印象的でした。大自然の山の中、狩猟で、シカやウサギや魚をとり、火をおこし、調理し、食べてます。野宿したり、いろんなところを転々としたり、その地に住むインディアンと、うまく渡り合ったりと、そんな暮らしが、描かれています。


大自然の山の中での暮らしが描かれているものには、「ブロークバック・マウンテン」 があります。前半のほうだけだけど。