こんばんは。
プロフェッショナルコーチのoishiです。
つい先日、中日ドラゴンズの山本昌投手が、
プロ野球最年長登板、ならびに、最年長勝利記録を
64年ぶりに塗り替えるという快挙を成し遂げました。
このことは、ニューズで大々的に取り上げられていましたから、
ドラゴンズファンのみならず、多くの方々が知るところとなり、
多くの方々が勇気づけられたことと思います。
特に、我々のような同年代のオジサン達には。
さて、その時の山本昌投手のコメント(手記だったかな)が
翌日の新聞に掲載されており、その一言に共感を覚えましたので、
ご紹介させていただきます。
それは、「土俵際」という言葉でした。
この「土俵際」という言葉は、紛れもなく、
ドラゴンズ、いや、野球界にとっての
現在の自分の立ち位置を的確に表した言葉でした。
その中で、私が粋に感じたのは、彼が、
「土俵際だからこそ、踏ん張る」
というコメントを残していたことでした。
日本人の感覚ですと、物事の「土俵際」とか「散り際」というのは、
「潔さ」という言葉が、美徳とされるというか、
奨励される傾向があるように思います(私だけでしょうか?)。
そこに、「踏ん張る」という言葉が出て来たわけですから、
私としてはちょっとした衝撃を覚えたわけです。
でも、あらためて考えてみますと、
そもそも「土俵際」の語源となっている相撲の世界では、
力士達が、そこでは「踏ん張って」いるわけですよね。
その結果、「うっちゃる(=形勢を逆転させること)」
こともできるわけです。
この山本昌投手の記録は、今シーズン下位に低迷する
ドラゴンズに明るい話題をもたらしてくれただけでなく、
その彼がもたらした言葉は、同年代のオジサン達に
「忘れかけていた想い」をしっかり思い出させてくれました。