大阪中之島美術館で開催中の テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ に行ってきました。
好きな画家のひとり、ターナーの名前が付いていたので見に行く気満々でした。
中々行けなくて、ようやく、という感じです。
テートと言うのは美術コレクションを管理運営するイギリスの団体の事だそうです。
特色が異なる4つの美術館を運営しているそうで、今回の展示はその中から光に焦点を当てたものとなっています。
対象を絵に描くときに、どのように表現するかと言う所で光に注目したのがターナー。
私の中では風景や建築物を柔らかい表現で描く画家さんだなと言う印象でした。
コレとか
コレとか
実際に、光と闇の対比でその時の空間を表現しようとされていたそうですが、それ以外にも絵の表現方法を教授することにも力を入れていたようです。
授業に使用した沢山の図面がありました。
こちらは金属の球面に写った景色を表現した図解です。
他にも、対象物に出来る影が光点によってどう変わるか、とか、水が半分入った透明の玉に景色が反射したらどう見えるのか、など。
遠近法も含めて図解されている資料が沢山ありました。
そして、光と言えば、戸外で風景を描く印象派。
シスレー
モネ
ピサロ
この後、台頭した写真技術による様々な実験的作品がたくさんありました。
が、こちらはほぼ撮影不可
どうやって対象物をとらえるかの試行錯誤とか、光による見え方の変化を写し取ることで時間の経過まで見えるようになっていたり。
面白い作品が多かったです。
絵画では、カンディンスキーが動きを感じる作品を目指して色彩豊かな作品を描いたり。
時代が下るとこんな作品も
リヒターのアブストラクト・ペインティング。
色を塗り重ねて、それをナイフか何かでこそげとることで下に塗り重ねた色が表出する、と言う手法だそうです。
色を削いだところUP
どんな色を、どんな手法で重ね塗るかでも見える絵は変わるし、どこをどうそぎ落とすのかでも変わってくる。
面白いですね。
他にもこんなものも
2枚の丸いガラス板がぶら下がっていて、ゆっくりと回転しています。
そこに光が当てられているのですが、どういう仕組みなのか、ガラス板の向きや重なりの加減で、黄色に見えたり紫に見えたり。
ガラス板自身の色も変わりますし、壁や床に反射する色も変わります。
光源は一つなんですが、2色の光が使われているのかな
物理は苦手です
こちらも天井からぶら下がる球体が回転するのに従って、光を反射して周りにキラキラと輝きがふりまかれます。
宇宙のようで美しかったです
他にも立体作品や空間芸術作品も豊富で、とても興味深い展示でした。
ターナーを目当てに行きましたが、思っていた以上に楽しかったです
来年1/14(日)までですので、まだ余裕をもって見に行けますよ。
テート美術館展用に作ったチップを装着して行きました
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